2024/12/29
渋谷WWW X 開演18:00
昭乃ファンなので、やなぎなぎさんのセットリストは聞きかじり情報。
チケットが争奪戦だったらしくて、次はもっと大きな会場でやってほしい。
ライブが終わって真っ先に思った感情は「毎年やってほしい!」でした。
毎年やってほしい……。
- 1.Partie de ton monde
- 2.サンクチュアリ・アリス
- 3.砂糖玉の月
- 4.Roundabout Drive
- 5.Folklore
- 6.叶えて
- 7.夜気
- 8.unjour
- 9.アクアテラリウム(やなぎなぎソロ)
- 10.dream,dream(新居昭乃ソロ)
- 11.OMATSURI
- 12.未明の君と薄明の魔法
- 13.New World
- 14.ビードロ模様
- 15.鉱石ラジオ
- 16.エメラロタイプ
- 17.ターミナル
- 18.花かんむり
事前に知っているやなぎなぎさんの曲は『Folklore』『Sunday』『アクアテラリウム』と、『Partie de ton monde』が収録されたアルバム・ホワイトキューブの曲だけ。(追記:『三つ葉の結びめ』も知ってた)
最初のMCでの「昭乃さんオタクのやなぎなぎです」って自己紹介で全昭乃オタクへの掴みは完璧でした。
昭乃さんの曲をやなぎなぎさんが選曲して、なぎさんの曲を昭乃さんが選曲したらしい。(なぎさんは最初悩んで絞った結果2daysできるくらい曲を挙げてきたらしい)
以下、曲感想。カッコは名義と収録。(やなぎなぎさんのものに誤りがあったらごめんなさい)
昭乃さんのライブレポをブログに書く行為が久々すぎて、このブログにupするのは初めて。
1.Partie de ton monde
(やなぎなぎ 作詞:新居昭乃&やなぎなぎ 作曲:新居昭乃 編曲:保刈久明 アルバム『ホワイトキューブ』)
おお~初っ端からこれいくんだ~! ライブの構成がわからないぞ、というワクワク感。
てっきり普通のツーマンみたいに、各々が自分の持ち曲を歌って中盤満を持してこの曲&1、2曲コラボ、かとなんとなく想像していたので、良い意味で予想を裏切られた。
やなぎなぎさんの生歌がどういうものか全く知らなかったのだがうっますぎてびびった。
いやおふたりの声が溶け合っていて既に最高だった。
良いライブになることを確信。
曲後の拍手が控えめに一拍遅れてやってきたとき、なぎさんのファンに親近感を抱いた。
2.サンクチュアリ・アリス
(新居昭乃 アルバム『リトルピアノ・プラス』)
うわ~新鮮! 2曲めから『サンクチュアリ・アリス』くるの久々、最近大体終盤だから。
ふたりライブってこういうことかあ。
このへんでもずっと歌うめえ……って驚愕してた。昭乃さんに混じらない強靭さがある。
原曲の悠木碧さんは一人称で、昭乃さんは三人称で歌うイメージだった。なぎさんが混ざると……なんだろ……おふたりの声が最初からしっくり混ざりあいすぎてて、これ「アリス」と「アリス」がだんだん同一化していくメリバ曲なのになんか……メリハピでは?
3.砂糖玉の月
(やなぎなぎ シングル『here and there』 ベストアルバム『-MUSEUM-』)
なぎさん、前々から知っていた曲を除いてとりあえずSpotifyでベスト盤だけ聴いてみた。
その中で一番好きだなと思った曲がこれだったので嬉しかったし、ていうかこれ昭乃さんも好きだろと思ってた。案の定。
砂糖玉の甘いファンタジック感/月の幻想感/美しさと儚さ/人とつながりたい傷つきと焦燥感
正しく昭乃さんを継承されたアーティストであるし、ちゃんと自分なりの世界を構築していて凄いなと思った。(昭乃さんよりも、濁りある現実界に地に足ついて曲作ってる気がする)
koorusuna.hatenablog.jp
4.Roundabout Drive
(新居昭乃 アルバム『エデン』)
『サンクチュアリ・アリス』からの『Roundabout Drive』はオタク選曲すぎて握手したかった。
あ、この方自分のファンに色んな昭乃さんを見せつけようとしてるなと思った。
振り返っても他の選曲はわりとコーラスが目立つ曲だったので、そうでないこの曲はよほどねじ込みたかったのだなと。
「Yes,you're tired」で原曲は「タイェーーード」て感じなんだけどなぎさんが「タイャーーード」って感じで歌っててなんかプロのプライドがありそうだなと思った。(最近の昭乃さんがこの歌い方だったらごめん)
5.Folklore
(保刈久明(feat.CorLeonis) 作詞:CorLeonis 作曲:保刈久明 配信『Folklore』)
これは今日絶対聴きたかったし聴けると思ってた。
保刈さん伝手で初めて聴いてから一発で気に入って、たびたびウォークマンでエンドレスリピートしていたので。
昭乃さんの声で聴けるのが嬉しく、どこだったかな、どこかで泣いた。「夢のまにまに」フレーズ昭乃さんに歌わせたいオタクわかるよと思った。
惜しむらくは『Sunday』が聴けなかったこと。
6.叶えて
(新居昭乃 アルバム『RGB』)
これくるよねー、と思った。
kidlitのchieさんのピアノでこのこぼれくだける曲が聴けてよかった。
『叶えて』で3人コーラス聴くの初めて? chieさんはいつもコーラスが絶妙で、ボーカルの邪魔しないのに存在感があるので、もう全然ふたりライブでも「3人め最初から居ましたよ?」みたいな感じでスッと胸に入ってくる。
それまでもなぎさんが昭乃さんの曲を自分なりに歌いこなして感嘆したけど、『叶えて』のなぎさんの曲解釈はなるほど新鮮だった。
痛みの儚さではなく煮詰めた想いを燃やし尽くす感じで、ああこの生命力が昭乃さんにはないこの方独自の世界観なのかしらと思った。
7.夜気
(新居昭乃 アルバム『エデン』)
これも音源じゃなくてちゃんと生かけあい聴いたの初めてかもしれない、これchieさんのピアノで聴けてよかった。
昭乃さんのピアノでもこの曲には合うんだけど、昭乃さんはわりと音をくっきり転がすタイプだから、流れるような夜の大気に吸い込まれる雰囲気のアレンジで新鮮な聴き心地になれる。
8.unjour
(やなぎなぎ シングル『三つ葉の結びめ』)
初めて聴いたこの曲好き。ふたりともかわいかった。
ライブ中ずーっと思ってたけど私は昭乃さんのアルトが活きる低音ハモりが大好きで、でも単独ライブだと全部ハモりはオケかコーラス担当分になっちゃうから生で聴ける機会がほぼなくて、もう今日は存分に堪能できて幸せ!!! って気持ちでいっぱいだった。
「うらぎられても~生きたいから」のかけあい気持ちよかった。
9.アクアテラリウム(やなぎなぎソロ)
(やなぎなぎ シングル『アクアテラリウム』 ベストアルバム『-MUSEUM-』)
アニメ凪のあすからを見てたので、唯一昭乃さん関係なく知ってたなぎさんの曲がこれだった。(追記:『三つ葉の結びめ』も知ってた。二期EDだった)
聴けたらいいな~と思ってたらテンポゆったりめでしっかり聴かせにくる曲になってて贅沢に浸れた。
アレンジもよかったし、最後のフェードアウトコーラスもかわいかった。
ただ唯一の知ってる曲なので昭乃さんの声でも聴きたかったかも!
10.dream,dream(新居昭乃ソロ)
(新居昭乃 アルバム『ミツバチの羽音』)
昭乃さんでソロひとつ入れるとしたらなんだろう? と思う時間が楽しかった。
普段はもはや昭乃さんの歌が聴けたらどんなセトリでもいい境地にいるのでここまでわくわくしない。新鮮な気持ちを思い出させてくれた。
わかるわかる、最近の名曲も入れたいよねとオタク共感。
「塀の、塀の上を」フリかわいすぎる♡♡
11.OMATSURI
(新居昭乃 アルバム『そらの庭』)
どの曲もそうなんだけど『OMATSURI』のライブアレンジ毎回毎回違うからイントロクイズワクワクする。ここで『Lhasa』か? と思ったら。
でもマーくんのバイオリンソロは毎度バチッ!! とハマるから毎度やられてしまう。
なぎさんの『OMATSURI』物凄く似合ってた。ああ~『歌わないうた』『ガレキの楽園』『妖精の死』とかも似合いそう。
間奏で二人が後ろを向いてなるほど「だあれ?」に合わせるのねと思ったらきつねのお面出てきてかわいかった。
12.未明の君と薄明の魔法
(やなぎなぎ 作詞作曲:やなぎなぎ 編曲:保刈久明 シングル『未明の君と薄明の魔法』 ベストアルバム『-MUSEUM-』)
ベスト盤聴いてたときなんかこの曲名知ってるなと思ったら保刈さんの曲だったのか。買い忘れてた。
『OMATSURI』がそうだったけど昭乃さんの音域的にきつくなってきてるところをなぎさんがカバーする形で完成していて、続いてこれもなぎさんがサビ主旋律を歌い昭乃さんが低音でハモっててずっと聴いていたかった。
13.New World
(新居昭乃 アルバム『エデン』)
ああもう、昭乃さんが楽しそうなのが伝わってきて、かわいい!! という気持ちでいっぱいだった。
一人での弾き語りライブより他の楽器編成ライブのほうが楽しそうだし、ボーカルまで他の人と分散できるなら昭乃さんが解放されてもっと楽しそうに歌ってくれるだろうことはわかってたから見れてよかった。
今回はMCも分担してより楽しそうだった、もはやふたりとも体ごと向かい合っていて客を向いてない。
それがこんなに幸福あふれる『New World』に昇華されていて。歌ってきて辿り着いた先が孤独じゃなくて、こんな継承者が現れてよかった。昭乃さんに歌があって本当によかった。
この曲のハモリもずっと好きで好きで、今日初めて昭乃生ハモリ聴けたんじゃないか?
貴重すぎる、ありがとう、やなぎなぎさん。
14.ビードロ模様
(やなぎなぎ シングル『ビードロ模様』 ベストアルバム『-MUSEUM-』)
昭乃さんの曲は基本スローテンポだから、こうして少しアップテンポな曲を歌ってるとこを拝聴できてうれしい。
客が手を振る曲昭乃曲にないから昭乃さんが微妙に着いていけてなくてかわいかった。
15.鉱石ラジオ
(新居昭乃 アルバム『鉱石ラジオ』 ベストアルバム『sora no uta』)
このブロック入る前に昭乃さんMCで「歌えたら歌って~」って言いかけたよね?笑
なぎさんファンに歌わせようとしてたのこれ?
でも普段なら客が歌うパートの「引き出しに~」からを、なぎさんが完璧な形で掛け合っていて、こんなオタクとしての頂点を見せつけられてもはや羨む気すら起こらない。選ばれし者だった。
16.エメラロタイプ
(やなぎなぎ アルバム『エメラロタイプ』)
映像含めて好きだった。
ふわっとやなぎなぎさんの曲を聴いていた限りではメロディラインに対してあんま昭乃さんぽいと思ったことはなかったけどこの曲はアレンジ変えたら昭乃さんカバーできそう。
「灯標のように」の「の」をその音にするとことか昭乃さんぽい。その前の「浮かべた」で音が抜けるとことか。音楽わかんないからファンの感覚だけど。
『砂糖玉の月』もそうだけど、描きたいことに対して、きれいなもので比喩を多用するところは昭乃さんの影響なのかな?
MCの「これが最後の曲です!」「え~~」は昭乃現場で見たことないから面白かった。昭乃さんも面白がってた。
17.ターミナル
(やなぎなぎ アルバム『Follow My Tracks』 ベストアルバム『-MUSEUM-』)
アンコール。
これもベスト盤聴いてて、昭乃さんと同名タイトルある~と思ってた。
そういえば転調でエモくなる曲はあんま昭乃さんやらないな。これもずっと昭乃さんが楽しそうにハモっていた。
『ビードロ模様』もだったかな? 客席側のライトが全部点いて、なんかなぎさんが私たちと一緒の気持ちになってるのかな、私も幸せだな、と思った。
18.花かんむり
(新居昭乃 アルバム『Blue Planet』)
じゃあ次は昭乃さん曲の『ターミナル』かなとも思ったけど(笑)、なんとなく最後は『花かんむり』かなと思った。
どうもsupercell? やなぎなぎ? が昭乃さんのファンらしいぞ、と初めて聞いたとき唯一見たなぎさんの歌ってみた動画が『Flower Crown』だったから、好きなのかなと思って。
柚楽弥衣さんパートのコーラスを期待したけどさすがにそれはなかった。
言ってきたとおりハモりもすっごい嬉しかったんだけど、おふたりのユニゾンも美しかったから最後にもっかいユニゾン聴きたいなー……と思っていたら聴けてよかった。
総評。よかった。
ふたりのトークショーとかも行ったことなかったのでなぎさんが予想以上にオタクすぎて面白かった。昭乃さんの前ではみんなオタクはそうなる、おなじみの光景がステージ上で繰り広げられていた。
昭乃さんの前では崇拝と恐縮しかできないよね、わかる。(のに歌う姿は堂々とされててプロってすごい)
「昭乃さんと同じ時代に生まれてきてよかった……」って共感しかないし、昭乃さんがいなかったら音楽をやっていなかったとまで。
なぎさんはわりともう自分の世界基盤がしっかりあって、こんなにファンなのに昭乃さんに飲まれない強さがあったけど、唯一、なんとなく呼吸の仕方が昭乃さんに似てる? と思った。
もう一度、と言わず、また何度でも見たいです。毎年!