概要
人の手で成されたヤマに守られた野辺の町で、私は待ち人になる
人の手で作られた自然の地武蔵野に、人の手で作られた町「萱原キャンパスタウン」。
文教都市と名高いその町に、祖母の経営するブックカフェがある。
いいバイトになるというので、そこへ出かけて祖母の話を聞いてみたら、この店で待ち人をやってほしいと私は持ち掛けられた。
話を聞くうちに、祖母が学生時代深い友情関係にあった彼女と再会したがっていることを知り、カフェでの待ち人を引き受けることにした。
今どこにいるのか、元気でいるのかもわからないその彼女が、どのような姿になっていても、訪れてくれるのを待つ人に、私はなる。
第1回角川武蔵野文学賞最終選考対象作品に選出されました。
文教都市と名高いその町に、祖母の経営するブックカフェがある。
いいバイトになるというので、そこへ出かけて祖母の話を聞いてみたら、この店で待ち人をやってほしいと私は持ち掛けられた。
話を聞くうちに、祖母が学生時代深い友情関係にあった彼女と再会したがっていることを知り、カフェでの待ち人を引き受けることにした。
今どこにいるのか、元気でいるのかもわからないその彼女が、どのような姿になっていても、訪れてくれるのを待つ人に、私はなる。
第1回角川武蔵野文学賞最終選考対象作品に選出されました。