伯父は有名俳優。NHK大河ドラマ出演の34歳女優が明かす野望「韓国へお芝居の留学を…」
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で吉高由里子さん演じる主人公まひろの友人・さわ役を演じて注目を集めた俳優の野村麻純さん(34歳)。
――今年はNHK大河ドラマ『光る君へ』、最近ではNHK夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』出演と活躍の一年かと思いますが、これまでの道のりを振り返ってみていかがでしょうか?
野村麻純(以下、野村):個人的には「ここまで長かった」という感じです。順風満帆であれば、時間の流れがあっという間に感じると思うんです。でも、自分の中では立ち止まっていた、ウジウジしていたなあ、上手くいかないなと思う時期のほうが多かった。だから振り返るとなると、「ああ、長かったなあ」と思っちゃいますね。
――どのような気持ちで続けてこれたのでしょうか?
野村:今の事務所のオーディションを受けたときの自分を裏切りたくないという気持ちが大きかったように思います。負けず嫌いなんですかね。あのとき、一般企業の内定を蹴り、今の事務所のオーディションを半年間受けていたので、あのときの強い気持ち、今の自分にあるかなって。上手くいかなくてウジウジしていた時期は「がむしゃらだったあの頃のわたしが今のわたしを見たら、悲しいだろうな」なんて思いながら、自分を奮い立たせていました。
――初心にかえるということですね。
野村:20代後半の頃、もう一度初心にかえろうと思いました。30歳までは自分の“底上げ”期間だと思って、嫌なことも全部やろうと、自分から嫌なことに突っ込み、お芝居をもう一度勉強する。いろいろな監督に会い、お芝居を教えてもらい、全部のオーディションを受けに行く。ワークショップにもたくさん通い、毎回泣いてました(笑)。
――底上げというのは、基礎固めのことですか?
野村:そうですね。いろいろな役を演じてはきたのですが、もっと内に秘めているものを出すようなお芝居をしたい気持ちが強くなって。でも、急にできるものでもないですし、自分がやりたい役と求められているものも違う。説得力を持ってお芝居を出来るようになりたいので、そのための基礎固め、です。自分で嫌なことでも試しにいく、底上げと決めていたので、ちゃんと底(土台)になっていると自分では思っています。
――今年、明らかに環境が変わったのではないでしょうか?
野村:変わったと思いますし、そう思いたいです。そうなるためにワークショップに行って、自分のお芝居の幅を広げたかった。こういうお芝居もできる、こういうお芝居も求めてもらえると、少しずつですが、変わってきたなと思っています。
――今、お芝居は楽しめていますか?
野村:そうですね。お芝居はみんなで作っていくものだなと改めて思いました。夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』もみんなで掛け合いのセリフがとても多いので、ひとりの間によって話の流れが変わったりするんです。みんなでけんかしているシーンなども、実際にしゃべってみないとわからないことがある。正解がないので、それは楽しいところでもあり、難しいところでもありますね。
野村さんは、2011年にデビューし2作目であるテレビ朝日系のドラマ『11人もいる!』のソアラ役で注目を浴び、2021年には映画『空白』で評価を受けるなどして現在も活躍中ですが、俳優としての道は、決して平坦な道のりではなかったと言います。
2024年を振り返るとともに、これまでの軌跡を聞きました。
あの時の強い気持ち、今の自分にあるかなって
もっと内に秘めているものを出すようなお芝居を
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