概要
【書籍化】強制される恐ろしいご都合主義
スキルとは才能であり称号であり力であった。にも関わらずスキル【無能】が発現した第三王子ジェイクはつまり、無能であり無能であり無能と烙印されたのだ。そんな存在を父王が、兄達が許すはずもなく疎まれ王宮から追放されてしまう。一方で忌み嫌われるスキルもある。それが国を亡ぼす【傾国】【傾城】、男を惑わす【奸婦】【毒婦】【悪婦】【妖婦】などである。彼らが交わる時、国は滅びの道をひた走るのだろうか。そしてついに王都からすらも追放される無能王子と亡国を招く女達……だが……そもそも……世界は耐えられるのだろうか。世界を亡ぼすスキル【無能】の力に。
この小説は小説家になろう様にも投稿しています。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無能の無能は「無難な能」
とても面白い。
スキル特典がこの手の小説の醍醐味だが、主人公に与えられたのは「無能」。第三王子というたいそうなご身分なのに「無能」。
これが形容詞ならどうしようもないが、実は…というのが物語の骨子。
そして集うは一癖も二癖も難がある美女ばかり。だが「おっこの子こうすればカワイイじゃん」とメカクレ少女などを評したことがある人間ならばもうたまらない。
筆者は古い小説が好きなので、作中で人格を得た無能すら、カーマ@ティルトワールドや闇の女王@ゴクドーくんに見えてくる。
そして襲いくる無能(動詞)、無能(形容動詞)、無能(代名詞)。「敵は強敵であるほど魅力的」という観念の逆を行くこの物語…続きを読む - ★★ Very Good!!駆けろよ駆けろ、現場猫。群れなせ蔓延れ国傾けろ
コメディタッチでおなかを抱えて笑えるライトなハーレム戦記、内政の季節もあるよ! ふうの悍ましきホラー。
前振りは大体同意いただけると思いますので、悍ましきホラーについてだけ。
主人公についている能力は、敵対の意思を持った陣営に、ありえないような楽観的行動や、ケアレスミス、手抜きの連鎖、リスクの軽視を起こすだけのものです。主人公が超絶TUEEするわけでもなければ、平穏な敵陣営の首脳の頭にたまたまメテオストライクのような、ほぼありえない不幸が降りかかるわけでもありません。ただただ、凡人の勝ったなという気のゆるみや、いつも通りの手抜き、上司へのちょっとした忖度がどうしようもなく連鎖して大惨…続きを読む