概要
おいしい夕食のあと。『女性二人』のうち、どちらかが彼を殺した。
※富士見L文庫刊『飯テロ』収録作。
ある日、結婚詐欺師の男性が殺された。
容疑者は、詐欺師に騙されていた二人の女性。
捜査主任の徳憲(とくのり)忠志(ただし)警部は、科捜研の心理係に勤める忠岡(ただおか)悲呂(ひろ)女史へ、捜査協力を依頼する。
「殺人事件? そーゆーときはポリグラフしよーよ」
ポリグラフ……それは犯人の心理を暴く『ウソ発見器』とも呼ばれる検査機器である(厳密には少し違うが)。
検査を実施した忠岡は、被害者が死亡前に食べていた「夕飯」に着目する……。
ある日、結婚詐欺師の男性が殺された。
容疑者は、詐欺師に騙されていた二人の女性。
捜査主任の徳憲(とくのり)忠志(ただし)警部は、科捜研の心理係に勤める忠岡(ただおか)悲呂(ひろ)女史へ、捜査協力を依頼する。
「殺人事件? そーゆーときはポリグラフしよーよ」
ポリグラフ……それは犯人の心理を暴く『ウソ発見器』とも呼ばれる検査機器である(厳密には少し違うが)。
検査を実施した忠岡は、被害者が死亡前に食べていた「夕飯」に着目する……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!嘘の中の真実は。
まず、最初の出だしにドキッとしました。そこから一気に引きこまれ、緊張して読み進め、なんと途中でくすっとさせられたという作者マジックがすごいです。
ポリグラフ(ウソ発見器)の使用過程が丁寧で分かりやすい。ポリグラフを知らなくても、キャラたちと一緒になって楽しむことができました。ラストはやはりドキッとさせられ、読者の想像の余地がぐっとひろがります。気分爽快とはいえない読後感がまたいいですね!
ポリグラフという機械に焦点をあてながらも、機械には人の心は測れない。そんな味のあるミステリーだと思いました。短いストーリーのなかに、伏線も散りばめられていてよかったです。とても面白かったです。ありがとう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!カクヨムミステリー界の貴公子がお送りする掌編推理小説
照れろ、作者(笑↑↑
キャラミスということもあり、まず主人公がぶっ飛んでいますね。
ズボラで地味で不潔と言えば、「ケイゾク」の柴田純を思い浮かべますが、そんな感じでしょうか。全く持って頭脳派らしくないところが逆にいいですね。
ちなみに私は、ポリグラフとは単にウソ発見器という認識しかないので、小説内で仔細に描かれている内容を食い入って読んでしまいした。なるほどこういう風に使うのかぁ、と。
相変わらず、作り込んである内容ですね。
さて、肝心のミステリー部分ですが、うまいの一言です。
「事件は解決で、はい終わりっ」のあとの、衝撃のエピローグ――。
うん、いいミステリーだ。