福井県でいちばん北にある吉崎小学校からは、数百メートル歩けば石川県です。福井の吉崎といえば、吉崎御坊を連想する人も多いことでしょう。真宗中興の祖といわれた本願寺第八代法主蓮如上人は、北陸一帯での布教の拠点をここにおきました。その吉崎御坊跡は学校からすぐのところで、その向こうは加越台地に彩りを添え南北に広がるのは気水湖の北潟湖です。
先人からの古い歴史をもち、風光明媚な地域の環境保護をめざして、吉崎のこどもたちが活動をはじめたきっかけは、北潟湖を囲む細呂木・北潟・吉崎の3校による平成12年の「北潟湖環境ネットワーク」でした。そこでの経験を通じて、地域の環境への関心と郷土愛が芽生え、吉崎小独自の環境美化活動はじめ、地域の人々ににも呼びかけをしました。昨年は全家庭にゴミと生活排水についてのアンケートを実施して発表の場を設けたり、北潟漁協の協力を仰いで水の浄化に極めて有効とされるシジミの放流をしました。
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吉崎小学校(児童数34人)
福井県坂井郡金津町吉崎
各学期ごとのゴミ拾い、さらに決まったポイントで毎月、渡り鳥や水生生物の宝庫でもある北潟湖の水質調査も実施しています。隔月発行の「ふれあい新聞」を通じて、それらの活動状況や現状を地域住民に報告しています。
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