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もう“時間がない”とか言い訳できない! カシオの人気英語学習機「joy study」って?

「英会話を学びたいけど時間がなくて……」。英語が苦手な社会人の多くがこう考えているのではないでしようか。筆者もその1人。幾度となくそういた類の本やアプリを購入しては挫折し、その度に「忙しいから仕方ない……」と自分に言い訳をし、英会話力を身に付けることなく現在に至っています。そんな筆者が気になっていたのが、“すき間時間に英会話”をうたうカシオ「joy study(ジョイ スタディ)」。昨年発売されヒット商f品となった本製品。新モデルが登場したので、さっそく使ってみることに。人気の理由をチェックします。

9月9日に発売された「joy study JY-L02」。カラーは写真のレッドのほかブルーの全2色。サイズは、68.5(幅)×68(高さ)×16.1(奥行)mm(キー部除く)と手のひらにおさまるコンパクトさ。重量は約75g(電池込み)

電源は単4形乾電池×1。電池寿命は、単4形アルカリ乾電池使用時が約10時間、単4形充電池(eneloopまたは充電式EVOLTA)が約8時間

画面は、2.2型バックライト付モノクロ液晶(168×64ドット)。電源を入れるとバックライトが点灯し、使用時でも電源ボタンを押すことでオン/オフの切り替えが可能

側面にUSB-ACアダプター接続コネクター(別売のUSB-ACアダプター/AD-XA02を接続する事で外部から電源を取ることが可能)、音量調整ボタン、上部に3.5mmヘッドホン端子を装備。スピーカー機能はありません

「joy study」は何が学べる?

英語を学習するためのデジタルツールにはいろいろなものがありますが、「joy study JY-L02」は英語リスニングに特化した英会話学習機。基本的には収録されたコンテンツを「聞く←→真似して言ってみる←→意味を理解しながら聞く←→真似して言ってみる」を繰り返す。以下の動画でわかるように、とにかく文法などは気にせず、画面に表示される英会話と日本語訳を確認しつつ繰り返し繰り返し聞くという、機能的にはかなり割り切ったシンプルな学習機なのです。

※音声録音のため外部スピーカーを接続しています。本体にスピーカー機能はありません(以下同)

収録されているコンテンツは、前モデル「JY-L01」と同様の人気英語教材本の著者であるデイビッド・セイン氏の「デイリースピーキング」(4冊)と、こちらも人気教材としておなじみの「キクタン」シリーズを収録。キクタンはこれまでの「Entry」「Basic」に「Advanced」が加わり、さらに、「キクタン英会話」(3冊)を新規追加。デイリースピーキングでは合計343スキット、キクタンシリーズではチャンツ(音楽に合わせて学ぶ)音声だけでも合計2,760項目、キクタン英会話では合計692フレーズと、充実のラインアップとなっています。語彙力の強化とともに、「とっさには思い付きにくい会話ならではの表現」を学べるようになったというわけです。

収録されているコンテンツは、「デイリースピーキング」(4冊)、「キクタン」シリーズ(3冊)、「キクタン英会話」(3冊)。再生速度は5段階で変更できるようになっています

なかでも面白かったのが、やはり、デイビッド・セイン氏の「デイリースピーキング」。昔教科書で学んだような“私は3人兄弟の長女で弟と妹がいます。あなたは兄弟が何人いますか?”といったあまりしないような問答ではなく、ストーリー(季節ごと)やシーン(日常会話・トラブル/買い物/オフィス/日本紹介など)、難易度別に分けられた身近な話題で、楽しみながら学習できるようになっています。基本的には、「英語で3回聞く→英語/日本語順で聞く→日本語/英語の順で聞く(英訳に挑戦)→仕上げとして英語のみで聞く」という4つのステップで学ぶ仕組みですが、いずれかを選択することも可能。“すき間時間”に合わせて手軽にリスニングが行えるようになっています。忙しい大人にとって、かなりありがたい機能です。

シーン別の選択項目。日常ありがちな会話がたくさん収録されていてストーリー仕立てになっています。これもつい聞いてしまうポイント

日本語/英語の表示順や繰り返し方法など、リスニング学習の方法も選ぶことが可能。再生途中でも戻って確認したり先に進めることができます。会話の内容がリアリティーありすぎ(笑)

気になった例文を登録して、後から復習することもできます。その際にもリスニング方法が選択できるのが◎。登録可能件数は500件(100×5フォルダ)となっています

気になった例文を登録して、後から復習することもできます。その際にもリスニング方法が選択できるのが◎。登録可能件数は500件(100×5フォルダ)となっています

新収録の「キクタン英会話」はかなり実践的。まず、基礎単語やフレーズをチャンツで聞いてからそれを使った会話を聞き、さらに、その会話を使ってロールプレイ学習をするという「学ぶ→実践」で会話力を身につけさせる仕組み。しかも、回を追うごとに、過去に学んだフレーズがさりげなく登場し復習させてくれるのです。「デイリースピーキング」のようなストーリーで楽しむという部分は少ないですが、受験学習に慣れている(というかこれだけしかやっていない筆者)人にとっては、かなりとっつきやすく、そして身に付きやすいのではないでしょうか。“いいから真似して言っちゃいな!”より、“理屈がわかってからでないと実践しにくい”という、典型的な“英会話上達しなさそう人間”の筆者にはこちらの方が合っているかもしれません(笑)。着実に1歩ずつ!

「キクタン英会話」には基礎編/書急編/おもてなし編の3項目のコンテンツが収録されており、数日間に分けてコツコツと学べるようになっています

太字の部分は過去に学んだフレーズです

太字の部分は過去に学んだフレーズです

以下の動画のように、穴埋め問題のようになった部分を考えながらフレーズを完成させる「ロールプレイング」があり、学んだことを即座に復習できるようになっています。ヒヤリングとスピーキングの実践も行えます。

そして、筆者が帰宅時の電車の中でよく聞いたのが、「キクタン」シリーズ。音楽に合わせてリズムよく学べる方式(チャンツ)なので、疲れていても苦にならず、逆にリズムにノッてきてしまうことも。歌が自然と耳に残るようにインプットされるので、初心者が語彙を増やすにはもってこいの方法ではないでしょうか。あまりのテンポのよさに逆にウトウトしてしまうこともありましたが(笑)。

「キクタン」のチャンツは、世間で流行っている歌を自然と覚えてしまっているような感覚で英単語が刷り込まれるイメージでしょうか。たった数日でもちょっと語彙力がアップしたと思います。忘れていた英単語もかなり思い出しました。これ、楽しい! ちなみに、こちらも再生中に再生速度を5段階で変更可能です。

まとめ「言い訳ができないシンプルさと機能性」

英語力を身に付けたいとなると、筆者のような初級者はつい、あれもこれもと先走って多機能なツールを選びがちですが、長続きしないのはそれが原因の1つかもしれません。結局、操作が面倒だったり気軽に持ち歩くには大きかったり、1つのセクションを終わらせるのに時間を要したりといった理由から、苦手意識とあいまってやれなく(やらなく)なってしまうのです。その点「joy study JY-L02」は、「聞くだけ」という思い切った割り切り機能で、もはや言い訳ができないほどのシンプルさ。しかもコンパクト。だから毎日の学習が苦にならず、今はむしろ音楽を聞く感じで楽しむようになっています。それでいて、語学系電子辞書の売り上げシェアナンバーワンというカシオならではの経験が生かされた“あったらいいな”が搭載されているのが◎。繰り返し学習することで、“もしかしたら会話力が身に付いてるかも”と、その気になっています。

また、コンテンツ数も一見少ないように思うかもしれませんが、人気の教材が10冊も収録されており、学べる単語やフレーズ数はゆうに3,000を超えています。こらの教材を本として購入したら数万円になってしまいます。やはり、コンテンツが追加できたらいいなぁとは思いますが、それも割り切ってこの1万円前後という価格に抑えているのでしょう。「joy study JY-L02」はコストパフォーマンスが非常によいユニークな逸品ではないでしょうか。

ところで最近、薄暗いと近くがちょっと見えにくいアラフォーの筆者。再生速度だけでなく、表示文字サイズも選べるようにしてほしかったなぁ(涙)。

高橋美幸(編集部)
Writer
高橋美幸(編集部)
家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。
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