Dreame Technology Japanは、ロボット掃除機の最新フラグシップモデルとして、「Dreame X50 Ultra」(以下、「X50 Ultra」)を発表し、2025年3月7日より各ECサイトにて予約販売をスタートしました。メーカー直販サイトでの価格は181,800円(税込)。
2025年1月に米ラスベガスで開催された世界最大のテック系見本市「CES 2025」でも発表された「X50 Ultra」
「X50 Ultra」は、業界で最大となる6cmの段差を踏破できる“足”が付いているのが注目ポイント。もちろん、段差の踏破性能だけでなく、高い吸引力や掃除範囲のフォロー率、レーザーセンサー部を収納して狭いすき間にも潜り込めるユニーク機能など、ほかにもフラグシップらしく気になる新機能が満載です。
はたして、実際にどれほどのことができるのか? 同製品の発表会で確認できた部分を紹介しましょう。
Dreameの新フラグシップ「X50 Ultra」は、高い踏破性能に注目!
「X50 Ultra」の性能を紹介するうえでまず外せないのは、やはり冒頭でも述べた「最大6cmの段差踏破」でしょう。
一般的に従来機が踏破できる最大の高さが約2cmだったので、なんと一気に3倍の高さを登れるようになったわけです。
「X50 Ultra」の通常形態。ここから段差を検知すると、2本の足を展開します
本モデルは段差を検知するとまず、底部タイヤの横から左右2本の足がウィーンと展開。そのまま本体をグイッと持ち上げて段差を越えると、足を収納してまたタイヤでの移動を再開します。このとき対応できる最大の高さが、2段階で約4.2cm+1.8cmの計6cmということ。
昨今の新築マンションなどでは、バリアフリー設計で段差はほとんどありませんが、古い戸建てなどでは人間でもひんぱんにつまずくような“微妙に高い段差”がある場合も。つまり、段差のせいでこれまでロボット掃除機の導入がためらわれていた家庭でも、これならいけるかも?
足は3万回以上の反復テストをクリアした設計で、耐久性も問題なしとのこと
もちろん、基本的な清掃性能も、フラグシップ機として間違いのないレベル。
吸引力は最大2万Paと、2024年発売モデル(最大8,000〜1万Pa)と比べても、すでにひと世代移行したような性能です。
デュアルタイプのメインブラシは、毛髪やペットの毛を効率的に吸い込んで毛がらみを防ぎます。毛がらみ防止率はなんと100%!
それに加え、部屋の四隅まで手が伸びるサイドリーチブラシと、壁際や家具の下まで届くエクステンドモップ機構によって、室内の掃き残しはゼロに近いはずです。
コーナーに溜まったゴミも、手を伸ばして確実にかき出すサイドリーチブラシ
エクステンドモップは、本体から4cmまで伸びて壁際までしっかりと拭き上げます
また、ソファやベッドの下といったなかなか掃除が行き届かない場所も、「X50 Ultra」ならきれいにしてくれるかも。
本来であれば、常時360度の全方向スキャンを行っている本体上面のレーザーセンサーは、なんと格納式。家具の下に高さ89mm以上のすき間があれば、センサーを本体内に収納して、潜り込んで清掃できるようになりました。
珍しい格納型のレーザーセンサー。家具の下に潜り込んで清掃します。高さはセンサーが出ている状態で111mm、センサー格納時は89mm
掃除機本体のメンテナンスを自動で行う「パワードック」は、ゴミ収集をはじめ、水拭きモップ用の給水、モップの洗浄・熱風乾燥・洗剤の投入に加え、モップを洗うウォッシュボードの自動洗浄まで付いた6Way全自動タイプ。
全自動で掃除機のメンテナンスを担う「6Wayパワードック」。水タンク容量の関係か、従来モデルに比べると、背が高い印象です。サイズは457(幅)×340(奥行)×590(高さ)mm
特にウォッシュボードは、モップに付着していた微細な砂埃や水垢がこびりつきやすく、従来モデルでは手洗いするなど、人の手によるメンテナンスが必要だった部分。本モデルでは、そこを20個ものスプレーノズルから80度の高温水を噴出して自動で汚れを洗い流してくれるので、メンテナンスフリーで清潔さが保たれるというわけです。
モップ洗浄を行うウォッシュボード。汚れが溜まりやすい部分ですが、自動洗浄機能があるので人の手で清掃する必要はありません
さらに、洗浄後のモップとゴミ収集後のダストパックは、ドック内部でUVライトを照射して除菌。これによって、雑菌の繁殖による嫌な臭いなどをしっかりと防げる(除菌率99.98%)のは、機能として一見地味ではありますが、実はありがたいポイントなんです。
およそ100日分のゴミを溜めておけるダストパック。ゴミ回収後にUVライトで除菌するので、食べ物ゴミなどの臭いも発生しにくいはずです
「X50 Ultra」の価格は本来229,800円(税込)なんですが、現時点(2025年3月12日時点)では各通販サイトで20%近く割引されており、メーカー直販でも181,800円(税込)。これが予約時のみの発売前キャンペーンなのか、この価格が継続されるのかは現時点でははっきりとしていませんが、もし購入するのであれば、早くも今が狙い目なのは間違いなさそうです。