トレーディングカードゲーム『Magic:The Gathering(MTG、マジック:ザ・ギャザリング)』から、不思議な既視感のある新カードが発表されました。
その名も《Spikeshell Harrier》。宇宙を股にかけたレースを描く新セット「霊気走破」に収録される新カードで、トゲのついた青い甲羅のようなロボットが描かれています。
その効果は、新ギミック「スピード」の数値が一番高い人を狙い撃ちし、そのスピードを落とすというもの。
《Spikeshell Harrier》
このクリーチャーが戦場に出たとき、対戦相手がコン卜ロ一ルするクリ一チャ一か機体1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。その対戦相手の速度が他のプレイヤーの速度より高いなら、その対戦相手の速度を1下げる。この効果は、速度を1より低く下げられない。※編集部訳
レース、青くてトゲのついた甲羅、1位を狙い撃ち──どこかで見たことあるような……?
どう見たって「マリオカート」のトゲゾーこうらです
とぼけてはみたものの、この特徴はどこからどう見ても「マリオカート」シリーズの「トゲゾーこうら」です。
「トゲゾーこうら」といえば、自動で1位のプレイヤーを追尾し転倒させてくれるアイテム(ほぼ必中!)。
MTGの《Spikeshell Harrier》は、種族がロボット・亀のクリーチャー。今回のセットで登場する新ギミック「速度」「エンジン始動!」に関連する効果を持っています。
「エンジン始動!」は、自分のターンに対戦相手がライフを失うと「速度」のカウントが上がっていき、最高速度に到達するとボーナスを得られるというもの。
《Spikeshell Harrier》は、場に出たときに対戦相手のクリーチャーか機体カードを手札に戻してしまう能力と、その対戦相手の速度が他のプレイヤーより早かった場合、スピードを1低くするという効果を持っています。
最も速いプレイヤーを追尾し、相手を邪魔するという「トゲゾーこうら」の特徴が落とし込まれたかのようなデザインとなっています。
そもそも『Magic:The Gathering』でレースってどういうこと?
そもそも、『MTG』でレースってどういうこと? と思っている人もいることでしょう。実は『MTG』は、TCGであるとともに壮大なファンタジー巨編でもあるんです。
『MTG』の舞台となっているのは、ファンタジー、ホラー、SF、神話など様々な設定の世界がひしめく多元宇宙。
新セットが発表されると、新たな世界とそこに生きる人々の物語がストーリーとして公開され、そのキャラクターや名場面がカード化されていきます。
3つの世界を横断するレースを描く「霊気走破」
2023年には、多元宇宙を侵略しようとする悪の軍勢・新ファイレクシアと人類の戦いが完結。
今回の「霊気走破」では、新ファイレクシアが侵略の際につくり出した世界と世界を繋ぐ通路「領界路」を使い、3つの世界を横断するレースが開かれます。
「霊気走破」は2月14日(金)発売予定。記事執筆現在は、委託された世界のメディアやインフルエンサーが徐々に収録カードを発表していくプレビュー期間となっています。
《Spikeshell Harrier》も、アメリカのメディア・Polygonから発表された一枚(外部リンク)。
現在も続々とカードが発表されているため、まだまだ面白いカードが隠れているかもしれません。
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