年末年始の休みが明けて、仕事始めの週を終えた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1981(昭和56)年5月1日 (当時25歳)
売上:27.2万枚(オリコン最高6位) ※1984年度 年間51位
1981(昭和56)年5月に発売された、郷ひろみさん38枚目のシングル曲です。
●転換期の曲
郷ひろみさんの代表的な曲のひとつとして今も挙げられるほどのメジャー曲ですが、当時25歳で、オリコンヒットチャート的には常時TOP10入りする事が難しくなってきており、1978(昭和53)年頃から最高10位に入れない曲もちょくちょく出てきて、年齢的にも22~23歳となり、彼らの下の世代が10代のアイドルとして登場し、それまでのトップアイドルから「大人の歌手」への路線転換を迫られている時期でした。実際、リリースする楽曲もそれまでのアイドル路線から大人っぽいものとなり、歌い方も声が低く落ち着いたものへとシフトしていってる事が感じ取れました。
当時「新御三家」とよばれた彼らが同様に、20歳を過ぎてからヒットチャートの賑わせ方に落ち着きをみせるようになっていき、郷さんも緩やかながら少しずつ下降していく形となっていて、本人たちの歌唱力やパフォーマンスが成熟するのと反比例するように、レコードセールスは徐々に頭打ちとなっていきました。
そんな中で、曲(メロディー)が最初に郷さんの元へ届けられて「いいな」と思ったのが、この曲だったといいます。
●1、2サンバ 2、2サンバ?
メロディーを聴いて「いいな」と思ったのも束の間、その後届けられた歌詞を目にして「1,2サンバ 2,2サンバ?なんだこれ?」と思ったそうです。
このコメントをしているところを実際、テレビ番組で見た事がありますが、当初は「こんなの歌えないよ」というような事を言っていました。当時の年齢から考えて大人の楽曲を熱望していたであろう状況から、こんな訳の分からないフレーズの曲を拒否するのは当然の流れだったと思われます。
しかしプロデューサーに「必ず後世に歌い継がれるから」と説得されてリリースする事となり、実際に当初拒否したこのキャッチーなフレーズがウケて曲はヒットしました。
それまで近々では大人の路線で続けていたところに、急にこんなキャッチーで後にいういかにも「ヒロミゴー」的な楽曲をリリースした事は、彼にとって間違いなくターニングポイントとなり、エンターテイナーとして独自の路線を歩んでいく、その方向性の決まった楽曲!といっても過言ではないと思います。
●売上
オリコン最高6位、27.2万枚とセールス的にはものすごい大ヒット曲という訳ではなく、セールスよりも話題性がかなり上回り、前年の「How Manyいい顔」(1980.9.21発売。最高8位。29.9万枚)以来のオリコンTOP10入りを果たし、またそれよりも売上は下回っていますが、やはりインパクトは「お嫁サンバ」の方が断然強いと感じられます。ちなみに1981年度の年間51位にランクインしています。
●お嫁さん+サンバ
当時自分は小5でしたが、このタイトルが合名的なものというのは何となく認識していました。しかし、およそサンバとは無関係と気づいたのは後の事でした。
歌詞的には、前出のサビの部分のインパクトが絶大ですが、サウンドがシンプルで、また
♪あの街 この街 (あの街 この街)
という独特のコーラスが入るのも印象的です。
サビ前の
♪ちょっと ちょっと まーってよちょっーとー
の部分で、グッと盛り上げていくのも曲の構成的に素晴らしさを感じます。
♪ひとりのものにならないでー
って言うのは「お嫁に行かないで」って事でしょうが、これに続き部分が意味不明すぎて大好きです(笑)
♪あああー ああー それが大事だよ 1、2サンバ 2、2サンバ お嫁お嫁 お嫁サンバー
って訳が分からなすぎで、作詞(三浦徳子さん)の才覚がすごすぎます(笑)
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