[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/コンテンツにスキップ

三宅村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みやけむら ウィキデータを編集
三宅村
三宅島・雄山の火口
三宅村旗 三宅村章
1969年6月27日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都三宅支庁
なし
市町村コード 13381-7
法人番号 4000020133817 ウィキデータを編集
面積 55.26km2
総人口 2,096[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 37.9人/km2
隣接自治体 (海に囲まれているので)なし
村の木
村の花 ガクアジサイ
他のシンボル アカコッコ
三宅村役場
村長 山高亜紀子
所在地 100-1211
東京都三宅島三宅村坪田1774
北緯34度04分48秒 東経139度33分33秒 / 北緯34.08008度 東経139.55908度 / 34.08008; 139.55908座標: 北緯34度04分48秒 東経139度33分33秒 / 北緯34.08008度 東経139.55908度 / 34.08008; 139.55908
三宅村役場
地図
村役場位置
外部リンク 公式ウェブサイト

三宅村位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

特記事項 2017年10月現在、村役場は臨時庁舎(阿古497番地)に所在。
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
三宅島

三宅村(みやけむら)は、東京都島嶼部に位置する

伊豆諸島を構成し、所属する郡はなく「東京都三宅村」が正式な表記である。所管する東京都の支庁は三宅支庁

地理

[編集]

伊豆諸島の北部に位置する三宅島及び無人島大野原島を村域とする。2000年雄山が噴火し、全島避難したことで知られる。

歴史

[編集]

年表 [1]

[編集]

行政区域変遷

[編集]
三宅村村域の変遷(年表)
月日 現三宅村村域に関連する行政区域変遷
1923年(大正12年) 10月1日 島嶼町村制施行。以下の村がそれぞれ発足。[7][8]
1926年(大正15年) 大島島庁から大島支庁になる。
1940年(昭和15年) 4月1日 伊豆諸島の島嶼町村制が普通町村制に移行。
1943年(昭和18年) 4月1日 大島支庁から分立し三宅支庁になる。
7月1日 東京都制施行により、東京府、東京市が合併し東京都が発足。
1946年(昭和21年) 10月1日 伊豆村・神着村・伊ヶ谷村が合併し三宅村が発足。
1956年(昭和31年) 2月1日 三宅村・坪田村・阿古村が合併し三宅村が発足。
三宅村村域の変遷表
1923年
以前
大正12年
10月1日
大正12年 - 昭和64年 平成 令和
伊豆村 伊豆村 昭和21年10月1日
三宅村
昭和31年2月1日
三宅村
三宅村
神着村 神着村
伊ヶ谷村 伊ヶ谷村
坪田村 坪田村 坪田村
阿古村 阿古村 阿古村

災害

[編集]

火山の島にある自治体であり、噴火による災害の発生は今後も予見される。 また、島外からもたらされる自然災害として、今後発生が見込まれている南海トラフ巨大地震により、村の海岸に最大9mの津波が到達することが予想されている[9]

人口

[編集]
三宅村と全国の年齢別人口分布(2005年) 三宅村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 三宅村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
三宅村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,857人
1975年(昭和50年) 4,631人
1980年(昭和55年) 4,228人
1985年(昭和60年) 4,167人
1990年(平成2年) 3,911人
1995年(平成7年) 3,831人
2000年(平成12年) 0人
2005年(平成17年) 2,439人
2010年(平成22年) 2,676人
2015年(平成27年) 2,482人
2020年(令和2年) 2,273人
総務省統計局 国勢調査より


行政

[編集]
三宅村役場臨時庁舎
  • 村長 - 山高亜紀子 (2024年2月15日就任、1期目[10]、東京都内島しょ部の9町村で初の女性首長[10])
  • 三宅村役場 - 坪田の庁舎周辺が火山ガス高濃度地区のため、島の西部にある旧阿古小学校校舎を臨時庁舎としている。
三宅村役場臨時庁舎 - 三宅村阿古497

歴代村長

[編集]

特記なき場合『村勢要覧資料集』による[11]

氏名 就任 退任 備考
旧三宅村長(官選)
不詳
旧三宅村長(公選)
不詳
三宅村長(公選)
初-2 村上金之助 昭和31年2月18日 昭和39年2月18日
3 三池忠信 昭和39年2月19日 昭和43年2月18日
4 浅沼潤吉 昭和43年2月19日 昭和43年10月31日
5-7 大沼良三 昭和43年11月28日 昭和55年11月27日
8 山本喜久治 昭和55年11月28日 昭和59年11月27日
9-10 寺澤晴男 昭和59年11月28日 平成3年1月28日
11-12 桑原秀雄 平成3年2月5日 平成8年6月20日
13 廣瀬直行 平成8年7月20日 平成12年7月19日
14 長谷川鴻 平成12年7月20日 平成16年2月14日
15-16 平野祐康 平成16年2月15日 平成24年2月14日
17-18-19 櫻田昭正 平成24年2月15日 令和6年2月14日
20 山高亜紀子 令和6年2月15日 現職

公的機関

[編集]

国の機関

[編集]

東京都の機関

[編集]

村の機関

[編集]

警察

[編集]

消防

[編集]

議会

[編集]

村議会

[編集]
  • 定数:8人[12]
  • 任期:2024年2月24日まで
  • 議長:谷 寿文(2016年2月25日就任[13]、2020年2月25日再任[14]
  • 副議長:石井 肇(2016年2月25日就任[13]、2020年2月25日再任[14]
  • 常任委員会:総務文化常任委員会、経済厚生常任委員会[15]

都政

[編集]

三宅村が属する島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。

国政

[編集]
衆議院
議員名 党派名 当選回数 備考
松原仁 立憲民主党 8 選挙区
石原宏高 自由民主党 5 比例復活
参議院

東京都選挙区に属する。選出議員についての詳細は、東京都選挙区の項を参照のこと。

産業

[編集]

三宅村の産業は漁業およびくさやの製造。他に明日葉の栽培、焼酎の醸造などがあるが、現在の基幹産業は観光である。年間観光客数は36,186人(2015年)[16]。かつて行われていた雄山の麓での酪農は、噴火に伴い現在は行われていない。

産業別就業人口(2010年国勢調査)[16]
産業(大分類) 就業者数
第1次産業 農業 63
林業 11
漁業 31
第2次産業 建設業 294
製造業 23
第3次産業 電気ガス水道業 21
運輸郵便情報通信業 98
卸売小売業 130
金融保険不動産物品賃貸業 20
宿泊各種サービス娯楽業 377
教育学習支援業医療福祉 185
公務 206
分類不能の産業 40
合計 1,499

地域

[編集]

教育

[編集]
かつて存在した学校
  • 三宅村立阿古小学校(廃校)
  • 三宅村立坪田小学校(廃校)
  • 三宅村立阿古中学校(廃校)
  • 三宅村立坪田中学校(廃校)

日本郵政グループ

[編集]

(※2017年7月現在)

  • 日本郵便株式会社
    • 三宅島郵便局(神着)
      ※土曜・休日の午前中にも郵便窓口を営業/ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局
    • 三宅島伊豆郵便局(伊豆)
    • 三宅島伊ヶ谷郵便局(伊ヶ谷)
    • 三宅島阿古郵便局(阿古)
    • 坪田郵便局(坪田)

三宅村内の郵便番号は「100-11xx」「100-12xx」である。

交通

[編集]

陸運

[編集]

航空

[編集]

道路

[編集]

船舶

[編集]
三池港。2008年
  • 大久保港(地方港湾)
  • 三池港(地方港湾)
    • 東海汽船[21]:客船「橘丸」もしくは「さるびあ丸」が東京竹芝桟橋との間を1日1往復就航している(所要約6時間)。錆ヶ浜港もしくは三池港のどちらかを寄港地とする。現在は三池港が火山性ガスの高濃度地域に指定されているため、錆ヶ浜港が優先的に使用され、錆ヶ浜港の波が高い場合に限り三池港が使用されている。このほか、ごく稀に島北西部にある伊ヶ谷港に寄港する場合もあるので必ず寄港地を確認すること。

超高速ジェット船の就航を期待する声もあるが、本島への航路が国や東京都から補助金を受ける補助航路のため就航することができない、と東海汽船側は説明している[要出典]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]

自然

[編集]
神着地区
  • 釜の尻海岸
伊豆地区
  • 大久保浜
  • 伊豆岬
阿古地区
  • 火山体験遊歩道
  • コシキの穴
  • ふるさとの湯(温泉)
  • メガネ岩
  • 富賀浜
  • 七島展望台
  • 新澪池跡
  • 新鼻新山
坪田地区
  • 火の山峠
  • 赤場暁
  • ひょうたん山
  • 三七山展望台
  • サタドー岬
  • 釜方海岸
  • 沖原海岸
  • 長太郎池
  • 大路池・展望台
  • 三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館

神社・寺院

[編集]

三宅島オートバイレース大会

[編集]

詳細は、「チャレンジ三宅島モーターサイクルフェスティバル」を参照。

2007年11月、東京都の石原慎太郎知事(当時)の提唱で、火山の噴火による災害の復興策として「チャレンジ三宅島モーターサイクルフェスティバル」が開催された。当初は島内を一周する公道でレースを行う予定だったが、安全性の懸念から断念された。来島者数909人(三宅村発表)。村内の観光イベントとしては、最大規模の来島者を集めた。 三宅村は開催に必要な約3億円(村民1人あたり約10万円)を負担する見込みだったが、レースイベントが縮小されたこともあり経費は大幅に縮小された。

翌2008年は、7月に江東区青海の青海臨時駐車場に特設会場を作り、プレイベントを開催。島民約70人も参加し、オートバイイベントと島の観光物産を融合させた。 「チャレンジ三宅島08モーターサイクルフェスティバル」は、10月17日から3日間開催された。

出身者・ゆかりの人物

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 村勢要覧資料集「わが村・わが歴史」”. 三宅村. 2017年7月1日閲覧。
  2. ^ 図典 日本の市町村章 p90
  3. ^ 三宅島非核平和宣言”. 三宅村. 2017年7月1日閲覧。
  4. ^ 三宅島 2000(平成12)年6月~噴火”. 気象庁. 2017年10月9日閲覧。
  5. ^ 三宅村村民憲章”. 三宅村. 2017年7月1日閲覧。
  6. ^ “沖ヶ平地区の規制解除”. 広報みやけ547号. (2015年10月1日). http://www.vill.miyake.tokyo.jp/kouhou/h27/files/10/No547.pdf 2017年10月9日閲覧。 
  7. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』角川書店、1978年。ISBN 4040011309 
  8. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』日本加除出版、2006年。ISBN 4817813180 
  9. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  10. ^ a b 伊豆・小笠原諸島で初の女性首長誕生 東京・三宅村長選 山高亜紀子氏が無投票当選:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2024年3月8日閲覧。
  11. ^ 村勢要覧資料集”. 三宅村. 2021年9月16日閲覧。
  12. ^ “三宅村議・村長選挙 無投票で櫻田昭正氏3選”. 広報みやけ600号. (2020年3月1日). https://www.vill.miyake.tokyo.jp/kouhou/H31/files/01/no.600.pdf 2023年9月14日閲覧。 
  13. ^ a b “就任のあいさつ”. 三宅村議会だより第17号: pp. 13-14. (2016年4月25日). http://www.vill.miyake.tokyo.jp/kakuka/gikai/news/files/gikaidayori/gikaidayori28.1.pdf#page=14 2017年10月9日閲覧。 
  14. ^ a b “正副議長のあいさつ”. 三宅村議会だより第33号: pp. 10-11. (2023年5月25日). https://www.vill.miyake.tokyo.jp/kakuka/gikai/news/files/gikaidayori33teisei.pdf 2023年9月14日閲覧。 
  15. ^ “各議員が所属する委員会”. 三宅村議会だより第33号: p. 10. (2023年5月25日). https://www.vill.miyake.tokyo.jp/kakuka/gikai/news/files/gikaidayori33teisei.pdf#page=10 2023年9月14日閲覧。 
  16. ^ a b 村勢要覧資料集「産業」”. 三宅村. 2017年7月1日閲覧。
  17. ^ 村営バス”. 三宅島観光協会. 2017年7月1日閲覧。
  18. ^ タクシー”. 三宅島観光協会. 2017年7月1日閲覧。
  19. ^ 新中央航空トップページ”. 2017年7月1日閲覧。
  20. ^ 東京愛らんどシャトル”. 東邦航空. 2017年7月1日閲覧。
  21. ^ 伊豆諸島へ行く船旅”. 東海汽船. 2017年7月1日閲覧。

外部リンク

[編集]