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Serenity In Murder

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Serenity In Murder
セレニティ・イン・マーダー
出身地 日本の旗 日本 東京都
ジャンル メロディックデスメタル
活動期間 2009年[1] -
レーベル スピリチュアル・ビースト
Oyster Brothers Records
共同作業者 Hiro (METAL SAFARI)
公式サイト serenityinmurder.com
メンバー Ayumu (ボーカル)
Freddy (リードギター)
Ryuji (リードギター)
Yu-ri (ベース)
Allen (ドラムス)
旧メンバー Emi (ボーカル)
Takumi (ベース)
Olly (ベース)
Shuntaro (シンセサイザー)
Kazuki (ドラムス)
Shohei (ドラムス)

Serenity In Murderセレニティ・イン・マーダー)は日本東京都出身のメロディックデスメタルバンド。バンド名は、スレイヤーの同名曲(『ディヴァイン・インターヴェンション』収録)に由来する[2]。バンド名の頭文字をとってSIMとも書かれる[3]

略歴

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2009年にFreddy(Lead G)を中心に結成[1][注釈 1]。当時、Freddyの通う大学の学生だったEmi(Vo)が最初期に加入するが、メンバーが流動的で中々安定した活動が出来なかった[2]。その後、Freddyの幼馴染のShuntaro(B)とRyuji(Lead G)が加入[2]。それでも中々活動が安定しなかったが、Shuntaroがベーシストからシンセサイザー奏者へ転向し、Kazuki(Ds)が加入[2]。サポート・ベーシストを起用して、2010年1月に『FAR EAST RAMPAGE 2010 - ADDICT XX』に出演した[2]

METAL SAFARIのHiroをプロデューサーに起用して、Hiroの所有するStudio Prisonerで4曲を録音、1曲がコンピレーション・アルバム『Hell Gate』に提供された[2]。これ以降、Serenity In Murderの楽曲のプロデューサーにはHiroが起用されるようになった。この時期にサポート・ベーシストが脱退しTakumi(B)が正式加入[2]。アルバム音源を用意するため、2010年10月に再びStudio Prisonerで7曲の録音を行うが、Kazukiが個人的事情により脱退したため、オーディションを実施し、Shohei(Ds)が新たに加入して追加の2曲を録音した[2]

2011年9月、1stアルバム『The First Frisson Of The World』をスピリチュアル・ビーストからリリースし、デビューを果たした[1][2]2012年にはイタリアシンフォニックメタルバンドエインシェント・バーズとのスプリット・シングル『Prelude to Awakening』を800枚限定でリリース[1][4]2013年には、ザ・クラウンゴーロッドオリジンモルス・プリンシピアム・エストらの日本ツアーで前座を務める[1]2013年11月にベーシストのTakumiが脱退[2][4]。サポート・ベーシストを起用して活動を継続する[2]

2014年より2ndアルバムの録音に入る[2]。正式メンバーの居ないベースについては、FreddyとRyujiが兼任する形となった[2]。同年9月に正式ベーシストとしてCraniationで活動するOlly Gregory(B)[注釈 2]が加入[3][4][5]。2ndアルバムリリース前の加入だったが、音源が既に録音済みであったため、Ollyは2ndアルバムには参加していない[3]2015年3月に、2ndアルバム『The Highest of Dystopia』を前作に引き続きスピリチュアル・ビーストからリリース[1][2][4]。同アルバムはオリコンインディーズ・ウィークリー・チャートで最高13位にランクインした[3]

2016年3月に、Shuntaroの脱退が発表された[4][3]。元々、一身上の都合でライヴに不参加であることが多く、バンド側と話し合いの末、脱退となった[4]。Shuntaroに代わるシンセサイザー奏者(キーボーディスト)の補充は行われなかった。2016年末にFreddyは、後任のシンセサイザー奏者(キーボーディスト)について積極的に探してはいないものの、もしいい人に巡り合えたなら一緒にやりたいという旨の発言をしている[3]。同年より3rdアルバムの制作を開始するが、同年6月にはドラマーのShoheiも3rdアルバムの音源に参加することなく脱退[3][6]。サポート・メンバーとしてTyrant of Maryで活動するAllen(Ds)が加入[3][6]。Allenはライヴに加えて、3rdアルバムでもドラムスの演奏を行っている[3][6]

2017年2月に3rdアルバム『The Eclipse』をリリース[7]。同アルバムより、プロデューサーでもあるHiroの設立したOyster Brothers Recordsよりリリースすることとなった[8]。オリコンのインディーズ・ウィークリー・チャートで10位にランクインし[9]、前作を上回った。その後、サポート参加だったAllenが正式に加入[10]。更に、3rdアルバムリリース前後にベーシストのOllyがビザの関係でイギリスに帰国することになった[10]。結局、Ollyは脱退することになり、Yu-ri(B)が加入した[10]

2018年8月、オリジナルメンバーのEmiの脱退が発表された[11]。脱退の理由について、Emiは自身の体調不良と新たな目標の為と述べている[11]。また、10月にEmi最後のライヴを敢行した[11]。元々、Emiの後任探しは水面下で行われており、一時は後任も決定していた[12]。本来、Emi最後のライヴで後任メンバーを発表する算段であったが、結局この後任とは上手くいかず、加入自体が白紙となった[12]。結局バンド側は、後任をインターネットで公募し、オーディションを実施することとした[13]2019年5月に募集を終了[14]。募集終了から1年弱が経過した2020年4月下旬に、新ボーカリストとしてAyumu(Vo)が加入することが発表された[15]。なお、Ayumuはプロのグリッドガールとして活動しており、SUPER GTFIA GT1世界選手権SEMAショー東京モーターショーなどのイベントに参加した経験を持つ[15]。この加入については、日本テレビのテレビ番組「マツコ会議」にて採り上げられた[12][15]。また、この発表と同時に4thアルバムの作成についても発表され、2020年後半にリリース予定であることが発表されたが[15]、こちらについては、2019年より続く新型コロナウイルス感染症の世界的流行が収まらなかったこともあり、リリースが延期され、最終的に2021年2月に4thアルバム『Reborn』としてリリースされた[12]

2022年4月に、デジタルシングル『Revolt』をリリースした。

メンバー

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現メンバー

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Ayumu - ボーカル (2020 - )
グリッドガールとしても活動している[15]
Freddy - リードギター (2009 - )
バンドのメインコンポーザーで、ほぼ全曲の作曲を担当している。
Ryuji - リードギター (2009 - )
一部楽曲の作曲を担当。
Yu-ri - ベース (2017 - )
Allen - ドラムス (2017 - )
元々、Shoheiの脱退後にサポートドラマーとして参加していたが、2017年に正式加入した[10]
Tyrant of MaryNecrolustで活動の他、モデルとしても活動している[3]

旧メンバー

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Emi - ボーカル (2009 - 2018)
在籍時はバンドのメインソングライターだった。
Takumi - ベース (2010 - 2013)
Olly - ベース (2014 - 2017)
イギリス出身[8]。加入時はブリストルデスラッシュバンド・Craniationでギタリストとして活動していたが[5]、Serenity In Murder加入のために日本に移住したことから活動を継続することが困難となり、2015年2月末に正式に脱退した[16]。2017年にビザの関係でイギリスに帰国[10]。結果脱退となった[10]
Shuntaro - シンセサイザー (2009 - 2016)
加入当初はベースを担当していたが短期間でシンセサイザー奏者へと転向した。
Kazuki - ドラムス (2009 - 2010)
Shohei - ドラムス (2010 - 2016)
脱退後、Hell Freezes Overのライヴサポートドラマーを務め[17]2017年よりAlphoenixに加入した。

タイムライン

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サポートメンバー

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Allen - ドラムス (2016 - 2017)
2016年12月から参加。ライヴに加えて、3rdアルバム『The Eclipse』にも参加した。2017年に正式にSerenity In Murderに加入した[10]

この他にサポートベーシストが2期間参加している。

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 2011年 ザ・ファースト・フリッソン・オヴ・ザ・ワールド (The First Frisson of the World)
  • 2015年 ザ・ハイエスト・オヴ・ディストピア (The Highest of Dystopia)
  • 2017年 ジ・エクリプス (The Eclipse)
  • 2021年 リボーン (Reborn)

その他

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注釈

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  1. ^ Serenity In Murder公式ウェブサイトでは、2009年の立ち上げとされているが、2008年には母体となるバンドが結成されていたという文献もある[2]
  2. ^ Serenity In Murderではファースト・ネームのOllyのみで記載される。本記事でも以降はOllyと表記する。

脚注

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  1. ^ a b c d e f プロフィール”. Serenity In Murder OFFICIAL WEBSITE OFFICIAL WEBSITE. 2017年4月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o SERENITY IN MURDER”. SPIRITUAL BEAST OFFICIAL WEB SITE. 2017年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 前田岳彦『ジ・エクリプス』(CDライナー)Serenity In Murder、Oyster Brothers Records、2017年2月8日。OYBR-002。 
  4. ^ a b c d e f Serenity In Murder Official Website”. 2016年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月2日閲覧。
  5. ^ a b Our very own...”. Craniation Official Facebook (2014年9月29日). 2017年4月2日閲覧。
  6. ^ a b c 新メンバーのお知らせ”. Serenity In Murder OFFICIAL WEBSITE OFFICIAL WEBSITE (2016年12月1日). 2017年4月2日閲覧。
  7. ^ 3rd Album "THE ECLIPSE" 2017.2.8 発売決定”. Serenity In Murder OFFICIAL WEBSITE OFFICIAL WEBSITE (2016年12月1日). 2017年4月2日閲覧。
  8. ^ a b Serenity In Murder (2)『Serenity In Murder』(インタビュアー:増田勇一)、2017年2月6日http://gekirock.com/interview/2017/02/serenity_in_murder_2.php2017年4月2日閲覧 
  9. ^ オリコン週間 インディーズアルバムランキング 2017年02月06日~2017年02月12日”. ORICON NEWS (2017年2月20日). 2017年4月2日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g Serenity In Murder(インタビュアー:宮久保仁貴)「Serenity In Murder インタビュー」『TOPPA!!』、2017年12月25日https://toppamedia.com/interview-serenity-in-murder/2019年2月23日閲覧 
  11. ^ a b c 大切なお知らせ”. Serenity in Murder Official Website (2018年8月5日). 2018年9月29日閲覧。
  12. ^ a b c d 前田岳彦『Reborn』(CDライナー)Serenity in Murder、Oyster Brothers Records、日本、2021年。OYBR-007。 
  13. ^ ボーカリスト・オーディションのお知らせ”. Serenity In Murder Official Website (2018年10月21日). 2020年4月24日閲覧。
  14. ^ We close our new vocalist's audition.”. Serenity In Murder Official Facebook (2019年5月1日). 2020年4月24日閲覧。
  15. ^ a b c d e Please welcome our new vocalist Ayumu!”. Serenity In Murder Official Facebook (2020年4月22日). 2020年4月24日閲覧。
  16. ^ It is with heavy hearts...”. Craniation Official Facebook (2015年2月27日). 2017年4月2日閲覧。
  17. ^ Get ready JAPANESE ASSAULT”. Hell Freezes Over Official Facebook (2016年11月3日). 2017年4月2日閲覧。

外部リンク

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