申し訳ありませんでした。
四章を終えて、漸く実感と気力が戻り始めました。
今回、活動報告を入れさせていただきました理由は、日頃から応援をしていただいている皆様に感謝を伝える為です。
多くの楽しんで頂ける方に支えられて、『泡沫に神は微睡む』はここまで来れました。
書籍やコミカライズなど、思いもしなかったほどの幸運も見せていただきました。
本当にありがとうございます。
『泡沫に神は微睡む』が注目を浴び始めた頃、最も多かった質問の一つが、タイトルの意味についてです。
このタイトルについて、僕は多くの意味を隠してきました。
判りやすい1つが、泡沫が朱華媛と微睡むが玄麗媛を意味しているものでしょう。
そしてもう1つ。神と云う言葉を中心に朱華と玄麗が立てば、神無の御坐という晶自身がタイトルから浮かび上がります。
最後の1つが、この物語に籠めた決意そのものです。
『泡沫に神は微睡む』を書き始めた際に、どれだけ時間を掛けて、誰も見ていなかったとしても、僕はこの四章までを絶対に書き切ると決意していました。
元々『泡沫に神は微睡む』は、赤の部と黒の部の二部仕立てで構想していました。
つまり、この二部をタイトルに反映させることで、僕自身の決意を象徴させたのです。
『泡沫に神は微睡む』の世界に於いて、確かに晶は特別な存在ですが、世界は晶のものではありません。
晶が見て歩んで、僕が物語の一面を書いてきたように。
登場する多くの人が考え、それぞれに多様な価値観を持って、この世界は勝手に進んでいくでしょう。
そんな拙作『泡沫に神は微睡む』を、これからもよろしくお願いいたします。
最後に販促宣伝を入れさせていただきます。
お陰様で、『泡沫に神は微睡む』の4巻が9月10日に発売されます。
物語としての進行はそのままに、7割ほどが新規の物語となっています。
あるてら様に書いていただいた新キャラも多く、個人的に最も嬉しかったのが、あおさまとしろさまでしょう。イメージ通り、可愛らしくも神々しい容姿です。
もしWEB版で楽しんで頂き、拙作に興味を持っていただけたならば、どうか書籍版もよろしくお願いいたします。
五章のタイトルは、濫海浄罪篇。
それでは、次章の再会を楽しみに待っていただければ、僕としても幸甚に思います。
2024年9月1日
安田のら