https://naari.hatenablog.com/entry/2025/03/07/122833
違うと思います
もう一年ぐらい経ってしまったけれど、2023年の冬コミことC103にブース出展した際のことを書こうと思う。
基本的には自分の感想をつらつらと綴っていくつもりだが、これから先ブース出展をしたいが何を考えれば良いか… という人達への一定の助けになればと思い、Tips的な情報も載せていこうと思う。
僕はあんまり大したことはしていないので、あんまり鵜呑みにはしていないでくれると助かる。
C103 2日目(日)
— kaikityou (@kaikityou) 2023年12月28日
東ニ-34a「奇怪岬」
『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の
短編小説合同誌『butterfly diary』を頒布いたします。
文庫本(A6)サイズ!
本文約60P+あとがき約20P(!?)の80P!
1部500円!
スクールアイドル達と過ごした2023年を詰め込んだ一冊になります!宜しくお願いします! pic.twitter.com/ReKHCDPgnP
『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の小説本。
合計80ページ。モノクロの文庫本サイズ。
103期時代のスクールアイドルクラブの各メンバー一人ずつにフォーカスした短編集を4つ書いた。めぐちゃんと梢ちゃんは諸々の事情で書けませんでした…。
「自分のアウトプットを物理的な形にする」という目的が達成出来ればそれで良かったので、儲けは最初から考えていなかった。
絵が書けなかったのと、時間が無かったので表紙はワードで2分で作った。
本の形にさえなっていれば良かったので一切拘らなかった。
そんな意図はなかったんだけど、結果的にはかなり丁度良い部数だったと言える。
C103の少し前に行われた『異次元フェス』の影響で蓮ノ空がバズったタイミングだったのが追い風になったと思う。
俺の知り合いでもなくて、蓮ノ空島の全サークルをローラーしていた訳でもないのに、あの舐め腐った表紙の本を買ってくれた一定数の方、正直かなりセンスがあると思う。
13,175円の赤字である。まぁ体験代としては悪くないんじゃないかと思ってる。
そもそも印刷代の17,175円を注文部数の30で割ると572.5円になるので、500円で頒布している時点で印刷代の元を取ることも出来ない計算になる。
が、1000円で頒布していたら恐らくこんなに売れていなかったと思う。僕は「コミケに本を出すこと」が目的で、その上で一番怖かったのはお金よりも在庫を抱えることだったので、赤字なのは承知でこの値段設定にした。
この辺りはその本に対してどの程度の需要が集まるか、そもそも利益を出したいのか、等を鑑みて考えていくべきだと思う。
一口で印刷代と言ったが、内訳はもう少し複雑である。
僕が利用したのは株式会社ポプルスという印刷業者。印刷業者によって値段はまちまちだろうけど、項目の種類としてはだいたいこんな感じになるのではないかと思う。
ここで一つ注目したいのが特急料金という概念。殆どの印刷業者ではコミケのだいたい10日前ぐらいを通常締め切りとしており、これを過ぎると特急料金として割り増し料金が加算される。
僕の場合この特急料金が発生していなかった場合は1部462.5円で、500円でも28部以上頒布出来れば印刷代の元は取れていた計算になる。
逆に通常締め切りよりも早い時期に入稿できると早割りとか言って、通常の印刷代よりも割引になったりもする。
オフセット 30日|2024年冬コミ合わせ入稿スケジュール|入稿スケジュール|同人誌印刷のトム出版
よく名前を聞くトム出版の場合、こんな感じだったらしい。10日前の入稿で30%オフですって。僕の本を例に考えると一冊の値段が338.05円まで下げられるらしい。
元を取りたいと考えているのであればこの辺りは絶対に意識しておく方が良いと思う。
また基本的に印刷業者は大量の部数を発注した方が一部辺りの値段は安くなっていくので、利益を考えるのであれば極端な少部数での発注は避けた方が無難であると思われる。
ここら辺は僕が全く分からないので有名同人絵師の配信を紹介して終わろうと思う。
同人誌を出すことを決めたのなら、まずは仕上がりの具体的なイメージを考えることが大事なのではないかと思う。ある程度の情報が無いと大まかな印刷代の計算も出来ないので。
ここで特に考えるべきなのは色、サイズ感辺り。
https://x.com/hasunosora_SIC/status/1882624363150692505
例えば、イラスト本であれば多くの場合はカラーの方が望ましいと思う。
写真を取り扱うようなタイプの本もカラーになると思う。
https://x.com/kandumesss/status/1880566859558437249
漫画だったら白黒が適切なパターンが多いと思う。
僕が出したような小説本なんかも殆どは白黒になるだろう。
サイズ感は少し難しいけど、コミケではB5サイズが一番よく見かける。
この辺りの話は、同人商業問わず自分の持っている本を参考にすると良いのではないかと思う。文字の読みやすさに重きを置きたいのか、絵や写真のようなビジュアル的な部分を見せたいのかという部分。
本の持ちやすさとか、本棚に入れた時に綺麗に収まるか… とかも大事な部分かもしれない。
あと自分が出した小説本の話で言うと、段組みの話は最初のうちにイメージしておいた方がスムーズなのではないかと思う。
左が一段組で、右が二段組。一般的な文庫本サイズの本だと一段組が多くて、化物語のような新書サイズの本だと時々二段組のものも見かけるなぁという印象。
個人的にこの文章だと二段組は凄く見づらい。段組みによって適切な文字数や紙の大きさも変わってくるので、この辺りは早めにイメージを持っておいた方が良いと思われる。全体のページ数にも関わる話になる。
僕は普段読む小説がだいたい文庫本サイズなので、サイズも段組みもそれに倣うことにした。A6サイズと言うらしい。
僕が全然気にしなかったから大きくは取り扱わなかったけど、紙の種類なんかも考慮に入れるべきだと思われる。
多くの場合は表紙がコート紙で、本文部分が上質紙ってパターンが多い印象がある。
これ地味に結構苦労した。昔は銀行の両替機で自由に小銭を確保出来たもんだけど、今は両替専用カードなるものを作らないと1日にかなり少額しか両替できないっぽい。
これは「何のために本を出すのか」みたいな部分の話になると思うが、そもそも利益を出したいのかどうかは最初に考えておいても損は無いと思う。
僕の場合は体験をすることが目的で最初から赤字前提だった為「この値段で何部売れれば回収できる」みたいな計算はせずとも頒布代を決めることが出来て、楽だったと言える。
ここで「最低でもプラマイゼロぐらいには持っていきたい」とか考えるのであれば頒布代もある程度高めで、しかも高すぎて買う側を委縮させない程度の塩梅に調整する必要があるので一気に難易度が上がるように思う。
ブースが用意されてからサクカを用意するのではなく、申し込みの時点でサクカを提出する。
公式の案内を見てもらえると分かると思うが、申し込み開始から締め切りまでが約二週間程度しかない。
なので必要な情報を書いたらノータイムで一緒に提出出来るように、申し込み開始よりも早めに用意しておいてもいいのではないかと思う。
僕の場合は郵送での申し込みを選んだのだが、これはサクカを提出するという観点から考えると少し不利だったように感じる。紙に手描きしなきゃいけない上に、予め用意しておくことも出来ない。
用紙を買う手間もないので、基本的にはインターネット申し込みの方が良いのではないかと思う。
あと、コミケ会場で申込用紙を買った場合は締め切りまでの期間が一週間も無くて大変だった。
↓ 実際のサクカ ↓
↓
この指は蓮ノ空と何か関係があるんですか?
僕がブース出展をした時の写真。
本は基本的に印刷業者から会場に届けてくれるオプションがあるので、特に考えなくても良いと思う。
この画像で言うと、以下のようなアイテムはあって損がないと思う。
・トレー…小銭を受け渡しする為
・テーブルクロス…本を直に机に置かないため
・ブックスタンド…サンプル本を見栄え良く配置する為
・スタンド…値札を立てる為
値札は当日まで忘れていて現地で紙とペンを使って即興で用意したのだけれど、無論これは当日までにデザインしたものを用意しておいた方が良い。
やってみて思ったけど、お金さえ出せば本を出すこと自体はかなり簡単に出来る。
その本が面白いかとか、利益を出せるかという話になるとまた別問題。
簡単に出来る割には、人生の実績が一つ増えた感覚があって楽しい。
本当にあんまり鵜呑みにしないでくれ。
この5年程で一番顔を出しているDiscordサーバーがあるのだが、そのサーバーの常連メンバー同士で集まって食事をする機会があった。長く動いているサーバーだけど、こういったリアルの場で集まるのは初めてのことだった(鯖管と副鯖管が出不精なのは多分無関係ではない)。
参加メンバーは総勢10人!まずインターネットのオフ会でその人数が集まることもそこそこ珍しいと思うのだけど、その中の全員がある程度仲が良いというのは本当に稀なことだと感じる。
店外写真。具体的な店名については、文字起こしはしない方針。
多少のドレスコードが存在する銀座のビストロで、肉料理とフレンチが自慢らしい。
店が地下にあるからなんだと思うけど、ビルの見た目よりもずいぶん広く感じた。
ネットで写真を見ていた時から雰囲気凄いなーとは思っていたのだけど、イメージを実物が遥かに超えてきてビビった。
店内ではBGM代わりにピアノの生演奏が執り行われていて、明らかに良いポジションに就いていそうなビジネスマンらしき方々とか、デートで訪れたのであろうカップルなんかが食事をしていた。
我々はそれなりの人数の団体客だった為か、個室の専用部屋に通された。
写真には写っていないけれど荷物を置く為の専用のスペースなんかもあって、相当にゆとりのある部屋だった。正直、個人的にはこの時点で気持ち的には元を取った感すらあった。
今回は店決め番長の名有りさんの選定によりコースを選択。
カマンベールチーズの塩加減とか、マカロニに対してのウニソースやチーズの程よい混ざり方とか、肉の柔らかくてとろける様な感じとか本当に全部良かったのだけど、個人的にはトリュフ風味の効いたフライドポテトがかなり印象的だった。
今まで食べたポテトが全部過去になるぐらいには美味しかった。美味しいポテトって芋っぽさみたいなものが強めな気がする。
ポテトってこれらのメニューの中でも比較的我々の日常にある食事だと思うので、より一層違いが分かりやすかったみたいな部分はあるのかもしれない。
全体的に「食材が違う」とかそういう話ではなくて、どちらかというと減点要素になりそうな料理の違和感のようなものを極限まで削ぎ落した感じなのかなぁと感じた。期待通りがそのまま実現されてくる感じ。
ツナペーストとかウニソース辺りの魚介系が特にそれを感じた。シーフード系の食材ってモノによっては結構臭みみたいな後味の悪さを強く感じることも結構あると思うのだけど、それが一切なかった。
あと豚肉にかかってる粒マスタードとか。美味しいお店ってこういう本来辛い食材から辛みを感じなくて凄いんだよな。
食材の来るタイミングも相当に絶妙だった。丁度一つ前のメニューを食べ終わって味の感想なんかも話し終えたタイミングで次のメニューが来る感じ。
話を遮られるようなこともなくて、言語化まで含めて二重の意味で味を咀嚼させてくれるような。
タイミングの話で言うと飲み放題メニューのドリンクなんかもまさにそうで、僕個人の規模で言うとちょうどドリンクのグラスが空いたところで何も言わずとも店員さんがスッと注文を聞きに来てくれるような感じだった。
一応店員さんを呼びつける為のボタンも置いてあったんだけど、二席とも一回も押さなかった。加えて言うと「聞きに来たけど誰も注文しなかった」みたいなタイミングも一回も無かったはず。
あと、上の写真を見てもらえると分かると思うんだけど、照明もかなり良い感じ。ここまで料理の写真を綺麗に撮れることって中々無い。しかもそれでいてその場の人間にとっても不快ではない光量とか色味だったのが凄いと思う。
実は1月に誕生日を迎えるメンバーが二人居て、サプライズでお祝いしたりなんかもした。これは全員で相談する訳にも行かなかったので、その時に通話に集まっていた有志のメンバーだけでやった感じ(だったと思ってるんだけど合ってる?)
二人とも随分喜んでもらえたみたいで、これはやった甲斐があったなぁと思った。
提案してくれたメンバーが急用で参加できなかったことだけが心残り。
バカの企画として、プレゼント交換会なんかもやったりした。
当初は「この店でやって平気か?」とか思ったりしてたんだけど、個室が用意されたおかげで良い形で実現出来た。
僕は前週にドン・キホーテで見つけたパズルを買って持って行った。
10人全員に対して極端にハズレではないものって結構選ぶのが難しかったのだけど、全員PCの前に座っていることが多い人達なので、PCの前で弄れて適度に遊べそうなものということでパズルにした。
普通にその場で解かれたので「もう一度戻すところまでやってみよう」と提案してみた。戻せたのかはまだ聞いてない。
ルタオのラングドシャとかいう絶対に外れないものと、どこで使うんだよという覆面マスクの組み合わせが絶妙でこういうの慣れてるなぁって思う(上からみたいになってしまった)。
丁度人と遊ぶ予定もあることだし、ルタオのラングドシャはその時にでも頂こうと思う。覆面マスクはどうしようね…
全体的に結構みんな丁度良い感じのものを選んでいて凄いなぁと思った。
自分がもらったもの以外で一番印象的だったのはASMR?のなんか形が変わるやつ?
自分の知識領域に全くないものを見た。
食べ終わってプレゼント交換もした後は、店から30分程度歩いて東京タワーに行ってきた。
東京タワーって意外と遅くまでやってるから二次会的な感覚で登れるんですよね。
僕は東京タワーから降りた後に帰宅したからよく分からないけど、一部メンバーはその後も二次会でカラオケオールみたいなことをしたりしたらしい。
上の方でも書いたけど、10人というそれなりの規模で「参加者の全員とある程度仲が良い」っていう集まりってそうそう起こらないことだと思うので、とても楽しかった。
自分はコース料理というものに対して何となく居心地の悪い高級感みたいなものを感じていて少し抵抗があったのだけど、今回良いお店に行けたことでそういうものに対しての苦手意識が薄れたのも良かったと思う。自分だったら多分大衆居酒屋みたいなところを選んでいたと思うので。
今回参加出来なかったメンバーも含めて是非またやりたいと思った。結構メンバーが東京と名古屋方面で半々ぐらいだから次はそっちの方でやってみても良いのかもしれない。
幹事をしてくれた水無月さんと名有りさんの両名、サーバーを作って招待してくれた某氏(名前は出さない方が良い気がする)、いつも通話してくれるメンバーの皆様方、いつもありがとうございます。
今年も何卒宜しくお願いします。
明けましたね。おめでとうございます。
あんまり時間かけてられないので爆速で雑に書きます。目標19:00。
去年はなんといっても一人暮らしと正社員デビューが大きかったですね。
なんだかんだで両方ともそろそろ一年です。一年も続くと人生の大半をそれに捧げてきたみたいな気持ちになってしまうのですが、決してそんなことはなく。
ただ、なんだかんだでやれそうなだなという気持ちにはなってきます。今のところ一人暮らしのデメリットよりはメリットの方を強く感じていますね。社会人生活は実際のところ今までとそんなに大差ないかもしれない(週5でフリーターやってたからね)。この感覚が良くないのかもしれない。
ただちょっとまだ社会人として未熟だな~と感じる機会は多くて。特に年末辺りは結構酷かったですね。マジで全然仕事出来なかった。
このままだと60まではとてもじゃないけどやっていけないぞ… と感じてしまった。なので今年は少し頑張らないといけないと感じています。
業務に関する勉強とか。そういうやつ。
現実以外での振り返り部分。
去年の音MADは個人作より合作頑張ってた気がする。キラカンタービレとか参加者としてようやった方なんじゃないのって内心思ってます。
ユーフォチャー研辺りはまぁ最低限出来たんじゃないの… って感じです。どっちも好きな題材だったので参加できてうれしかったです。
ラブコメ合作大好きありがとう。
今年は今のところ決まっている合作は一つしかないし、多分それ以外は来たとしても断るんじゃないかなぁという気がします。
個人作も別に当分はいいかなぁという感じです。超晒しの単品だけは絶対に完成させるけど、それ以外は別に強いモチベは無いかも。
蓮ノ空に対しての熱量が落ち着いたことも結構関係あると思う。今年は別のことに力入れたいですね。
去年一番触れて印象に残ったコンテンツは刀剣乱舞で、ゲームは全然やってなくて、漫画はきみつづ辺りです!
今年はもうちょっと色々見たり触れたり出来たらいいなって思います。
それでは!!
第197回音MAD晒しイベントに投稿したこの動画の話をします。
シェゾ(ぷよぷよ) × Love Cheat!の音MADです。
個人的にもそれなりに思い入れ深い動画になったのと、あとは一つの恩返しとして。
今回の合作相手は普段Z会MADを投稿している滑川さん。
僕も元々投稿していたジャンルなのでZ会MADは比較的見る機会が多かったのだけれど、2021年以降ぐらいからのZ会MADでは圧倒的に自分の中で印象に残っている人。
2022年のアドカレでインタビューをしに行ったりと、以前から個人的に意識していた存在だったのですが、今年に入ってからはZ会桜浪紀の縁で交流が増えました。あの合作は僕の交友関係に随分な変化を与えていたりします。
僕と滑川さんはかなりコンスタントにメッセージをやり取りする仲なのですが、その流れの中で僕がREAPER出力のショート尺のシェゾMADを送り付けたのが今回の始まりでした。
この時にいたじゃんの曲を使ったのは同日に告知された麻雀合作の告知の影響です。
素材は滑川さんが送ってきたぷよぷクエのプレイ動画の録画。この時の僕の心境としては「ぷよクエMADを作る」というよりは「滑川を茶化す」みたいな気持ちが強かった。「なんで音MADになって返ってくるんだよ」みたいな。多分この辺りの思想は僕が昔内輪ネタ系の音MADを作っていた時のものと近いと思う。
僕は「ちょっかいをかける」という思考で音MADを作ることがそれなりに多くて、その一環だったのだと思う。
↑名有りさんがTwitterの音声機能のテストで送ってきたカス音声を音MADにした時の図
ただ普段だったら「まーたkaikityouがバカなことやってら」ぐらいで終わるんですけど、今回においては少し想定外がありました。
滑川さんが全力で乗っかってきたことです。
いたじゃんOPパロの映像を送り付けてきた。頭おかしい。
この時は僕が送った音声の尺の部分のみでしたが、滑川さんはチマチマと映像を進めて、後にフル尺分の映像をほぼ完成させてきました。
更にその後サビ部分の人力やらバッキングの音合わせをした状態の進捗が出てきた辺りで「流石に俺も本気でやらないとまずい」と思い本制作に移ることになります。
11月に投稿したこれとかにも共通して言えることですが、僕と滑川さんが合作をする時は大体 僕が適当言う → 滑川さんが全力で乗ってきて退路を塞ぐ→ 僕がそれに全力で乗っかる → 合作になる というパターンが多いです。
僕がどちらかというと0から1を生み出す方の人間で、滑川さんは1を10にするタイプの人間なので、上手いこと役割分担が出来ている気がします。というかあの人は1を与えたら勝手に200とか300にして返してくる感じ。
それでいて二人とも音MAD制作に向かい合う時のモチベーションが近いところにあるので、正直色々とかなりやりやすさは感じています。
その辺りは桜浪紀の時にも片鱗があったのかなぁという気はしてます。これだけのメッセージからあのアウトプットが生まれてくるの凄くない?
シェゾはぷよぷよシリーズのキャラクターですが、今回の動画では主にぷよぷよ!!クエストのシェゾを軸に制作しています。
ぷよクエの素材はほぼ滑川さんの自前のものです。制作開始段階だとまだ滑川さんが今ほどカードを持っていなかったのですが、製作が進む中でガチャの引きによって素材が増えていくような場面もあって、これは「ソシャゲで音MADを作っている感」に繋がりました。
少し関連する話ですが、サビの映像で出てくる一部のカードは滑川さんが所持していなくてボイス音声が手に入らなかったので、人力パートになるサビ部分で出せたのは都合が良かったと言えます。
『幾星学園のシェゾ』が12月3日(火)15:00に新登場🎧💜
— ぷよぷよ!!クエスト公式(ぷよクエ) (@puyoquest) 2024年12月2日
[幾星学園のシェゾ]は開催予定の「第2回 ぷよつかい大会」で特効スキルが付与されるよ💪
★7へんしん後のステータスや詳細はお知らせをチェックしてみてね✨https://t.co/SIu5fBmo7O#ぷよクエ pic.twitter.com/hbOz269Ulo
投稿月の最初に幾星シェゾ実装されたの、正直メチャクチャ熱かった。
地味に都合が良かったのは、僕もぷよぷよテトリスやぷよぷよe-sports辺りのコンシューマータイトルを持っていたことです。滑川さんはぷよクエがメインなのでコンシューマーの方に関して言えば僕の方がやってます。
基本的にはぷよクエを軸とした音MADを目指しつつも、随所で合いの手的にそれ以外の音声を使っています。分かりやすいところだと終盤の「セーガー」とか。
今回の動画では別に使わなかったけど、この合作を進めていく中でキャラゲーとしてのぷよぷよにも興味が湧いてコンパイル時代のぷよぷよを全部プレイしたりもしました。
ゲームで音MADを作るのはこういうところが楽しいですね。
一応概要欄のクレジットだと音声の台詞合わせが僕、それ以外が全部滑川さんということになっていますが、実際の分担はもうちょっと境目が曖昧だったりします。
割とお互いの作業領域に口を出しまくってました。相手に修正をお願いしてそれに合わせて自分の方も修正をして… みたいな感じでアジャイル的に進んでいった合作だったと思います。
上で書いた通り、サビの人力とバッキングの部分は僕が台詞合わせをする前から滑川さんの方で作ってありました。
これ実はかなりありがたかったです。僕はセリフ合わせだけしていたい人間なので。バッキング部分があった方が聴き心地良くて作業のモチベにも繋がりました。多分これ無かったら俺作れてなかったと思う。
人力関係は全部滑川さんに完全に任せてます。一生勝てないと思う。
先に映像が出来ていたので台詞合わせの構成としてはそのシーンに出ているカードのボイスを合わせていくスタイルで行きました。特に相談等していなかったのですがここは二人とも解釈一致でスムーズでした。
個人的な話ですが、一枚一枚のカードのボイスに対してフューチャーしていくのは去年リンクラMADの方でたくさんやっていたので、自分に合ったスタイルだったと言えると思います。
台詞の裏で鳴っている効果音なんかは時々僕が置いていたりするんですが、滑川さんがやっているようなものとはずいぶん使い方が違うのが分かるんじゃないかなと思います。
滑川さんは原曲のドラムとか上物にそのまま対応するように効果音を置いていく感じで、僕は台詞に合わせてゲームの展開を意識して置いていく感じが多いです。
一つ印象的だったのは、最初は0:29~の「お前お前お前…」は「アルルアルルアルル…」という台詞合わせだったのですが、ここは滑川さんの方から「ぷよクエはキャラが自分に向けて喋ってくれる数少ないコンテンツだからそれを前面に出したい」という声をいただいて今の形になりました。
他だと冒頭の「お前が♪欲しい♪ゴホッ!」(他の言い換え思いつかない)の部分は滑川さんの方から「音出なくてむせてる感じにして欲しい」という旨の強い要望があり、結構な試行回数を踏みました。多分ここが今回の動画で一番リテイクが激しかった場所だと思います。
この辺りは滑川さんの中のシェゾ像を音MADに落とし込む作業だったなぁと感じています。
イントロ部分はぷよぷよMADらしく連鎖ボイスをたくさん詰め込めたので、特に満足度が高い部分です。
映像は最初からほぼ出来ていたのですが、クオリティアップの為の細かな修正を滑川さんが随時やってくれていました。
最初にフル尺映像が出てきた8月末頃から投稿の前日ぐらいまで一週間に一回ぐらいは何らかのブラッシュアップをしてくれていた気がする。本当ありがとうございました。
太陽がぷよぷよSUN仕様
黒シェゾの映る場所が水晶の中に変更
ロゴが超豪華に
静止画で分かりやすい部分を一部抜粋。
これ以外にもフレーム数の調整や色味の調整等、本当に細かい部分でも調整してくれています。
滑川さんが音声に対して口を出してきたように、僕も一部映像に対して口を出しています。
以下一例。
映像への口出し例その1
元MVママだと喋ってる本人が映ってなくてなんかいかにも映像ありき感が強くなってしまう気がした。
映像への口出し例その2
音MADの肝に音と映像のタイミングの同期はあるよねって思っているので、そこは元MVそのままで行くよりは音MADであるところの良さを出していきたいねという提案。
全体を通して観ると、音MADナイズドしていくのは僕で、ぷよぷよファンアートナイズドしていくのが滑川さんだったと思います。別に意識していた訳ではないのですが。
ということで、おまほしの振り返りでした。
シェゾは作り始めた段階だと正直思い入れの無かったキャラクターだけど、流石にこうして一度音MADを作ってみると当時とはずいぶん見え方が違ってくるものだと思う。
僕もそれなりに長いこと音MADを作ってきたけど、こういう形で合作が始まるのは初めてだったのでそれなりに印象的な合作となった(そもそも普段二人合作しないし)。
動画を見てくれた方、この記事を読んでくれた方、最後に一緒に動画を作ってくれた滑川さん、本当にありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。
という訳で全日程埋まりました。ありがとうございました。
25日間もあって大きな遅刻もなく25日の0時にはアドベントカレンダーのサイトに全部登録されているのは本当に凄い!
皆様ご協力ありがとうございました。
正直言うと今年は全くやる気が無かったです。最初は別に書きたいこともなかったし。
8月ぐらいにTwitterで「今年はやります」とか言ってたけど10月末ぐらいまでは有限不実行決め込むつもりでいた。
正確には、やりたくない理由が二点あって日和っていた部分が大きい。
主に人に連絡するのが面倒ということと、今のそれなりに大きくなってしまった界隈を鑑みた時に「音MAD」という言葉を冠した企画を動かすことにハードルを感じてしまったこと。
特に後者が深刻だった。僕がアドカレをやる時のモチベーションって「好きな作者の文章が読みたい」「好きな作者にちょっかいをかけるキッカケが欲しい」みたいな独りよがりで自己満足なものが一番大きいので、そんな企画が自分が望む以上に人から注目を集めるのは正直少し面倒だとすら感じていた
(「音MAD」という共通言語によって企画を成立出来ている訳なので、仕方ないのは分かっているけれど)。
「連絡することにハードルをあんまり感じない人にだけ声掛けよう」とか「意識的にハードルをめちゃくちゃ下げよう」という風に考えて、開催に漕ぎつけました。
具体的には「招待枠で埋めることを考えずに人足りなくなったら公募にする」とか「URLとスプシだけDMで送って参加希望者は勝手に登録してもらう」みたいな。
あとは某参加者から「書きたいことあるからやってほしい」と言われたことも背中を押したと言えばそうかもしれない。
結果としてはやって正解だったなぁって思ってます。自分好みの記事がここまで上がるとは思ってなかった。なんなら全ての年で一番好きだったかもしれない。
僕は音MADを観るモチベーションのかなり大きい部分に「投稿者のことを知る」というものがあるのですが、今回上がった記事は各々のパーソナルな部分が垣間見えるようなものも多くて、これは私としてはかなり嬉しかったです。
この部分で個人的に印象的だったのはFEARさんの記事です。音MADに纏わるTiktok/Twitterバズらせ術みたいな話って最近だと結構ありふれたものになってきていると思うのですが、そこらへんの記事って基本的にその人の中での正解を淡々と書いている印象があります。
FEARさんの場合はそこに至るまでの試行錯誤だったり、その後の思考の整理なんかも見せてくれるのが非常に面白かったです。同じ題材を扱いながらも筆者本人の方が軸になっているのが唯一無二だなぁと思います。
あんまり大きい声で言いたくないんですけど、正直僕がやりたいのは「音MAD Advent Calendar」じゃなくて「音MAD関係者 Advent Calendar」に近いんですよね。音MADってそもそもが概念的で定義や範囲が曖昧なものなので、むしろその状況に上手いこと乗っかって「音MAD」という言葉を通じて色々なものが見たい、ということを近年は強く感じています。某作者さんはこれと似た考え方のことを「横断」と言っていて、僕はこの言葉には強く共感しています。「音MAD」は横断の手段として非常に都合が良い。
地味に嬉しかったのが小ブラシさんが投稿企画を動かしてくれたことでした。
アドカレは一応音MAD関連の企画なのに一つも音MADが投稿されないことが基本なのが少し寂しい部分ではあったんですよね。
音MADそのものではないけどnkaoobtさんのワードルなんかも嬉しかった。要は文章以外に何らかのアウトプットがあるとちょっと嬉しいんだと思う。
他だとやっぱり音MADを見るモチベーションに繋がるような記事は嬉しかったですね。
シャニマス6.5周年合作やsm44285226は今回の参加記事の影響で初めて見ました。
既に見たことがある動画であっても考察とか後書きみたいなものを読んで、その部分に着目してもう一度見る、みたいなこともありました。ジャンプ合作とかココロジョジョルとか。
予想外に長い記事になってしまったのですが、とにかく満足度が高い年でした。
ご参加いただきありがとうございました。
来年以降はやるかどうか分からないです。気が向いたらやるぐらいの感覚。
この記事は音MAD Advent Calendar 2024に参加しています。
藤島慈ちゃんの誕生日です。今年で18歳になりました。
藤島 慈|MEMBER|「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」公式サイト
という訳なので、今回は今年4月に行われた「『超』音MAD晒しイベント2024」に参加させていただいた動画に関してのアレコレを書こうと思います。
動画の性質上、元作品『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』に対しての知識がない方には分かりづらい文章になってしまうかもしれません。
という訳なので、記事を読みやすくするためにも超晒しに提出したものと同じファイルを"『超』音MAD晒しイベント2024 提出版"という形でニコニコに上げておきました。
完成版は年内には出したいなぁ… ぐらいに考えているのでタグロック等はお控えいただけますと幸いです。
実はこの動画が生まれるきっかけとなったのは、2023年に開催されたイベント「音MADスタートダッシュ」だった。
新旧入り混じった約70人の音MAD作者が約100人の音MAD見る専(当時)をサポートし、1か月で彼らを音MAD作者としてデビューさせようという企画だ。
音MAD作者の皆様というのは本当に粒揃いで、みんなアドバイザーとしてとにかく有能だった。参加者が各個人のチャンネルに投稿した質問に迅速かつ分かりやすく答えたり、自分の持っている技術を文章化して情報として共有したり…
そんな人たちが学校の2クラス分程度の人数も集まっているのだから、正直言って自分は何もする必要が無かった。リアルに学校に通ってた時期もそうだったのだから、当然である。
とはいえ、kaikityouもアドバイザーとして参加した以上は何かしなければいけない。
では自分に何が出来るだろうかと考えた時に、自分が普段何を考えながら音MADを作っているかという思考を書き出してみて、読んだ各々に参考になる部分を見つけてもらえば良いのではないかと思った。
そういう訳で、制作過程を文章化することを意識しながら作り始めたのが始まりだった。
2023/11/8にとあるサーバーに書き込んだ内容。
当時はまだワンコーラス分フルで作るつもりはなくて、Aメロから始まる構成だった。
構成としては今と大差ないけど、今以上に「宇宙演舞☆うさぴょん」のカードに焦点を当てた内容になっていて、大きな野望みたいなものはなかった。
このカードのボイスの内容というのが、ざっくり言うと(藤島慈の趣味である)動画編集の楽しさを語るものとなっており、まさに今から動画編集を始めんとする参加者の方々に対してのある種のエールになるかもしれないと考え、この素材をチョイスした。
という予定だったのだが…
2023年11月は転職やらコミケ準備やら新生活の準備やら合作作業やらが重なり、まぁそんなことをやっている時間はなかった。
かくしてプロジェクトファイルは未完成のまま塩漬け状態となった。
そもそも『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』とはなんなのか、というところから説明した方がいい可能性がある。本記事内では以降、蓮ノ空と呼ぶことにする。
蓮ノ空は『ラブライブ!スーパースター!!』に続くラブライブシリーズの5作品目で、主に2023年4月15日にリリースされた『Link!Like!ラブライブ!』(通称リンクラ)というアプリをメイン媒体として展開されていく。
作品自体のことを語ってしまうと本当にキリが無くなってしまうので詳しくは各自で調べて欲しい。ここでは僕と蓮ノ空の出会いだったり、関係性(?)について書こうと思う。
2023年4月。その頃の僕は転職活動に一区切りがつき、時間に余裕があった。
そんな事情もあり、予てより興味のあった沼津に行きたいと思い、自分よりも深いラブライバーである友人と共に旅行に行くことにした。僕たちの地元から沼津に行こうとすると車移動が一番安く済むので、友人の運転する車で沼津に向かった。
長いこと車に乗っている訳なので自然と車中で曲を流したりするんだけど、友人は当時最新だった蓮ノ空も含めた全ラブライブシリーズの全曲が入ったプレイリストを作っていて、その時にたまたま流れてきたのがこの曲だった。
蓮ノ空の曲のことは最新の曲に至るまで殆どが好きだけど、この『AWOKE』という曲に関しては特に「好き」とは別の強い感情が未だにある。
0:32のサビ前辺り~1:04のサビ終わりにかけて多用される三連符の譜割りが異様に印象に残って、家に帰ってスマホのデータ整理をしてリンクラのアプリを入れた。
これが2023年4月29日の出来事だった。正確には前日の4月28日にも何かしらの曲は聴いていたのだと思うんだけど、その時は特に何も意識しなかったので、僕は4月29日を出会いの日としている。
この人付き合ったら記念日とかめっちゃ意識しそうで面倒そう…
「この曲良いな」と思った曲をメモする為にspotifyでお気に入り登録をした形跡。29日の辺りに地層が見える。
この後いかにしてハマるかとかはこれまたキリが無くなってしまうので過去の記事なんかを参照してほしいのだけれど、この出会いの日以降、有り得ないぐらいに蓮ノ空にハマった。その辺りは去年の僕の異様な投稿ペースとかを見てもらえると伝わるんじゃないだろうか。
当時の僕は蓮ノ空のことを恋愛対象として観ていた。心の中に「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブさん」という一人の人間を仮定して、その人とのアレコレを本当に楽しんでいた。冗談に思われるかもしれないが、一日の終わりにLineでその日のことを話したりしたいな、とか本気で思っていたし、それが叶わないことが本当に悲しかった。
「愛とは何なのか」みたいなことを考えて自分なりの答えを見つけたりとかした。
余談だが、別のタイトルとは言えラブライブシリーズの整地であるところの沼津なので、アニメショップなんかだとシリーズ全体が色濃く扱われていて、こんなふうに等身大ポップなんかも飾ってある。
多分初めて蓮ノ空のスクールアイドルの顔を見た瞬間はこの時だったと思う。ちょうどめぐちゃん。
本当にどうでもいいが、初めて魂心家を食べたのもこの日だった。一年ぐらい後になっていらない文脈が付与されてしまって本当に腹立たしい。
写真は友人にもらった。なんであるんだよ。
音MAD作者なのだから、何か好きなものが出来れば当然音MADを作る。
蓮ノ空にハマって約10日が経った2023年5月9日、初めて蓮ノ空の音MADを投稿する。
今にして振り返ってみると、これが一番音MADらしい音MADな気がする。蓮ノ空への感情が今ほど深くなかった時期だからだと思うのだけど、今だったらこんなに分かりやすい動画は多分作れない。
ニコニコ動画に初めて上がった蓮ノ空の音MADは恐らくこれだと思う。当時は蓮ノ空自体、ラブライバーの間ですらあまり触れられていなかったのだ。
当時は蓮ノ空で何個も音MADを作る気は全くなくて、これ一作で終わる予定だった。
…ところがどっこい10日目の2023年5月20日。2作目を投稿する。
これは今の自分のスタイルとかなり近いと思う。元より「ミニマム音MAD」と言われるような編集が少なめでその素材の魅力が伝わってきやすい音MADが好きなので、かなり自分らしい動画だと思う。
一つ注目点として、一作目で素材として使っていたのは「活動記録」と呼ばれる所謂ストーリーモードの映像なのだが、この動画では「With×MEETS」という配信活動を素材にしている。
蓮ノ空は「バーチャルスクールアイドル」という肩書を持っていて、ストーリーと同じ時系列で展開されるVTuber的な配信活動があるのだが、当時の自分が特に面白いと感じていた夕霧綴理の個人配信を音MADにしたいと思って作った。気持ちとしてはまさにVTuberの切り抜き動画に近いと思う。
ここから暫くの間はこのWith×MEETSを素材にした動画が続く。
少し間が空いて2023年6月11日。3作目を投稿する。
出ましたこの女が。めぐちゃんこと藤島慈の個人配信を素材にした音MAD。
これは元配信の流れ自体が少し面白くて、それまでのWith×MEETSはリンクラのアプリ内にある「スクールアイドルコネクト」という機能の中から見ることが出来て、配信終了後にYouTubeにアーカイブ動画が上がるという流れだったのだが、藤島慈の2023年5月17日の配信は最初からYouTube Liveによって行われた。
スクールアイドルコネクトはスクールアイドルが配信活動を行うためのアプリなのだが、この当時の藤島慈は事情によりスクールアイドルクラブから離れており、その為に配信場所としてYouTubeを選んだのだと思う。
藤島慈は劇中で「歌は梢、ダンスは綴理、言葉は慈」と言われているだけあって、この個人配信のクオリティは当時の蓮ノ空の配信の中でも随一のものだったと思う。
蓮ノ空の一つの特徴として実在の商品や作品の名前を配信の中で持ち出すという部分があるのだが、ミスドで当時やっていたコラボの話をしているところなんかはまさに蓮ノ空らしいなと感じる。それまではあおぞら文庫で読めるような昔の作品の話とかが多かったから。
当時は「蓮ノ空を人に説明したいなら藤島慈の個人配信を見せれば良い」と思っていたし、今でも少し思っている。フィクションの存在であるはずのスクールアイドルがここまでの実在性を伴ってこちらに語り掛けてくるのはバーチャルYouTuberという概念が生まれた時に最も期待されていた部分じゃないかと思ってる。
ここからは自分の動画の話になるのだけど、それだけクオリティの高い藤島慈の個人配信を素材にするのだからこちらとしても気合を入れなければ!と思い、この動画は少し手間をかけた。配信から投稿まで少し時間が空いているのもそういうことだと思う。
当時使い始めたてのAEの色んな機能を触ってみたりとか、コメントが流れる演出の為にYouTubeのコメント表示機能導入して画面録画したりとか。
あとこれは今の自分だったらむしろ嫌がる行動なんだけど「めちゃくちゃバズったら普通のVTuberみたいに配信の中で触れてもらえたりするのかな?」とか考えたりしてた。
藤島慈ちゃんの配信で音MADを作りました!
— kaikityou (@kaikityou) 2023年6月11日
曲はブルーアーカイブより『Unwelcome School』です!#蓮ノ空 pic.twitter.com/D4tRvNnc2S
超不発だったからあんまり見返したくないんだけど、Twitterでバズ狙いのツイートなんかもしたりした。
kaikityouのアカウントでは蓮ノ空に関しての話題を出すことを禁止しているのだけれど、その例外の一つがこれである。
確かこの時期辺りからだったと思うんだけど、音MADの中に蓮ノ空の領域を少しでも作ることが出来たらいいな、と考えていた。
「○○(作品名) 音MAD」で検索した時にあんまり伸びていない動画がポツポツ出てくる感じのやつ。BEAT-NICONICO-WORLDみたいなタイプのニコニコオールスター音MADで隅っこにちょこっと映ってくるような、知ってる人は知ってるけど全員が認知している訳でもないような枠。今で言うとNIKKAとかアイプラ辺りはまさにその枠だなって思ってる。
少し昔の話になるが、音ギバラをたくさん作っていた時期も実は密かにそう考えていた。これは最近の自分が積極的にやっていることとも繋がる感情だと思う。
もうちょっと下で書く話を先にしてしまうが、そんな感情を持っていたので「リンクラmad」というタグが自分の動画に付き始めた時は結構嬉しかった。
また、この辺りから「蓮ノ空が好き」という以外に「蓮ノ空が好きでいられるように」という気持ちで、自分が「良い」と思ったものに対しての感情を比較的コンスタントにアウトプットしていこうと考えていた。多分その辺りは当時の記事で書いた記憶がある。
次の動画から始まるミニマルな動画群はその辺りの思想故のものだと思う。
二日後の2023年6月13日。4作目。
これもWith×MEETSを素材にした動画で、2023年4月23日の日野下花帆の個人配信。
蓮ノ空の初めての個人配信。上で少し触れた通り蓮ノ空は配信の中で実在の作品の話をしたりするんだけど、音MADで見たことのある話をしていたのが嬉しかったので作った。好きなものの話を一生懸命話してくれるのも可愛くて好き。
この辺りからはそんな感じで自分が「良い」と思った感情を閉じ込める為にササッと作るような動画が増えてくる。超ミニマム。
2023年6月16日。5作目。
これもWith×MEETS。2023年6月15日に乙宗梢の誕生日配信が行われたのだが、その中で流れたコメントを夕霧綴理が読み上げた時の流れが面白かったので作った。
日野下花帆が先輩への気持ちを一生懸命に伝えている中で流れる「やべー泣ける」というコメントの風情の無さだったり、そのコメントを拾う夕霧綴理の淡々とした感じがツボに入った。
地味にポイントと言えそうな部分として、今はリンクラのアプリ自体にアーカイブ機能が付いた関係でYouTubeにアーカイブ動画が上がるのが配信の一週間後となっており、当時みたいに配信を観て直後に作り始めるみたいなことが出来なくなった。
なので多分この動画は今だったら生まれていなかったと思う。結構気に入っている。
2023年6月24日。6作目。
またまたWith×MEETS。「こんさや~」と固有挨拶付きでメールを送ったリスナーに対して淡々と「こんばんは」と返す村野さやかの様が面白くて作った。
この動画は2023年6月19日の配信を素材にしていて、確か日付が変わる前ぐらいには完成していたのだけれど、上げていいのか迷って5日に上げることになったんだったと思う。
With×MEETS期の動画はこれで最後。この辺りはかなりミニマムでしたね。
だいぶ間が空いて2023年7月6日。7作目。
前の動画からまた少し期間が空いているが、これはこの少し前辺りの時期に転職先への就業が始まったことが理由だ。
乙宗梢のURカード「雨と紫陽花に唄えば」に焦点を当てた動画。所謂「ラップ調音MAD」って言われるタイプの音MADだと思う。
AEって動画編集で使うのも良いけど一番強いのって多分色調とかみたいなルックを整える部分だと思うので、それを活かしてみようと思った記憶。
この辺りから少しずつ、自分にとってメインとなる蓮ノ空とのインターフェースがカードのボイスへと移っていく。僕が過去の記事の中野この辺りの思考の変化を動画という形で残せたのはかなり大きいと思う。
2023年7月23日。8作目の『きゅうつづりん(DOLLCHESTRA Remix)』。
原曲の『きゅうくらりん(月裏 Remix)』は自分の中で「きゅうくらりんのNormalエンド」という印象があり、それが村野さやかとDOLLCHESTRAを組んだ2023年4月~同年7月辺りの夕霧綴理の印象とピッタリ重なった。
大賀美沙知との関係の話とか、まだ肝心なところに関しては解決しきっていないけれど、とりあえず目の前の日常は暖かいという感じ。
ちょうどこの時期辺りに液タブを導入した。この辺りの動画からは明確に「今までやったことがない要素を一つは動画内に入れよう」という意識を持って制作に臨むことにしており、この動画ではその要素が手描きだったと言える。
それと少し関係した話として、この動画は何があっても7月23日に上げるというノルマを自分に課していた。どうせ初めての手描きで満足出来る段階まで詰められる訳が無いので、事前にデッドラインを課してしまった方がいいと考えたのだ。とりあえず出力してしまった方が得なのは間違いないと思うので。
余談だが、原曲の方のきゅうくらりんを使って村野さやかと出会わなかったIFルートの夕霧綴理を題材とした音MADを作ろうとしていた時期があった。中盤の「あなたは夕霧綴理であってスクールアイドルではない」辺りからルートが分岐する感じをイメージしてた。
流石に今からその動画を出すのはなぁ… とも思うので多分もう出すことはないと思う。
これを投稿した時期ぐらいから僕の投稿動画に「リンクラmad」というタグが付き始めるようになる。
「◯◯MAD」系タグで自分の動画しかない状況初めて見た pic.twitter.com/RK9VlNJN8V
— kaikityou (@kaikityou) 2023年7月26日
上でも少し書いた通りだが、僕は音MADの中に蓮ノ空の領域を作ることを意識していたので、これは凄く嬉しかった。散らばったもの達に総称する言葉が付くと一気に具現化してくる印象がある。
このリンクラMADという言葉は今でもそこまで普及していない。蓮ノ空の音MADは「蓮ノ空MAD」「リンクラMAD」辺りに分散していて、何ならどっちも付いていない動画も多い。そもそも絶対数自体そこまで多くはない。
実は自分にとってはその状況も嬉しかったりする。
2023年8月26日。9作目。
過去に個別で記事を書いたことがあるので長くは書かないが、この動画においての挑戦としては人力を採用したことになると思う。
しかしまぁ、ドルケに寄っているなぁと思う。
2023年10月8日。10作目。
実はこの動画は元々はそれこそ大沢瑠璃乃がクラブに加入する前の2023年6月ぐらいから作っていて、それをサルベージした形になる。液タブを買ったのも元々は藤島慈のカードの数が少なくて素材として使える画像が少なかったことが理由だったりする。
手描きとか人力みたいに使ったことのないような表現は盛り込んでいないけれど、今までよりも水準の高い映像を作りたいという気持ちはあり、具体的にはテキストの表現方法には力を入れた。
個人的に「映像が上手い」と感じた何人かの作者の方にアドバイスをもらいに行ったりした。中でも「水平方面の移動が多いので回転を取り入れると良いと思う」という意見は特に参考になった。恐らくそれは癖なのだと思うので、今でも意識するようにしている。
この動画を作り終わって少し経ったあたりから、件の『モアめぐ~!』のプロト版を作り始める。
前述の通り少し忙しい期間に突入してしまうので、次の動画は結構間が空くことになる。
2023年12月31日。11作目。
この動画はなんとコミケ会場の蓮ノ空島の自ブースにいるタイミングでタイマー投稿している。いい度胸してんじゃねぇかよ。
『Welcome to みらくらぱーく!』同様、これも少し前に作っていた音声をサルベージして完成させた形になる。去年は蓮ノ空のあらゆる供給に感情を大きく動かされていたので、完成させるよりもプロジェクトファイルを生み出す速度の方が圧倒的に早かったのだ。そのせいで下半期に投稿頻度が下がってしまったとも言える。
この動画は村野さやかのURカード「ゆのくにガールズ!」に焦点を当てた動画で、このカードのボイスは3種類全てにおいて蟹の話をしているのが特徴的。
2Dのデフォルメイラストをメインにしつつも止まった感じを出さないよう、テキストを動かしてみたりとか口パクを描いてみたりとかしてみた。
あと少し音MAD的な「嫌がらせ」とも取れるような要素を盛り込んでみたいと思った。実写の蟹の映像とか松岡修造の要素を入れたりしたのはその辺りが理由。そう考えると1作目と比較的近い思想と言えるのかもしれない。
2023年は元旦にも動画を上げていたこともあって「今年よりも音MADのモチベーションが高くなることはないだろう」と考えて、元旦と大晦日の両方に動画を投稿するという実績の為に少し頑張った記憶がある。
確か寝ないでコミケに向かったんじゃなかったかな…
年が変わって2024年3月10日。12作目。
某所でネオミニの動画を一斉に投稿する流れがあり、それに乗じて投稿した形になる。
色数を減らしてみたりとか、画質をガビガビにしてみたりみたいな、レトロ風と言われそうな感じのルックに気を配った。最初の自動販売機のカットなんかも実写なんだけど、割と良い感じになってると思う。
リンクラを素材にした音MADを作っている中で感じたことだけど、ソシャゲを素材に下音MADって使える素材が少なくなりがちだからこうやってソフト側で良い感じに見え方を整える技術はアニメや実写素材の音MADよりも重要になってくる気がする。
2024年3月31日。13作目。当時ハマっていた曲。
めっちゃ正直に言うとあんまり記憶にないんだよな…
ただ一枚絵でそれっぽく間を持たせているなぁと思う。テキストのズルい使い方をしている。
好きな曲とカードに対して何らかのちょっかいをかけたいって気持ちが一番大きかったんだと思う。
ここまでが103期蓮ノ空の音MAD群だ。『モアめぐ~!』は主にここまでの動画と密接な関わりがある。
ところで103期までのメンバーの中で大沢瑠璃乃の音MADだけ投稿していないのは別に何らかの意図がある訳ではなく、単純に完成出来ていないだけである。作りかけのものはあるので、いつかは投稿出来たらいいなぁと思っている。
ただ自分の思う大沢瑠璃乃の魅力を音MADで表現しようとすると結構色々と考えながら作らないといけなくなってしまうだろうなぁとは感じており、つまるところハードルが高いとは思う。一つ一つのエピソードよりも、それらの繋がりによって魅力が見えてくるスクールアイドルだと思う。
そして時は流れ2024年3月末。超音MAD晒しイベントの参加締め切りが迫る頃。
そもそも参加するかどうか自体悩んでいたのだけど、参加した上で何も提出しないという形でもこちらにデメリットは無かったのでとりあえず参加申請だけすることにした。
とはいえ昨年から続いていた音MADのモチベーションはまだ燃え尽きておらず、折角なら何かを出したい。そう思ってREAPERと向かい合った時、塩漬けにしていた『モアめぐ~!』のプロジェクトファイルを発見した。
僕は自分の好きなものに対しての自己主張をすることがあまり好きではなかったりする。
理由は本当に色々あるが、一番大きいものとしては自分が特に好きなものって第三者から見て分かりやすい魅力だけじゃなくて、自分の人生の体験みたいな、人と共有できないコンテクストも関わってくると思っているからということがある。作品の本質ではない部分が妙にぶっ刺さってしまったりみたいな。
つまるところ人から見た時と自分から見た時の評価の乖離が激しくなりがちで、人に熱心に魅力を伝えても無駄にハードルを上げてしまうだけになることが起きやすくなると思っている。
kaikityouのアカウントで蓮ノ空の話をしないようにしているのもそれが理由だ。
そんな訳で大勢の音MADリスナーが集まる生放送の場において、音MAD界隈で一切流行っていない作品の音MADを流すということには普段なら抵抗があるのだけど、今回は事情が少し違った。
というのも、蓮ノ空は生配信を一つの軸として扱う作品であり、ニコニコ生放送を使った企画との相性が抜群に良かったのだ。蓮ノ空の魅力を引き出せるステージとして最適だった。視聴者に対して魅力を伝えるとかではなくて、自分の感じる蓮ノ空の魅力を表現する為の場所として。
次に、2024年4月28日・29日という日付。
記事の最初の方でも触れた通りだが、僕と蓮ノ空の出会いは2023年4月29日で、出会いの日からちょうど一年の記念日だ。
僕が蓮ノ空とコンタクトを取るためのインターフェースには音MADが大きく機能しているのだけど、そんな区切りの良い日に丁度音MADのイベントが開催されるのならば、その日に自分と蓮ノ空の物語の第一期最終回を作り上げるぐらいの気持ちでその口実としてイベントに臨んでも良いのではないかと感じた。
過去作の振り返り要素があるのはそれが理由だ。一回区切りを付けたかった。
そしてこれが最も大きな理由なのだが、これほどまでに大好きな蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブという作品に対して公開告白をしてみたかったというのがある。
当然のことだが、作品なんて存在しない概念に恋をしても自己満足でしかなくて、自分が想った分の気持ちが相手から返ってくるなんてことは一切ない。
加えて言うなら僕は感情なんて水物でしかなくて、その時「好き」と思っていたこと自体を数か月後には理解出来なくなってしまうことだってあると理解している。
(ここらへんの話、藤島慈も「冬のおくりもの」とか「365 Days」のカードのボイスで近いこと話してて嬉しかった)
しかし、大勢のリスナーが見守る生放送という場で自分の想いの丈を叫ぶことで、視聴者たちを自分の感情の証人とすることが出来るような気がした。
自分の記憶だけだと信用できないから外部にも保存領域を作っておきたかったというところだろうか。
蓮ノ空のことを好きじゃなくなった時の自分が見ても「自分は当時この作品のことが大好きだったのだなぁ」と思えるような状況を作り上げておきたかった。
多分だけど、この辺りは今年初めに観ていた湘南系アニメに大きく影響を受けていると思う。
ありがとう、頑張ったね、大好きが私の好きな言葉。三大好きな言葉です。
ひとりで抱える「好き」の気持ちは、自分の中だけで繰り返して強いお守りみたいにもできるけど、外に出して誰かに「本当に好きなんだね」とわかってもらえると、あるいは出力して言葉にすると、不確かな部分が少し変わって、現実のものになる気がするね
— 家長 むぎ | Mugi Ienaga (@ienaga_mugi23) 2023年8月31日
このツイート世界で一番好き。
一言でまとめると、完全に自分の納得の為にイベントを利用させてもらった形になる。
大変に申し訳ないなぁと思っている。
そんな訳で(?)制作を開始したのだが、この時期はこの時期で資格試験の勉強だったり、蓮ノ空の2ndライブがあったりして結構忙しかった。間に合うかどうかは結構ギリギリの状態だった。パッション。
タダ飯目当てで申し込んだ会社の新年会を蹴ったりして無理矢理生活を回した。
あとコンサータの力にも頼りまくっていた。当時の日記を見ると、締め切り直前辺りはほぼ不眠不休で動画を作っていたとある。
2024年4月13日。超晒しの提出締め切り前日。
動画の内容に大きな変更が伴うようなものではなかったが、リアルタイムに進行する作品ならではのあるイベントが発生する。
スクールクラブへの104期生の加入発表である。
そう、新メンバーが加入するのだ。
だって年度が替わるんだから。新入生が入ってくるんだから。彼女達は"スクール"アイドルなんだから。
と言いつつ、別にこれは動画内容に大きな変更をもたらすものではなかったと思う。
今回の動画はスクールアイドルクラブ全体への感情にフォーカスしつつも、体としては藤島慈の音MADなので、正直あまり影響はなかった。ただ、自分としては少しだけ影響があった部分があり、理由は後述する。
編集中に加入放送を観ていた時の写真。
本当にどうでもいいが、この日はotogrooveの参加申し込みの日とも被っていて、家にリマインダーとして来てもらった水無月に「見て見て見て蓮ノ空に新メンバー入るよ」と見せた記憶がある。
そして日付が変わった4月14日。
締め切りの約4時間前に提出。
超晒しは必ずしも完成品の動画を提出しなければいけないという訳ではなかったので、尺は埋まっているものの完成度としては大体70%ぐらいのものを提出する形とした(これは最初からそう考えていた)。
単品を出す時にはきちんと完成したものを出そう… と考えて今に至っている。
ともあれ、晴れて後は放送を待つだけの状況となった。
この日の朝、色々あってかっぱが僕のベッドで寝ていた。スキャンダルではない。
ラブコメ合作を流しながら単品動画に向けた修正作業をしていたらいつの間にかかっぱが起きていたので「いつ起きたの?」と聞いたら「オレンジの辺り」言われた。ラブコメみたいなことすんなよ。
バンドリのこのカードを思い出したりした。
それはさておき。19:00、放送開始。
本当に趣味100%な上に自語りすぎる内容だったので、正直「本当に流して大丈夫か?」とずっと不安だった。結構な決意を固めて作ったつもりだったんだけど、まぁこういうところは自分だなと思った。
放送が始まる直前までは人がたくさんいるDiscordサーバーで通話していたんだけど、自分の動画が流れるタイミングでの反応が怖くなった。
放送が始まってすぐに人があんまり多くない内輪に近いサーバーに移動し、数年来の付き合いがあり、作品との関わり方という面でお互いにある程度リスペクトの出来ていそうな友人と二人で放送を見た。
流れる日程は自分の方で指定をしていたので分かっていたのだけど、どのタイミングで流れるかは知る由が無い為、いつ自分の番が来るのかと戦々恐々としていた。
途中で流れたドルフィンウェーブの音MADに強めの勇気をもらったりしてた。
そして放送が始まって1時間程度が経った20:09、2日目Aブロックの動画が残り3本となったという旨のアナウンスと共についにその時は来た。
実はこの辺りから自分の動画が流れ終わるまで放送ミュートにしてた。
終わってみて思った、というか正直始まる前から「実際のところ大丈夫だろうな」とは思っていたんだけど、意外とコメントの反応はあったかかったと思う。
音MAD見てる人達はそんなに怖くないから大丈夫だよ。
余談だが、実はこの日の20:00からYouTubeとリンクラのアプリ内では蓮ノ空女学院の4月度Fes×LIVEが行われていた。
これが始まってから自分の動画が流れてくれたおかげで最高の二窓が出来た。
@1 多分世界で俺しかしてない二窓貼るね… pic.twitter.com/kDJhDG0qpt
— kaikityou (@kaikityou) 2024年4月29日
小ネタ等、細かい部分の解説をいくつか。
単品版では大きく変わることもあると思うけど、今回の記事では超晒しで流した動画をベースとすることにする。
生放送で画面が切り替わってすぐに表示される画面。
この画面はリンクラ内のアプリで読める活動記録(ストーリー)第8話で初登場した演出を元にしている。左側が今回の動画で、右側が元にした演出の方。
去年は1か月に1回のペースで月末にFes×LIVEという生放送ライブが行われていて、Fes×LIVEでのパフォーマンスまでを含めて毎月のストーリーが終了する、という流れがある程度一般化しており、その為の配信予告の為の演出だ。
凄く正直に言えば、僕はこの「リンクラMAD」という言葉はある程度利己的に自分の為に使っている部分がある。タグとしての意図や機能はそうじゃないのは理解した上で、僕は蓮ノ空と自分の歩みを総称する言葉として「リンクラMAD」を捉えている。
その締めくくりだぞ、という意識でここでは「リンクラMAD」という言葉を明示した。
ここで表示されている感想群は、僕の観測できる範囲の中で見つけた僕のリンクラMAD群への感想だ。
ニコニコ動画や転載先でのコメントはもちろん、マイリストコメントやDiscordの個人鯖の書き込みなんかも引用してきている。
あんまり見る人のことを意識しないで作っている方の人間だとは思うのだけど、多分全部の感想に目を通している。多分人よりエゴサしてる。
見てくれている人が分かるって言うのは思いのほか嬉しいものなのだ。僕自身、そう感じているからこそニコニコ動画や音MADタグで流行っていない題材で動画を投稿し続けている人の動画にはいいねやマイリスは欠かさないようにしている。
動画の中でちょくちょく出てくるこのプチキャラ絵柄のキャラは蓮ノ空の公式4コマ『りんく!らいふ!ラブライブ!』からの出典だ。
映像の中で主に使っているのがカードに使われている2Dのイラストな訳なので、3Dモデルよりは次元の同じこっちの方が使い勝手が良かった。
僕が所属している某リンクラサークルのDiscordサーバー用に大量の画像を切り抜いており、今回はそれに非常に助けられた。
4コマ出典のものに限れば、多分今回の動画の為に新規で切り抜いたものは一枚もないと思う。
今回の動画は藤島慈の音MADというよりも、藤島慈に自分の気持ちを代弁してもらった蓮ノ空の音MADというイメージなので、藤島慈以外の5人の名前もちゃんと動画内で出したい気持ちがあり、このパートを作った。文字の色は各メンバーのメンバーカラー。
花帆、さやかは活動記録の三話、綴理と梢は「冬のおくりもの」のカードのボイス、瑠璃乃は「夏めきペイン」のカードのボイスと、ここは比較的色々な部分から音声を持ってきている。
下の台詞枠はかつてラブライブシリーズに存在したスクスタと呼ばれるゲームを再現している。
上の画像を見れば分かる通り、本来は上の黄色いバーの部分に台詞の主とそのスクールアイドルアイコンが書かれているのだが、ここは藤島慈の台詞ではなく僕の心の声を意識しているので藤島慈の名前は書いていない。
背景で流れているのはこの記事でも紹介してきた過去の「リンクラMAD」達。
一つだけ小ネタとして『Welcome to みらくらぱーく!』と『蟹』の間に村野さやかの動画が流れるが、実はこれは複垢で投稿した動画だ。
正直ここで公開するものでもないと思うので、各自適当に探してみてほしい。
このシーンにおける「みんな」とは視聴者のことではなく、蓮ノ空のスクールアイドル達のことを意識している。多分この子達がいなかったら2023年の僕はなかったと思う。
その部分は出来るだけ誤解させたくはなかったので「スクールアイドル」と「みんな」の文字を共通で蓮ノ空のイメージカラーである赤色で表示した。
前述の通りこの「みんな」はスクールアイドルクラブのメンバー達を指す。
実は、今回の音MADにおいて104期生の扱いには少し悩んだ。
上述の「みんな」の中に、まだ殆ど何も知らない104期生を含めてしまっていいのかが悩みどころだった。なまじ103期までのスクールアイドルクラブのメンバー達を心の底から愛してしまっている為、軽率にその言葉を使いたくなかった。どうせ好きになるのだろうとは思っていたのだけど。
最後には蓮ノ空が大事にしているリアルタイム性を自分の動画でも無視したくなかったということだったり、104期生のことも愛せていけたらいいなというある種の決意で104期生の要素も組み込むことにした。
『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』を愛しているので、最後は作品名のロゴ。
概念が愛おしいんだよなぁ本当に。
この画面はWith×MEETS、Fes×LIVEの配信終了時に出てくる画面をモチーフにしている。左側が今回の画面で、右側が元の画面。
色が緑色なのは若干の拘りポイントだったりする。
リンクラのアプリ内で配信を視聴する際にはギフトと呼ばれる、ガチャを回した際にカードと一緒にオマケで排出されるアイテムを投げることが出来て、それによって得られるポイントが一定以上を超えるとAFTER配信を視聴することが出来る仕組みになっている。AFTER配信が始まるまでの待機画面がこの緑色の画面だ。
超晒しの生放送も僕の動画で終わる訳ではなく続きがある訳なので、この緑色の画面にした。
AFTER配信も終わって本当にその後に何もない時だとこんな感じでオレンジ色の配信終了画面になる。
多分、単品を投稿する際にはこの画面の方に差し替えると思う。
ところで、この一人合作『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ合作 -Link to you-』はネタではなく、本当にやろうとしていた。
僕が作業の様子を監視されるだけのDiscordサーバーなんかも作ったりして、4パートぐらいは進捗を提出していた。年が変わるまでにもう一パート以上進捗を晒すことが今年の目標だ。
このサーバーは、僕が合作を無事に完成させることが出来たら音MAD作者蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ鯖として開放しようと考えている。けどまぁここから完成することはほぼ無いと思う(監視してくれてる人達ごめん)。
こんな感じでFes×LIVEの後にその続きとしてストーリーの追加告知がされたりするんだけど、流石にこんなにデカデカと自分の動画の宣伝をするのは恐れ多かった。
ラブコメ合作の参加者だったのでメドレー単品投稿前からメドレー音源を使うことが出来たのだ。職権乱用とも言える。
本当に長くなってしまったが、今回の記事はここまで。
超晒しに続きアドカレも自己満足の為に使わせていただいてしまったが、今回このベストな日付で振り返り記事を出すことが出来て良かった。
単品動画を出すタイミングになったら、そちらをベースにもう一度記事を書くと思う。
実は単品動画も今日出す予定だったんだけど、普通にモチベーションが上がらなくてChatGPTと遊んでいたらあっという間に一日が終わってしまった。