出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
がち【勝(ち)】(名詞又は動詞の連用形に接続して、名詞又は形容動詞を造る)
- あることをやったものが優先される又は優越する意の語を造る。
- ある性質が強いことを意味する語を造る。
- 藤色縮緬のおこそ頭巾とともに信玄袋をわきへ押しやり、浪子の枕べ近く立ち寄るは島田の十七八、紺地斜綾の吾妻コートにすらりとした姿を包んで、三日月眉におやかに、凛々しき黒目がちの、見るからさえざえとした娘。(徳富蘆花 『不如帰』)
- そのようになりやすい傾向にある意の語を造る。
- もう 午飯に間もないという頃、彼はそっと吉川の 室の戸を 敲いて、遠慮がちな顔を半分ほど中へ出した。(夏目漱石『明暗』 )
- 桔梗も花壇や仏壇で見ては、厭味になりがちである。(若山牧水 『秋草と虫の音』)
- (俗語) 本当(に)。まじめ(に)。本気(で)。真剣(に)。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
がちだろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
がちだった |
連用形 + た
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否定形 |
がちでない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
がちになる |
連用形 + なる
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言い切り |
がちだ |
終止形のみ
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名詞化 |
がちなこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
がちならば |
仮定形 + ば
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様態 |
がちそうだ |
語幹 + そうだ
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