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トイザらス「買わないのに行くの?」「営業妨害」ネット論争について本社を直撃。話題を集めた“公式見解”の舞台裏を明かす

 先日、あるママさんによる「息子とトイザらスに行くたびに何か買わされてしんどすぎる」というXでの投稿が話題になりました。イヤイヤ期の我が子に「今日は買わないよ」と言っても伝わらず、泣き叫ばれて結局小さなおもちゃを買ってしまう……。  そんな投稿に対して、「買わないのにトイザらスに行くの?」「まず商品で遊ぶ時点で営業妨害では?」などの厳しい声が相次ぎました。
日本トイザらス株式会社 Eコマース本部デジタルコミュニケーションストラテジー課のマネージャー・宮田静子さん

日本トイザらス株式会社 Eコマース本部デジタルコミュニケーションストラテジー課のマネージャー・宮田静子さん

 その数日後、トイザらスの公式アカウントが「トイザらスではじっさいに商品を手に取って楽しんでいただけるよう、おもちゃのサンプルをご用意しています。お子さまと一緒に「見る・触る・遊ぶ」をお気軽にご体験ください」(文面のより一部抜粋)といった公式見解を投稿。  さらに、縦読みをすると「いくじおつかれさま」というメッセージが隠されており、温かい心遣いが話題となりました。  トイザらスの公式SNSを担当する、Eコマース本部デジタルコミュニケーションストラテジー課のマネージャー・宮田静子さんに、投稿内容に込めた思いや、お客さんへの思いを聞きました。

買わないのに遊ばせるのはアリ?

おもちゃのサンプルで遊ぶ子どもたち

おもちゃのサンプルで遊ぶ子どもたち(以下、店舗写真は日本トイザらス提供)

――Xのメッセージは、なぜ投稿することになったのでしょうか。 宮田静子さん(以下、宮田):ユーザーさん同士でさまざまな意見が交わされていた中で、弊社の公式アカウントに「子どもがおもちゃのサンプルを触ることに対して、トイザらスの見解はどうなんですか?」といったご質問をいくつかいただいたんです。そこで、弊社としての考え方を発信したほうが皆さんに安心してお店に来ていただけるかなと思いました。 ――投稿内容は誰が考えたのですか? 宮田:おもちゃで遊んでいただくことについての公式見解は、社内の各部署にも確認したのですが、縦読みを含め文面自体は私が作りました。SNSに関しては、基本的に私のチームに任せてもらっているので関係部署と連携しながら自由にやらせてもらっています。

宮田さんにも“まったく同じ経験”が!

宮田さんの息子さんが駄々をこねたときの写真

宮田さんが、トイザらスで駄々をこねる息子さんを捉えたショット!最終的に小さなおもちゃをゲットできてご満悦です ※大きくなった息子さんご本人も掲載了承済み

――メッセージには、どんな思いを込めたのでしょうか。 宮田:店頭でぜひおもちゃを触っていただきたいですし、お客様同士でゆずり合って遊んでいただく分にはまったく問題ないことをお伝えしたいと思いました。 私自身も2人の子どもがいて、下の子が3、4歳くらいの頃に「おもちゃ買って!」とトイザらスの床に寝そべって駄々をこねられたことがあります。最終的に根負けして小さなおもちゃを買って帰るという、投稿者の方とまったく同じような経験をしたことがあったんです(笑)。長女はまったくそういうことをしたことがなかったので、同じように育てていても子どもによって性格が全然違うんだなと痛感しました。 ですから最初に投稿された方の気持ちも分かりますし、それに対して批判的な投稿をした方も、もしかしたら、買おうとしていたおもちゃがあったのに、他のお客様がサンプルで遊んでいたために試せなかったりなど、大変な思いをされたことがあるのかもしれません。 育児をしているときは、誰もがいっぱいいっぱいで頑張っているのだと思います。そんな親御さん方に「育児おつかれさま」という応援の気持ちを込めて伝えさせていただきました。
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店舗スタッフからは感謝の声も
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