出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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钢铁 および 鋼鐵 も参照。
- (東京式) こーてつ [kòótétsú] (平板型 – [0])
- IPA(?): [ko̞ːte̞t͡sɨᵝ]
- (京阪式) こーてつ
鋼鉄 (こうてつ 又は はがね)
- (合金) 鍛えて強くした鉄。鋼、はがねと同義。
- …またナフサリンを強い酸に溶したりした。鋼鉄の堅くて錆びないのを作ろうと工夫して、白金だの、その他の金属を少しずつ加えて見たが、これは成功しなかった…(愛知敬一 『ファラデーの伝 : 電気学の泰斗』)〔1923年〕
- …此は例えば東郷ハガネのような既成の鋼鉄を用いず、極めて原始的な玉鋼と称する荒がねを小さな鞴で焼いては鍛え、焼いては鍛え、幾十遍も折り重ねて鍛え上げた鋼を刃に用いたもので…(高村光太郎 『小刀の味』)〔1938年〕
- 極めて硬いものや強いものの比喩
- …しかし言語を発見したという、鋼鉄の意志でもって貫かれている人類の文化の足跡の一筋を追って行けば、私達が多くの命をその中に投じて悔いない巨大なる道があることを見出す…(中井正一 『国立国会図書館』)〔1950年〕
- …女は袖で顔を蔽うたまま、二三度振り切って逃げよう逃げようと藻掻いたが無駄であった。私の右手の指は、鋼鉄の輪のように女の右手を締め付けているために、化粧をした手首から爪の先が、見る見る紫色になってしまった…(夢野久作 『暗黒公使』)〔1933年〕