- 事前準備 : Windows Update の実施
- WebClient サービスの確認
- ブラウザーの確認
- Internet Explorer のキャッシュ削除
- Internet Explorer のリセット
- Internet Explorer が既定の Web ブラウザーであるかのご確認
- 信頼済みサイトへの登録
- Office 365 にサインインする際に "サインインの状態を維持しますか?" を有効にする
- WebClient サービス の最新化
- プロキシの自動検出
- Web Client サービスのキャッシュを削除
ネットワークドライブの割り当てにより、SharePoint のドキュメントライブラリにアクセスした場合に、[アクセスが拒否されました。この場所のファイルを開くには、まず Web サイトを信頼済みのサイトの一覧に追加して、Web サイトを参照し、自動的にログインするオプションを選択する必要があります。] というエラーが発生した場合の対処方法についてご紹介していきたいと思います。
このエラーの場合、信頼済みサイトの認識が正しく行われていない可能性や、ログイン情報のセッションが失われたことにより、本事象のエラー メッセージが表示されている可能性があります。
以下にネットワーク ドライブの割り当て [エクスプローラーで開く] 機能についての一般的な問題切り分け手順をご紹介していきます。
エクスプローラーで開く機能は、WebDAV というプロトコルを利用してドキュメント ライブラリにアクセスし、ファイルの追加や削除、変更を Windows のエクスプローラーと同様に実施できる機能で、Office クライアント製品、SharePoint 製品等様々な製品の技術を合わせて動作しております。
事前準備 : Windows Update の実施
Office 365 のポリシーでは、それぞれのクライアント コンピューターを最新の状態に保っていただく必要があります。
更新可能なアップデートがありましたら実行してください。
作業の完了後、次のステップに進む前に一旦 PC の再起動をお願いいたします。
Title : Windows Update: FAQ
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12373/windows-update-faq
Title : PC を最新の状態に保つ
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/17154
WebClient サービスの確認
本機能はクライアント端末 の WebClient サービスを使用して実現しています。
ご利用の端末にて WebClient サービスが開始されているかをご確認ください。
1) [スタート] メニューの [プログラムとファイルの検索] に、"services.msc" と入力し、該当プログラム [サービス (services)] をクリックします。
2) サービス一覧で、[WebClient] を見つけます。
※ サービス一覧はアルファベット順になっております。
3) [WebClient] の [状態] が [実行中] になっているか確認します。
4) [実行中] になっていない場合は、[WebClient] の名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
5) [スタートアップの種類] から [自動] を選び、[OK] をクリックします。
6) [WebClient] の名前を右クリックし、[開始] をクリックします。
ブラウザーの確認
使用しているブラウザーが各 SharePoint でサポートされた 32 bit 版の Internet Explorer でない場合、この機能を使用できない場合があります。
Internet Explorer のキャッシュ削除
1) Internet Explorer 画面右上の歯車マークをクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。
2) [全般] タブ画面上 [閲覧の履歴] セクションにある [削除…] ボタンをクリックします。
3) [閲覧の履歴の削除] 画面にて [クッキーと Web サイト データ] にチェックが入っていることを確認して [削除] をクリックします。
※ その他のオプションは既定値のままで構いません。
4) [OK] をクリックして [インターネット オプション] 画面を閉じ、Internet Explorer の画面をすべて閉じます。
Internet Explorer のリセット
インストールされているアドオンやその他の設定により、認証時に正しい認証情報を送信していない可能性があります。
以下の手順で、Internet Explorer の設定をすべてリセットしていただき、現象に差異があるかをご確認ください。
なおこの手順を実行した場合、インストールされているアドオンや信頼済みサイトの情報なども全てリセットされますので、ご注意ください。
1) Internet Explorerを開きます。
2) [ツール] - [インターネット オプション] - [詳細設定タブ] - [リセット] を押します。
3) [OK] を押下します。
4) Internet Explorer を閉じます。
5) 開いている Internet Explorer を全て閉じ、立ち上げ直します。
Internet Explorer が既定の Web ブラウザーであるかのご確認
PC に設定された [既定のプログラム] が、Internet Explorer 以外のブラウザーであった場合、以下の手順で Internet Explorer へ設定します。
1) 画面左下の Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
2) 必要に応じて "表示方法" を [カテゴリ] へ変更し、[プログラム] をクリックします。
3) [既定のプログラム] をクリックします。
4) [既定のプログラムの設定] をクリックします。
5) 表示されたプログラムの一覧から [Internet Explorer] をクリックします。
6) [すべての項目に対し、既定のプログラムとして設定する] をクリックし、[OK] をクリックします。
信頼済みサイトへの登録
信頼済みサイトにアクセス先が登録されていない場合に、使用できない可能性があります。以下の手順で登録の確認をお願いいたします。
1) Internet Explorer のメニュー バーにて [ツール] - [インターネット オプション] をクリックします。
2) [セキュリティ] タブをクリックし、[信頼済みサイト] - [サイト] をクリックします。
3) [Web サイト] に次の URL が表示されていない場合は追加します。
https://*.sharepointonline.com
4) [閉じる] をクリックします。
5) [インターネット オプション] の画面で[信頼済みサイト] を選択した状態で、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。
6) [設定] リストの一番下までスクロールし、このゾーンの [現在のユーザー名とパスワードで自動的にログオンする] がオンであることを確認します。
7) [OK] をクリックします。
8) 開いている Internet Explorer を全て閉じ、立ち上げ直します。
Office 365 にサインインする際に "サインインの状態を維持しますか?" を有効にする
本機能をご利用の場合、Office 365 サインイン時に、必ず [サインインの状態を維持しますか?] のダイアログにて [はい] を選択して認証情報を保持していただく必要があります。
1) Internet Explorer を開きます。
2) [ツール] - [インターネット オプション] - [詳細設定タブ] - [リセット] を押します。
3) [OK] を押下します。
4) 開いている Internet Explorer を全て閉じ、立ち上げ直します。
5) Office 365 へのサインイン時に、必ず [サインインの状態を維持しますか?] のダイアログにて [はい] を選択します。
上記実施後、再度 "エクスプローラーで表示" をお試しくださいますようお願いいたします。
"サインインの状態を維持しますか?" の動作について
Internet Explorer からOffice 365 へアクセスする際の、[サインインの状態を維持しますか?] のダイアログにおいて [はい] を選択し、サインインいただく操作は、SharePoint Online および OneDrive for Business サーバーへサインインするための資格情報をローカル PC のディスク上に保存する動作となります。
ローカル PC の WebClient サービスが SharePoint Online および OneDrive for Business サーバーへ接続する際に上記資格情報を参照するため、この操作が重要となります。
なお、この操作によりディスク上に Cookie として保存された資格情報の保持期間は 8 - 10 時間程度、この Cookie が最後に更新されてから最大 5 日間でございます。
そのため、資格情報が有効期限切れとなったことにより WebClient が SharePoint Online および OneDrive for Business サーバーへに接続できず、ローカル PC 起動時にサインインが必要となる可能性がございます。
その場合、[サインインの状態を維持しますか?] のダイアログにおいて [はい] を選択し、改めてサインインをしていただく事により、再度ディスクに資格情報が書き込まれて接続が正常に行えるようになります。
弊社検証環境においては [サインインの状態を維持しますか?] 選択時に [今後このメッセージを表示しない] にチェックを入れた場合でも、ブラウザーのキャッシュを削除することで再度 [サインインの状態を維持しますか?] が表示されることを確認しております。
WebClient サービス の最新化
WebClient サービスのモジュールが最新でない場合、使用できない可能性があります。
最新の更新プログラムをご適用いただき、現象が回避されるかご確認下さい。
なお、WebClient サービスに関するモジュールは複数あるため、OS 毎に記載された更新プログラムをすべてインストールしてください。
また更新プログラムによっては OS の再起動が必要なものがあります。
※ 最新のアップデートは Windows Update (Microsoft Update) で入手ください。
プロキシの自動検出
プロキシの自動検出に失敗する場合には、遅延やエラーが発生する場合があります。
この場合、プロキシの自動検出をオフにしていただくことで改善できる可能性があります。
1) Internet Explorer を起動し、[ツール] - [インターネット オプション] をクリックします。
2) [接続] タブにて、[LAN の設定] をクリックします。
3) [自動構成] セクションの [設定を自動的に検出する] にチェックが入っている場合は、チェックを外して [OK] をクリックします。
4) インターネット オプションの画面で [OK] をクリックします。
Web Client サービスのキャッシュを削除
1) ローカル PC の [スタート] ボタンを右クリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
※ キーボードの [Windows マーク] + [R] をクリックいただきましても、[ファイル名を指定して実行] を開くことができます。
2) [名前:] 欄に [services.msc] を入力し、[Enter] キーを押下します。
3) サービスの一覧から、 [WebClient] を探してダブル クリックします。
4) [状態] が "実行中" になっていることを確認し、[停止] をクリックします。
5) エクスプローラーにて下記のフォルダー内にあるすべてのファイルを削除します。
C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Temp\TfsStore\Tfs_DAV
※ 上記の一部のフォルダーは、既定で隠しフォルダーとなっております。
※ 完全なパスを直接指定してアクセスするとエラーとなる場合は、C: => Windows => ServiceProfiles ... と順番にアクセスしてください。
6) [スタートアップの種類] を [自動] に設定し、[サービスの状態] にて [開始] をクリックします。