作者の『意図』を読み解きなさい

まずもって、主人公と「問題文」がボケとツッコミの関係になっていて、これがめっっっちゃ面白い！
ツッコミ最高！（笑
それでいて、ラストはキレイに意表を突かれました。
まいったまいった～～～！

人国一基氏……、これは案外一枚上手だったのかも……。

「作品への解釈」と言う、小説を書く人にとって身近なテーマの短編。

でも、読んでいて終始笑えます。
「ああ、そう思うよね！」とクスクス笑っちゃいます。
そして、それと共にその斬新な発想と読み手を笑いとその発想に引き込む力に、目を奪われます。

こんな作品をどうしたら書けるんだろう……
発想もですが、それを成立させる技術も鳥肌が立つ。

本当に良いものを読ませて頂き感謝致します。

小説が好きな人であれば、そうは居ないとは思うのですが

けっこう、日常的に会話の世界ではありそう( ´艸｀)

日本語とは世界でもとても複雑であり面白いものです
伝え方も大事ですが、捉え方も大事

意外と、こんな捉え方をしている、かもしれませんよ(●´ω｀●)

現代文のテストで出てくる作者の意図を答えなさいという問題が、全然作者の意図とは違うものを答えとしているという話は使い古されたネタですが、本作はそれをコミカルに描きつつ斬新な物語に昇華していて、思わず膝を打ちました。

是非、多くの方に作者の『意図』を読み解くことに挑戦していただきたいと思いました。

気の毒になぁ。
クラシックな作品なら別段いまさらだけど、眼の前でやられたらお腹痛いよな。
一生懸命誤字脱字を潰している日々をすごして全然追いつかない自分が言うのも何だけど、気の毒になぁ。
というおもしろ展開。

大変よろしいと思いますよ。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（100文字）

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「作者の意図を読み解きなさい」という問題の出題者が作者の意図を曲解して問題を作ってしまい、作者がその問題を読むというお話。

作者の意図は思いのほか読者には伝わらないものだったりしますが、それがコミカルに描かれており、普段はボケ担当の人でもツッコミに回りたくなる面白い作品です。

主人公の作品が、入試問題に使われた。その問題を作者自身が解いてみて愕然とする。自分の意図していないように解されてしまっている。

黒澤カヌレ様の他の小説に、叙述トリックの秀作があるが、その作品と同様に、この作品もそんな香りを匂わせていて、思わずもう一度読み直してしまう。

さすがとしか言い様がない。もはや脱帽。
何でこんなストーリーを思いつくのか。
少なくとも私は読んだことのない設定。

読んで損はない。新たな世界を体現できる逸品です。

自信を持っておすすめします！