意志が弱いのは私のせいじゃなかった!!!人間の構造のせいだった!!!≪意志力の科学≫
今週のお題「大人になってから克服したもの」
継続力ってあります?????
いきなりなんですけど皆さんは何かを年単位で続けたり、目標を悔いなく達成したことってありますか???
私は飽き性でやりたいことが多くて思い返して見ても目標を悔いなく達成したことって…ないな!?!?こつこつ頑張るって最初の三か月は出来るんだけど半年が超えられないな?!?!?自分が長い期間コツコツ頑張れないのがずっとコンプレックスでした。
そんな時本屋で見かけたこの本。
ケリー・マクゴ二ガル著「スタンフォードの自分を変える教室」
著者がスタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健康心理学者及び教育者として「意志力の科学」という公開講座を立ち上げました。この本では心理学、経済学、神経科学、医学の分野から、自己コントロールに関する最新の見解を取り上げ「どうしたら悪い習慣を捨てて健康的な習慣を身に着けられるか」「物事をぐずぐずと先延ばしにしないようになれるか」また、「集中すべき物事を決め、ストレスと上手に付き合うにはそうしたらよいか」を説明しています。そして私たちがなぜ誘惑に負けてしまうのかと解き明かしています。
この本の中で私がびっくりしたのは
・人はしようとしただけで、した気になってしまう。
・人は正しいことは「したくない」と考えてしまう。
・人には「明日はもっと出来る」と考える習性がある。
・何かよい選択をすると今度は悪い選択をしても許されると思ってしまう。
・最も簡単で手っ取り早い気晴らしの方法が落ち込む原因作ったまさにそのものであることがある。
全部身に覚え有りません???例えば減量しようとしてるの行程の辛さを紛らわすためにご褒美と称して食べすぎてしまったり…(目標達成にとって良くないことを報酬を感じてしまう)
私たちは何か自分が決めたことを失敗しそうになると、私たちはそれを自分の性格のせいにしてしまうけどそれって自分のせいじゃなかった!!!!人間の構造の問題だったんだ!!!!
目からうろこが落ちるかと思いました。それから運動して「今日はもうやめたい~昨日より少ない距離しか走りたくない~」と思っても「これが人の習性なのか」と思うことで踏みとどまれるようになりました。私のせいじゃなくて人間のせい!!!自分を責めずに抗おうと思えるようになったのです。
上記の興味深い話題だけではなく「変わろうと思うだけで満足してしまう」「一度失敗するともっとダメになりたくなる」「脳は目にした失敗を真似たがる」「好印象をねらうほど不愉快な事を口走る」など…わ…ちょっと…辛辣ぅ…となるような気になる話が盛りだくさんです。
継続できる自分になりたいな、コツコツやるの苦手だなと意志力にコンプレックスがある方はぜひ読んでみてください。
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修羅の家読んだら小説が読めなくなった話(7月8月読書感想文)
イヤミスどんとこいと調子に乗っていたのですが我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病」はどうかな~読めるかなあ~と逡巡していたところ隣に「修羅の家」があったため手にとってみました。
え??全然無理なんだが????
安西先生…自分グロ耐性ないっす…もうバスケしないっす…。
個人的に排泄に関するものと嘔吐がセットになってると覿面に相性が悪いらしく冒頭数ページ読んだだけで吐き気がしてダメでした。私にはまだ我孫子武丸は早すぎた…。そこからややしばらくミステリー小説から離れています。完全にビビっている。その反動で実用書に偏った二カ月でした。息子の夏休みもあって全然一人の時間がとれなかったから読書あんまり出来てない割に積み重ねたらまあまああったね。
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どんとこいの方はすらすら読めるのだろうか。もしよろしければどうぞ。
では7月8月に読んだ本の中から何点か感想を。
(遅いよ!!!!もう9月半ばだよ!!!!)
『正欲』朝井リョウ
「2/3を2回選ぶ確率は4/9」 多数派に立ち続けている、そう思うことが幻想であると知る。マジョリティなんてものは移ろいゆく現実の中で「たまたま」社会的倫理や法律の枠の中に入っているだけなのだ。多様性というのは自身と異なる誰かを「理解」などというチープなもので手に負えるものではない。「理解できない」と戦慄することが確かにあると自戒することしかできない。違い受け入れようとかそういう話ではない...己の想像力の外に生きる人がいる...。この本は折に触れて少しずつ読み直すんじゃないかと思う。
『ポイズンドーターホーリーマザー』湊かなえ
母と娘はすべからく互いにとってその関係性にいてポケットモンスター良い/悪いではわけられない思いがある。私もある。10代の頃、20代の頃、30代の頃...関係性は常に形を変えて今がある。表題のポイズンドーターとホーリーマザーの2篇はその関係性がある立場からは不変のように思えていて、その危うさが第三者から見る視点では裏表ひっくり返るくらい見方が変わる。1視点はあくまで1視点で「真実」ではないと思わされた。親子というものは理解し合える組み合わせだから親子になるわけじゃないんだよね...。表題作以外の話でも「ある視点が頑なに自分の思い込んだ世界を相手に押し付けることで起こる地獄」がテーマだと思うんだけどその形が少しずつ明らかになる様子には目が離せなかった。面白かった!しかし親子関係が現在辛い人にはオススメしにくいかな…
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
いやぁ面白かった。読んで良かった。人間かいかに多面的で切り取り方で見えるものがいかようにも変わるのかが表現されてる。他者どころか自分でさえも本当の姿なんて観測した時のその姿しかわからない。画一的な「良い人」「悪い人」なんてものはない。想像力を働かせて証言のひとつひとつを追うほど騙され、誰かが話す事に見える景色が変わっていく気持ちよさ。読んで良かった。
『世界でいちばん透き通った物語』杉井光
すごい…読み終わってからもしばらくずっと鳥肌がおさまらなかった。え???え???って言いながらばバラバラってページ捲りまくってしまった。産まれてから一度も会うことがなかった生物学上の父親の遺稿を探す中で……いや内容については何も触れられないよ!!!>< 最近ミステリー読むのビビって小説読めてなかったけど読後感も含めて久々に読んだのがこの本で良かった。もうどうしたらこんなすごいのが書けるんだ???すごすぎないか???
分量的にも文体的にも読みやすいし人に貸したくなる~!!既に沢山の人が読んでると思うけど…笑
世界でいちばん透きとおった物語を読んだ私の感想「私は世界でいちばん透きとおった物語を読んでたんだわ…」
『ブッダの悟り33の物語』菅沼 晃
これは実用書なのか…?ジャンルがわからん。小説や自己啓発本と同じくらい仏教の本も好きです。これはたまたま家の本棚にあったので読んでみた。仏教の勉強を調べてると仏陀とかその弟子に対して「こいつらめちゃくちゃ口喧嘩強いな」という感想になるのは私だけかなwブッダの悟りを開く過程だけではなく、インドには仏教が生まれる前から根付いている宗教があって(バラモン教)当時はまだ生まれたての新興宗教である仏教をどう広めていったのかが書かれてる。バラモン達に信じられていた創生神ブラフマンを「見た者はいるか」とその不合理性を問うとことかもう絶対にブッダには嫌われんとこ…って思うよね。「如来は死後も存在するのか」と問われた時「これらの議論は私たちに利益をもたらさず、」仏教の合理主義が感じられてシビれる。
『観光情報Guideひろさき2024 』
こういう雑誌も大好き。いつかゆっくり1人で行きたい場所や飲みたいお酒がいっぱい載ってて楽しかった。本州は北海道に比べて歴史が長いから工芸品が多くていいな。弘前で飲めるお酒は日本酒の「豊盃」がいちばん好きなんだけどシードルも色々あって飲み比べたい。
九月は引き続き小説よりも実用書が多くなりそうです。
「方舟」はね、読もうと思っています。Xで衝撃のあまり本を落とすんじゃないかってなってる読書垢の方がたくさんいるから楽しみ。