冬のクルマでの旅行で欠かせないアイテムと言えば雪道でも走れるスタッドレスタイヤです。でも、シーズンごとにタイヤを交換したり、使わないタイヤをしまったりしておくのは面倒ですよね。

　そんな人にはオールシーズンタイヤという選択肢があり昨今盛り上がりを見せていますが、ダンロップから新たに登場した「シンクロウェザー」は、路面にシンクロして特性が変化するため、ドライやウエットだけではなく、スノーやアイスなどのあらゆる路面で快適に走行可能とのこと。

　その実力を確認すべく、冬はスタッドレスタイヤを履いていないとちょっと躊躇（ちゅうちょ）するかも…という、関東、中部、関西地域の3カ所の観光ルートをピックアップして、シンクロウェザーと共にドライブに出かけてみることにしました。

　第1弾となる今回は、関西 滋賀編です。ダンロップのシンクロウェザーとコラボした、るるぶ特別編集 ウインタードライブ 関西版のパンフレットに沿って冬の滋賀を観光ドライブ！ さまざまな路面状況が入り交じるこのルートで、いろんな目的地に立ち寄りながら、シンクロウェザーの乗り心地をチェックしてみます。

　第1弾の旅のお供は、レクサスのコンパクトSUVである「LBX」の4WDモデル。扱いやすいボディサイズながら、クラスを超える高級感のある乗り味が魅力的な1台です。

＞＞るるぶ特別編集 ウインタードライブ 関西版

第1弾：関西　滋賀編　※本記事
第2弾：関東編　※coming soon
第3弾：中部編　※coming soon

　雪の山々を望みながら、まず朝一に目的地として目指すのは余呉湖（よごこ・滋賀県長浜市）です。滋賀県と言えば琵琶湖が有名ですが、その近く北に位置する場所に余呉湖というワカサギ釣りの名所があるのです。

　余呉湖へ向かう道は高速道路と一般道が中心ですが、ココではまず優れた乗り心地に感銘を受けました。一般的なスタッドレスタイヤだと高速道路での走行時はブロックが高く柔らかめなゴムであるため、直進安定性や車線変更時のヨレ感が気になることがありますし、またオールシーズンタイヤでは乾いた路面を走行した際の特徴的なパターンによるロードノイズを意識する場面も多くあります。

　しかし、シンクロウェザーではそのような印象は少なく「普通の人ならサマータイヤと聞いても納得してしまうのでは？」と思うほどです。この乗り味や静粛性であれば、LBXが持つ”レクサスらしい上質で高級感のある乗り味”をスポイルすることはありません。

　そんなふうにシンクロウェザーとのファーストコンタクトに感動している間に、余呉湖に到着です。ドライブ当日の早朝の余呉湖は、水面（みなも）に周辺の山脈が映り込みつつも、若干かすみが掛かっていて幻想的な雰囲気です。周辺を見てみると釣りを楽しむ人がチラホラ。旅の始まりにふさわしい穏やかな朝となっていました。

　再びクルマを走らせて次に向かうのはメタセコイア並木（滋賀県高島市）です。余呉湖から移動をしていくと周りの景色が徐々に変わっていき、路面も雪解け水が作るウエットからスノーへと変化していきました。

　ウエット路面では、時折ハイドロプレーニング現象が起きそうな深い水たまりもありましたが、タイヤのグリップが瞬間的になくなる…ということはなく、タイヤからのインフォメーションもキープされています。乗る前に見た排水性の良さそうなパターンがしっかりと効いている印象です。