根室駅
根室駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
ねむろ Nemuro | |
◄東根室 (1.5 km) | |
所在地 | 北海道根室市光和町2丁目 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 根室本線(花咲線) |
キロ程 | 307.5 km(新得起点) |
電報略号 | ネム |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
176人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)8月5日 |
備考 |
根室駅 | |
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ねむろ Nemuro | |
(2.6 km) 根室港► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 根室本線(貨物支線) |
キロ程 | 0.0 km(根室起点) |
開業年月日 | 1934年(昭和9年)8月12日 |
廃止年月日 | 1965年(昭和40年)10月1日 |
備考 | 根室駅構内に併合。 |
根室駅(ねむろえき)は、北海道根室市光和町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅。同線の終着駅である。電報略号はネム。事務管理コードは▲110454[1][2]。
歴史
[編集]かつては日本最東端の駅だったが、1929年(昭和4年) - 1959年(昭和34年)には根室拓殖鉄道の歯舞駅に、1961年(昭和36年)以後は新設された東根室駅にその座を譲っている。有人駅・終端駅としては当駅が日本最東端に該当する。
年表
[編集]- 1921年(大正10年)8月5日:鉄道省根室本線(同日、釧路本線を改称)の西和田駅 - 当駅間延伸に伴い開業(一般駅)[3]。浜釧路機関庫根室駐泊所設置。給水所及び転車台設置[4]。
- 1934年(昭和9年)8月12日:当駅 - 根室港駅間の貨物支線開業[5]。
- 1936年(昭和11年)9月28日:昭和天皇の北海道巡幸。釧路駅 - 根室駅間でお召し列車が往復で運行[6]。
- 1951年(昭和26年)4月1日:釧路客貨車区根室支区設置[4]。
- 1959年(昭和34年)8月3日:駅舎改築[4]。
- 1965年(昭和40年)10月1日:根室港駅への貨物支線廃止(取り扱っていた貨物は本駅に新設の構内側線(西貨物線)扱いに変更)[4]。
- 1973年(昭和48年)10月18日:コンテナ基地新設[4]。
- 1974年(昭和49年)4月7日:みどりの窓口営業開始[7][8]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱いを廃止[4]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱いを廃止[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化で北海道旅客鉄道の駅になる[9]。
- 1998年(平成10年)11月21日:構内改良工事竣工。跨線人道橋(駅裏への自由通路)撤去[4]。
- 2004年(平成16年):駅弁の販売開始。
- 2014年(平成26年)7月1日:当駅の工務部門を分離し保線所に移管[JR北 1]。
- 2015年(平成27年)
駅名の由来
[編集]駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を持つプレハブ構造の地上駅。ホームの北側に接して平屋の駅舎がある。構内の南側にはホームのない副本線が1線引かれており、機回しが可能である。
社員配置駅。みどりの窓口、自動券売機(オレンジカード使用不可)が設置されている。
管理駅として、姉別駅 - 東根室駅間の各駅を管理下に置いている。
1998年(平成10年)10月31日までは側線群の南側にコンテナホームが設置されていた。また、駅周辺にある売炭所への専用線もあった。
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改札口(2018年2月)
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待合室(2018年2月)
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ホーム(2011年8月)
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根室本線終点(2018年9月)
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かつて設置されていた、「日本最東端の駅」の看板(実際は隣りの東根室が最東端)(2005年3月)
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「日本最東端有人の駅」の看板(2018年2月)
駅弁
[編集]2018年(平成30年)6月1日より、花咲線区間での「ご当地弁当」を楽しむ取り組みとして、根室駅を発着する一部列車(3本)で、ホームまで以下に記す駅弁を届けて販売するサービスを実施している(いずれも事前予約制)[JR北 2]。
- さんまそば
- さんま丼
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 530 | [12] | |||
1979年(昭和54年) | 189,540 | (517.9) | [13] | ||
1980年(昭和55年) | 181,854 | (498.2) | |||
1981年(昭和56年) | 166,121 | (455.1) | |||
1982年(昭和57年) | 148,606 | (407.1) | |||
1983年(昭和58年) | 134,844 | (368.4) | |||
1984年(昭和59年) | 118,346 | (324.2) | [14] | ||
1985年(昭和60年) | 116,751 | (319.9) | |||
1986年(昭和61年) | 114,811 | (314.6) | |||
1987年(昭和62年) | 110,809 | (302.8) | |||
1988年(昭和63年) | 112,135 | (307.2) | |||
1989年(平成元年) | 105,061 | (287.8) | [15] | ||
1990年(平成 | 2年)100,045 | (274.1) | |||
1991年(平成 | 3年)103,610 | (283.1) | |||
1992年(平成 | 4年)98,578 | (270.1) | 1日平均乗降客数548人[16] | ||
1993年(平成 | 5年)90,155 | (247.0) | |||
1994年(平成 | 6年)87,235 | (239.0) | [17] | ||
1995年(平成 | 7年)90,155 | (246.3) | |||
1996年(平成 | 8年)87,755 | (240.4) | |||
1997年(平成 | 9年)80,051 | (219.3) | |||
1998年(平成10年) | 88,330 | (242.0) | |||
1999年(平成11年) | 83,950 | (229.5) | [18] | ||
2000年(平成12年) | 83,950 | (229.5) | |||
2001年(平成13年) | 74,460 | (204.0) | [19] | ||
2002年(平成14年) | 75,190 | (206.0) | |||
2003年(平成15年) | 69,540 | (190.0) | |||
2004年(平成16年) | 69,350 | (190.0) | |||
2005年(平成17年) | 65,700 | (180.0) | |||
2006年(平成18年) | 65,700 | (180.0) | [20] | ||
2007年(平成19年) | 62,050 | (169.5) | |||
2008年(平成20年) | 62,450 | (171.1) | |||
2009年(平成21年) | 59,650 | (163.4) | |||
2010年(平成22年) | 57,850 | (158.5) | |||
2011年(平成23年) | (58560.0) | (160.0) | [21] | 年間乗降人員:117,120 | |
2012年(平成24年) | (55115.0) | (151.0) | 年間乗降人員:110,230 | ||
2013年(平成25年) | (54020.0) | (148.0) | [22] | 年間乗降人員:108,040 | |
2014年(平成26年) | (48910.0) | (134.0) | [23] | 年間乗降人員:97,820 | |
2015年(平成27年) | (48312.0) | (132.0) | [24] | 年間乗降人員:96,624 | |
2016年(平成28年) | (36500.0) | (100.0) | 62.6 | [25][JR北 3] | 年間乗降人員:73,000 |
2017年(平成29年) | (39785.0) | (109.0) | 64.4 | [26][JR北 4] | 年間乗降人員:79,570 |
2018年(平成30年) | (35770.0) | (98.0) | 62.0 | [26][JR北 5] | 年間乗降人員:71,540 |
2019年(令和元年) | (32120.0) | (87.8) | 59.6 | [27][JR北 6] | 年間乗降人員:64,240 |
2020年(令和 | 2年)55.4 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)58.0 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)60.4 | [JR北 9] |
駅周辺
[編集]根室市の代表駅。周辺は公共施設などの大半の施設が集積する。
公共施設・金融機関
[編集]- 根室振興局庁舎
- 根室市役所
- 根室警察署
- 根室警察署駅前交番
- 根室郵便局
- 根室大正郵便局
- 大地みらい信用金庫本店・駅前支店
- 北洋銀行 根室支店
- 北海道銀行 根室支店
- 道東あさひ農業協同組合(JA道東あさひ)根室支所
- 根室漁業協同組合
- 根室市観光インフォメーションセンター
- 根室合同庁舎(税務署・検察庁・ 公共職業安定所(ハローワーク根室)などが入る。測候所も入っていたが廃止)
- 根室簡易裁判所
- 根室市公民館
- 市立根室病院
- 根室保健所
- 根室市図書館
- 根室消防署
商業施設
[編集]- イオン根室店
- ビックリッキー根室店(旧 エムポケット)
- ツルハドラッグ根室店
- サッポロドラッグストア根室店
- マルシェ・デ・キッチン根室大正店
- クリエ(スーパーマーケット)
- カネカイチ鈴木商店「根室 海鮮市場」(鮮魚店)
- すずき(時計・宝石・贈答品など)
宿泊施設
[編集]- 根室グランドホテル
- ホテルニューねむろ
- イーストハーバーホテル
- ビジネスホテル三洋館
- ホテルねむろ海陽亭(旧 大野屋旅館)
- 民宿ときわ
その他
[編集]- 北海道道312号根室停車場線
- 国道44号
- 根室港
- ときわ台公園
- 明治公園
- 牧の内ダム
バス路線
[編集]根室市観光インフォメーションセンター1階の根室駅前ターミナルに発着。
根室交通バス(および共同運行会社)により、納沙布岬方面などの根室市内路線や中標津空港連絡バス、釧路市方面および札幌市方面の都市間バスが発着する。発着路線は根室交通#路線バスを参照。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]
出典
[編集]- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、234頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984年)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 内閣印刷局, ed (1921-07-28). “鉄道省告示 第95号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2698) .
- ^ a b c d e f g JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
- ^ 内閣印刷局, ed (1934-08-10). “鉄道省告示 第364号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2283) .
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、78頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「根室駅に「みどりの窓口」開設 七日から」『交通新聞』交通協力会、1974年4月4日、2面。
- ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、884頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ [1]
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、678頁。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、874頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 根室市 (1985-03-20). “第8編 運輸・通信” (pdf). 昭和59年度根室市統計書: 52. オリジナルの2022-09-11時点におけるアーカイブ。 .
- ^ 根室市 (1990-03-01). “第8編 運輸・通信・港湾” (pdf). 平成元年度根室市統計書: 45. オリジナルの2022-09-11時点におけるアーカイブ。 .
- ^ 根室市 (1995-03-01). “第8編 運輸・通信・港湾” (pdf). 平成6年度根室市統計書: 46. オリジナルの2022-09-11時点におけるアーカイブ。 .
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、121頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ 根室市 (2000-03). “第8編 運輸・通信・港湾” (pdf). 平成11年度根室市統計書: 59. オリジナルの2022-09-11時点におけるアーカイブ。 .
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成16年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2004年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成18年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2007年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成23年度根室市統計書. 根室市. p. 61 (2012年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成25年度根室市統計書. 根室市. p. 53 (2014年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成26年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2015年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成27年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2016年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成28年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2017年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾”. 平成29年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2018年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
- ^ a b “第8編 運輸・通信・港湾” (PDF). 令和元年度根室市統計書. 根室市. p. 52 (2020年3月). 2020年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月6日閲覧。
- ^ “第8編 運輸・通信・港湾” (PDF). 令和2年度根室市統計書. 根室市. p. 54 (2021年3月). 2021年4月30日閲覧。
JR北海道
[編集]- ^ “No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成29年度第3四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道 (2017年12月17日). 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『~ いつもの列車で観光気分 ~ 花咲線の「普通列車を観光列車にする取り組み」を開始します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年4月12日。オリジナルの2020年4月6日時点におけるアーカイブ 。2020年4月6日閲覧。
- ^ 「根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “根室線(釧路・根室間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ JR根室駅キヨスク、最後の営業 常連客ら閉店惜しむ - どうしんウェブ(2015年10月1日)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 根室|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company