Salesforceは米国時間12月2日、オンラインで開催された「Dreamforce」カンファレンスで「Salesforce Hyperforce」を発表した。同社のプラットフォームアーキテクチャーを再構築したもので、同社のアプリをあらゆるパブリッククラウドで提供できるようにするサービスとなる。
新たに発表されたHyperforceによって、主要なパブリッククラウドで「Sales Cloud」「Service Cloud」「Marketing Cloud」「Commerce Cloud」「Salesforce Industries」などを含む「Salesforce Customer 360」が利用可能になる。
SalesforceはAmazon Web Services(AWS)と広範なパートナーシップを結んでいる。また、Google Cloud Platform(GCP)やMicrosoft Azureともパートナーシップ関係にある。
SalesforceはHyperforceによって、複数のクラウドを利用しつつ、顧客に対してアプリケーションとインフラを分離する能力を提供していくというメッセージを発信しているようだ。マルチクラウド配備が進む中、Hyperforceは顧客に選択肢をもたらす上で重要なものとなる。
Salesforceのプレジデント兼最高執行責任者(COO)Bret Taylor氏は、Hyperforceはローカルデータレジデンシーというニーズに必要不可欠なものになると述べた。また同氏によると、Hyperforceは米国、インド、ドイツで利用可能になっており、その他10カ国にも展開する予定だという。
要点をまとめると、以下のようになる。
- 顧客はHyperforceによって、パブリッククラウドにSalesforceアプリを配備できるようになり、導入時間の短縮が可能になる。
- Hyperforceでは、保存中と移送中のデータが暗号化される。
- 場所を選べるローカルデータストレージで、企業や業界、地域特有のコンプライアンスや規制への準拠が可能になる。
- すべてのSalesforceアプリ、カスタマイズ、統合がHyperforce上で実行できるようになり、後方互換性も確保される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。