正

• 異体字 : 㱏, 疋, 𠙺（則天文字）, 𠤭, 𢘫, 𣥔, 𧗪（同字）, 𧾸, 𫠱, 𬼉（古字）
• 筆順 :  
   

• 形声。「止」+音符「丁 /*TENG/」^{[字源 1]}。「討伐する」を意味する漢語｛征 /*teng/｝を表す字。のち仮借して「ただしい」を意味する漢語｛正 /*tengs/｝に用いる。
  • 『説文解字』では「一」+「止」と説明されているが、甲骨文字の形^{[字源 2]}や金文の形^{[字源 3]}を見ればわかるように、この字の上部はかつて円形もしくは長方形で書かれ、それらの部分（すなわち「丁」字）が後に簡略化されて横棒となったに過ぎないことから、「一」+「止」は誤った分析である。

甲骨文字	金文	小篆	流伝の古文字
殷	西周	《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

1. まっすぐ。
2. ただしい。
3. まさに。
4. 状況が良い。好ましい。肯定的。
5. 数値が零より大きい。
6. 本来の。第一の。

対義字

• （語義2）：誤（まちがう）、邪（よこしま）
• （語義4 - 5）：負
• （語義6）：副

1. （セイ）正しいこと。
   • 正否。正邪。
2. （セイ）良い状態。肯定的な状態。好ましい状態。
   • 正の影響
3. （セイ）実数で零より大きいこと。
   • 正の整数
   1. （セイ）相関関係において、二つの変数が同様に増減すること。相関係数が正であること。
      • 正の相関
4. （セイ）10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 = 10⁴⁰を表す。澗の次で載の前の位。
5. (仏教) 規則的な形。六境（ろっきょう）（十二処（じゅうにしょ））の一つである色（しき）（「視覚の対象」のこと）を構成する20種類の属性の一つ（ウィキペディア「色 (仏教)」も参照）。

• （肯定的）負
• （零より大きい）負、非正

• （ただしい）正確、正義、正誤、正邪、正式、正常、正当、正統、不正、公正、校正、訂正
• （肯定的）正負
• （まさに）正午、正味
• 正月

 

1. 画線法の5^[1][2]。

正 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: zhèng (zheng4)
    • ウェード式: cheng⁴
    • 注音符号: ㄓㄥˋ
  • 広東語
    • イェール式: jing3, jing1, jeng3
    • 粤拼: zing3, zing1, zeng3
  • 閩南語
    • POJ: chèng
  • 客家語
    • 白話字: châng, chang, chṳn
  • 呉語
    • ピンイン: tsen1, tsen3
  • 中古音: *jiɛ̀ng

1. ただしい。誤（あやま）りの無い。
2. 正当な。
3. きよい。混（ま）じり気（け）のない。
4. （女性が）綺麗な。

1. 正（ただ）す。

1. ～している。
2. 丁度。

• 正确

正 *

• ハングル: 정
• 音訓読み: 바를 정
  • 文化観光部2000年式: jeong
  • マッキューン＝ライシャワー式: chŏng
  • イェール式: ceng

1. 正（ただ）しいこと。
2. 定立。

• 비정상 <非正常>
• 정답 <正答>
• 정말 <正 - >
• 정사각형 <正四角形>
• 정사변형 <正四邊形>
• 정삼각형 <正三角形>
• 정상 <正常>

正 *

• ローマ字表記
  • チュ・クォック・グー: chính, chánh

chính

1. 正（ただ）しい。
2. 主要な。

• 四角号碼: 1010₂ / 1010₁ / 1010₁
• 倉頡入力法: 一卜中一 (MYLM)