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ざる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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名詞

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ざる

  1. (容器) 針金プラスチックなどを編んで作った、丸くくぼんだ器。
  2. 取り決めに、抜け穴が多いこと。
  3. 強い人。

古典日本語

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語源

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動詞

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ざるる】

  1. ふざける。たわむれる。はしゃぐ。
  2. すぐれた趣がある。しゃれている。風流である。
    さすがにざれたる遣戸口に《源・夕顔》
  3. 気がきいている。物わかりがよく気転がきく。
  4. 世慣れている。気がきく。
    かくて待ちけると思ふも、ざれてをかしければ《落窪・一》
  5. あだめいている。色めいている。くだけた感じがする。

活用

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ざ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ
  • 語頭の清濁に関して「さる」「ざる」両形が考えられ、語源、および後世の「しゃれ(洒落)る」「じゃれる」との関連についても諸説ある。
  • 語形上では、「さるる」からの「しゃるる(しゃれる)」、「ざるる」からの「じゃるる(じゃれる)」の派生は自然であり、また、現代語で「しゃれる」=垢抜ける、「じゃれる」=ふざけるの分化は明瞭であるが、この対立が歴史的にどこまでさかのぼりうるのかが問題となる。