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日本語

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名詞

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はがね刃金

  1. 主成分とする鉄合金総称工業規格金属学上では、およそ 0.02 % から 2 % の炭素を含む鉄合金を指す。炭素含有添加元素違いにより種々性質をもつ。鋼鉄
    • 下人は、老婆をつき放すと、いきなり、太刀の鞘を払って、白いの色をその眼の前へつきつけた。(芥川龍之介「羅生門」)〔1915年〕[1]
    • さわやかな秋の時計の盤面には、青く灼かれたはがねの二本の針が、くっきり十一時を指しました。(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)〔1934年〕[2]
  2. 刀剣にする。また、刀剣
    • じいんと刃金が相打って、響きを立てて、火花が散った。それなりまた、二つの姿は、少し離れて、互に隙を窺う。(三上於菟吉「雪之丞変化」)〔1934年〕[3]
    • 灯を入れた雪見灯籠のあたり、雪を頂いた松の緑が淀んで、池の水の一角が、柔かい雪景色に切り込む刃金のように、キラリと光る物凄い効果だったのかもわかりません。(野村胡堂「猟色の果」)〔1949年〕[4]
  3. 比喩的に)強靭本質
    • 鋼の肉体。鋼の意志。

関連語

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  1. 青空文庫(1997年10月29日公開、2010年11月4日修正)(底本:「芥川龍之介全集1」ちくま文庫、筑摩書房、1997年4月15日第14刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/127_15260.html 2019年1月14日参照。
  2. 青空文庫(1997年10月28日公開、2010年11月1日修正)(底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社、1994年6月5日13刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html 2019年1月14日参照。
  3. 青空文庫(2013年4月13日作成)(底本:「雪之丞変化【上】」大衆文学館、講談社、1995年7月20日第1刷発行。「雪之丞変化【下】」大衆文学館、講談社、1995年7月20日第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000310/files/1911_50609.html 2019年1月14日参照。
  4. 青空文庫(2015年5月25日作成)(底本:「野村胡堂伝奇幻想小説集成」作品社、2009年6月30日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/56103_57079.html 2019年1月14日参照。