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STS-133

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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STS-133
徽章
ミッションの情報
ミッション名 STS-133
シャトル ディスカバリー
発射台 LC39-A
打上げ日時 2011年2月24日
06:53UTC
着陸または着水日時 TBD
ミッション期間 11日間
周回数 TBD
高度 225 km – 315 km
軌道傾斜角 51.6°
航行距離 TBD
乗員写真
(左から)ドルー、ストット、ボー、リンジー、バラット、コプラ
年表
前回 次回
STS-132 STS-134

STS-133は、2011年2月に予定されているスペースシャトル ディスカバリーによる国際宇宙ステーション(ISS)利用補給ミッション(ULF5)である。本飛行がディスカバリーの最後の飛行となる。当初はスペースシャトル自体の最終飛行となる予定だったが、STS-134が繰り下がり、STS-135が追加されたため最後から3番目となった。

ミッションの主な内容は、恒久的多目的モジュール英語版(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)のISSへの運搬と設置、そしてロボノート2の運搬と与圧モジュール内への設置である。PMMはスペースシャトルでISSに物資を運ぶ際に用いていた多目的補給モジュールを改造し、恒久的にISSに接続出来るようにしたものであり、内部には実験機器が設置される。

乗組員

※ かっこ内の数字は、今回を含めたフライト経験数。

大幅な打ち上げ延期

当初、打ち上げは2010年11月1日に予定されていたが、姿勢制御エンジンからのヘリウムガス漏れのため2日間延期された。11月3日の準備中ではメインエンジンの制御装置に異常が発生しさら翌日に延期され、翌11月4日の打ち上げは天候不良のため打ち上げを断念した。

翌日11月5日は準備中に水素ガス排出装置から漏れが生じたため打ち上げは中止された。さらに燃料抜取り中、外部燃料タンクの断熱材に亀裂が発見されたため、打ち上げは亀裂の原因が判明するまで停止することになった。

射点で亀裂部分の断熱材を除去しタンクを検査したところ、水素タンクと酸素タンクの間を支える金属材に多数のヒビが発見され、大規模な修理が必要と判明した。12月21日にシャトルは射点から組み立て棟に戻され詳細なX線検査と修理が開始された。

その後の調査でタンクに使用されていた金属材のロットが製造不良により強度が正常品の65%しか無いことが判明した。そのため補強用金属板を問題の部分に追加し強度を上げることを決定し1月27日に修理完了、2月1日にシャトルは射点に戻り、打ち上げ準備が再開された。

打ち上げ直前、ケネディ宇宙センターの射点安全管理コンピュータに不具合が発生したため、打ち上げは3分遅れたが飛行に問題はなかった。

脚注

  1. ^ 当初はティモシー・コプラ飛行士が予定されていたが、2011年1月に自転車事故で負傷したため交代された

ギャラリー

外部リンク