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ジダラキング

足元から爆風! 乗るだけで濡れた身体が乾く「全身用ドライヤー」を使ってみた

どうも。「できるだけ手間をかけずに過ごす」が人生のテーマの「自堕落王(ジダラキング)」です。

ゴロゴロと寝て暮らしたいのは「当然 of 当然」なんですが、生活していくうえで、どうしても必要な作業ってあるじゃないですか。何とかあれの手間も減らしたい。

わかりやすいところだと、調理や掃除、洗濯なんかがそう。できるだけ手軽においしいごはんが食べられるとうれしいし、掃除や洗濯だって、片っ端から機械に丸投げしたいんですよ。だるいし。

もうちょっと細かく言えば、ヒゲを剃るの面倒だから永久脱毛も考え中だし、シャツを選ぶ時も、ノーアイロンでいけるかどうかが大前提。このままいけば、「息をするのも面倒くせぇ〜」状態も待ったなしですが、実は2021年末から「睡眠時無呼吸症候群」の治療で「CPAP(持続陽圧呼吸機)」を使い始めたので、寝ている間の呼吸はすでに機械任せだったり。

で、先日ちょっとラクができそうな面白い製品が発売されるよ、というニュースを見かけまして。なんと、風呂上がりに身体をすっきり乾かしてくれる「全身用ドライヤー」だそうで……、えっ、何それ、便利そう!

「全身用ドライヤー」と聞いただけで、自堕落の心がくすぐられます!

「全身用ドライヤー」と聞いただけで、自堕落の心がくすぐられます!

もうバスタオルは必要ない!? 全身乾燥ドライヤー

というわけで、さっそく取り寄せてみたのが、ヒロ・コーポレーションの「全身イオンドライヤー HTD-360」です。サイズ感としては、ロボット掃除機がふた回りほど大きくなったかなー、ぐらい。この上に乗ると、足元から強めの風を吹き上げて、風呂上がりの身体から水気を飛ばして乾かしてくれる、という仕組み。

下から吹き出す風で風呂上がりの身体を乾かしてくれる「全身イオンドライヤー HTD-360」

下から吹き出す風で風呂上がりの身体を乾かしてくれる「全身イオンドライヤー HTD-360」

乗ってボーッとしているだけでいいんだから、いちいち全身をバスタオルで拭く手間はもちろんのこと、バスタオルを洗濯する労働コストも削減できるじゃないですか。バスタオルって、デカイから洗濯して干すのも場所をとって面倒だし。使わなくて済むなら、それに越したことはないでしょう。

さらに、本機に乗っているだけだから、歯磨きや洗顔も同時に並行して行えるので、もしかしたら睡眠時間も5〜10分ぐらい稼げるかも。となると、導入するメリットは多いか!?

細かな突起で示されているのが、足を乗せる場所。中央の人感センサーによって、送風がオン/オフされます

細かな突起で示されているのが、足を乗せる場所。中央の人感センサーによって、送風がオン/オフされます

操作パネルで電源をオンにしたら、シリコン製のフットパッドの上に乗ります。すると、センサーが働いて、足元から風がブォォォォと吹き上がります。降りると自動でオフ。

操作するポイントは、4段階の「風量調整」と「温風/送風」の切り替えぐらいなので、まず初見で使い方にてこずるなんてことはなさそう。パネルには、もうひとつ「タイマー温風」ボタンがありますが、これは後述。

操作ボタンは4つだけの簡単操作

操作ボタンは4つだけの簡単操作

では、実際に乗ってみましょう。

……おおお。最弱の風量1でもなかなか勢いのある風が出ます。4か所の送風口で前後左右をフォローしているので、中央に立っていると、全身くまなく風に包まれているような感じ。普段生活している限りでは、下からの強風に吹き上げられる機会もそうないでしょうし、なかなか不思議な感覚です。

風量1と4の風力の違い

この時点で気になったのは、温風がなかなか出ないこと。「温風モード」に設定して、スタートから5分ほど経過しても、ほぼ室温相当のひんやりした風が出るばかりです。どうやら強力な風量に対し、ヒーター加熱がやや間に合ってないようで、このままだと冬場は確実に凍えてしまいそう。

そこで重要になってくるのが、先述の「タイマー温風」モード。タイマーをオンにすると、自動で風を吹き出しつつプレヒートを始めてくれます。風呂に入る前に設定しておけば、出る頃にはイイ感じで温風が出るようになっていますし、そのついでに脱衣場もホワッと暖まっているという寸法ですね。

全身ドライヤーははたしてラクなのか!?

では、実際に入浴からの全身ドライヤーですっきり乾燥、という流れを体感してみましょう。

先に述べたとおり、今の冬季シーズンですと、タイマーによるプレヒートはマスト。ということで、本体を脱衣場に置いたら、「タイマー温風」を設定してからお風呂に入ります。

うーん、さすがに入浴中、ずっとブォォォォォォと風の吹き出し音が聞こえてくるのは、やや耳障りかも。タイマーモードの送風音は、通常モードより小さめですが、それでも普通のヘアドライヤーより大きい音。掃除機の駆動音に近いレベルなので、集合住宅の場合、深夜だとちょっと気をつかいそうです。

狭い脱衣場だと余計に音が響くので、結構ギョッとします

狭い脱衣場だと余計に音が響くので、結構ギョッとします

ひとまず20分ほどの入浴タイムを経て、いよいよトライ。濡れた身体のまま、プレヒート中の「全身イオンドライヤー」に乗ると、自動で通常の温風モードに切り替わります。乗った瞬間は、まだ少し風が冷たく感じましたが、パネルの温度表示もすぐにアップして、60〜65℃あたりで安定しました。

あー、これは気持ちいいわ。身体が冷えることもなく、かといって汗をかくこともない、温度的に「これぐらいが風呂上がりにジャスト」な風に全身が包まれています。

上半身にも温風は届いています、が……

乾燥具合に関しては、さすがに吹き出し口に近い足のほうはあっという間ですね。サラッと乾いてくれます。特に、えー、あのー、股間まわりからシモの毛辺りが素早くサラサラになるのは、思った以上に快適です。……なんですが、吹き出し口から遠い上半身は、なかなか水気が取り切れません。

特に、胸から上にかけては風が届きにくくなるため、肩口や首は5分以上乗っていてもまだかなり濡れたまま。風量を最大にしても、しっかりと乾くまでに10分以上はかかりました。これはもしかしたら、軽くタオルドライしつつ併用するのが正解なのかも?

完全にバスタオルレスな生活が来るか!と期待していたので、そこはちょっと残念。あと、足の裏は風がまったく当たらないので、足拭きマットは必須です。

シリコンマットは使用後に外して、ざっと洗って干しておきます

シリコンマットは使用後に外して、ざっと洗って干しておきます

風量を1段階上げるだけで、みるみる10℃ほど温度が下がります。これだと冬場は使いづらいかな……

風量を1段階上げるだけで、みるみる10℃ほど温度が下がります。これだと冬場は使いづらいかな……

もうひとつ、やはりヒーターの熱量不足はどうしても気になりました。風量が少なめなら問題ないんですが、そこから設定を上げていくと、反比例するように一気に風が冷たくなり、元の温度に戻るまでかなり時間を要します。これはどうしても、冬場の使用にはツラい設計。逆に、夏場はガンガンと強い風が使えて汗も気持ちよく引きそうなので、現時点では春夏用のシーズン家電としてとらえたほうがよいのかもしれません。

きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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