「日本三大イルミネーション」とは?日本最大規模のイルミネーションを紹介!
全国
冬の風物詩としておなじみで、いまや日本全国さまざまな場所で楽しむことができるイルミネーション。今回紹介するのは、「日本新三大夜景」や「関東三大イルミネーション」など数多くの夜景観光ブランドを創設してきた夜景観光コンベンション・ビューローが、「イルミネーション戦国時代」などと称される近年の集大成として2017年に創設し、全国の夜景観光士によって選ばれた「日本三大イルミネーション」だ。
「毎年12月に実施される試験の合格者が加わるため、全国の夜景観光士の人数は年々増加しており、その投票数とともに上位に入る難易度も高まっています。夜景観光業界、イルミネーション業界の進歩・発展がめざましいことから、『日本新三大夜景』と『日本三大イルミネーション』の認定は3年に1回行われ、再選されます」(丸々もとおさん/夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事)
2022年の再認定でも、長崎県佐世保市の「ハウステンボス『光の王国』」、栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」、北海道札幌市の「さっぽろホワイトイルミネーション」の3つが再び選ばれた。無数にあるイルミネーションイベントの中から選ばれた3イベントは、いずれも一度見たら忘れられない幻想的な光の祭典となっている。
「日本三大イルミネーション」の選定方法
日本三大イルミネーションの選定にあたっては、全国6000人以上の夜景観光士(夜景観光士検定に合格した資格取得者)が、1000カ所を超える全国の夜景・イルミネーションイベントに投票。そのうえで、インターネットを通じて集めた一般投票を加え、上位3カ所(第3位まで)の夜景・イルミネーションを「日本三大イルミネーション」として決定する。
「日本三大イルミネーション」の認定検証7項目
夜景観光コンベンション・ビューローが日本三大イルミネーションに求める認定検証項目は次の7つ。
(1)敷地を生かし、LED照明を効果的に活用したイルミネーションであること。
(2)照明演出について、エンターテインメント性溢れる演出を抱いていること。
(3)照明演出について、オリジナリティがいかんなく発揮されていること。
(4)演出・サービスが毎年拡張し、翌年以降への期待感を有していること。
(5)会場は回遊性であり、子どもからお年寄りまで幅広い方々に親しまれていること。
(6)管理・運営するスタッフが情熱を持って演出及びサービスを行っていること。
(7)レストラン・売店・土産等の飲食、サービスが充実していること。
イルミネーションとしての美しさはもちろん、各地の観光活性化の観点や、多くの人が楽しめるかどうかといったエンターテインメント性も重要視している。
長崎県佐世保市「ハウステンボス『光の王国』」
2023年新たに制定された「インターナショナルイルミネーションアワード イルミネーションイベント部門優秀エンタテインメント賞」の第1位も受賞した、長崎県佐世保市の「ハウステンボス・イルミネーション」は、ヨーロッパの街並みと圧倒的なスケール感のイルミネーションが魅力。さらに、光のオーロラガーデンや3Dマッピングなどは、シーズンによって演出が変わるため、1年を通して楽しむことができる。
クリスマスシーズンには、シャンパンゴールドのイルミネーションが輝く。また、2025年1月11日(土)からは場内各所が“真っ白”なイルミネーションに染まる「白銀の世界」がスタート。冬にしか見ることができないハウステンボスの街並みが広がる。ハウステンボスでは毎年新たなチャレンジを試みており、昨年よりもよいイベントとなるよう計画・開催中だ。
<会場:ハウステンボス / 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 / 点灯期間:通年/ 料金:1DAYパスポート 大人(18歳以上)7400円、中人(中学・高校生)6400円、小人(小学生)4800円、未就学児(4歳~小学生未満)3700円、3歳以下無料、シニア(65歳以上)5400円>
栃木県足利市「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」
「インターナショナルイルミネーションアワード イルミネーションイベント部門優秀ストーリー賞」の第1位を受賞した栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」では、冬の風物詩であるイルミネーションで春の花が咲き誇るシーンを再現。シンボルの大藤棚は、神秘性や壮大さを余すことなく表現しており、見ごたえも抜群だ。
「光の花の庭」は、まずはいくつもの図面を描くところからスタート。LEDの配置や配色を念入りに検討し、さまざまなサンプルを比較したうえで決定する。特に、何度も色サンプルの試作と比較を繰り返し、もっともよい藤色を探し出したイルミネーションにはこだわりが光る。
イルミネーションはただ見るものではなく、演出された世界を丸ごと楽しむもの。「ただきれいな作品を作るのではなく、実際に来園した方々に『楽しかった、また来たい』と言ってもらえるイルミネーションにしたい」という思いで制作された光の花の庭を、心ゆくまでじっくりと堪能しよう。
<会場:あしかがフラワーパーク / 住所:栃木県足利市迫間町607 / 点灯期間:2024年10月18日~2025年2月16日(日) / 点灯時間:17時頃~20時30分(土日祝は21時まで) ※2024年11月3日(日)~2025年1月5日(日)は16時30分頃~21時(土日祝は21時30分まで)/ 料金:大人1400円、4歳~小学生700円>
北海道札幌市「さっぽろホワイトイルミネーション」
今年で44回目を迎える「さっぽろホワイトイルミネーション」。大通会場では、1丁目から6丁目までそれぞれ異なるテーマのイルミネーションがきらめく。
大通会場の2丁目で行われるミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoでは、会場の中心にシンボルオブジェ「Gift of Snow」を設置。会場で販売しているクリスマスボールに願いを書いて、飾り付けることができる。このほか、さまざまなブースも出店されているので、イルミネーションと一緒にワインやクリスマス料理を楽しもう!
そのほかの会場では、街路樹に施された装飾が街を彩り、ドライブをしながら幻想的なイルミネーションストリートを堪能できる。
<会場:大通会場、駅前通会場、南一条通会場、札幌市北3条広場(アカプラ)会場、札幌駅南口駅前広場会場、2024ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo / 点灯期間:大通会場は2024年11月22日(金)~2024年12月25日(水)、駅前通会場は2025年2月11日(祝)まで、南一条通会場・札幌市北3条広場(アカプラ)会場・札幌駅南口駅前広場会場は2025年3月14日(金)まで、2024ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoは2024年12月25日(水)まで / 点灯・開催時間:大通会場・駅前通会場は開催時間16:30~22:00。2024年12月23日(月)~25日(水)は24:00まで、南一条通会場は開催時間16:30~22:00、2024年12月21日(土)~25日(水)は24:00まで、札幌市北3条広場(アカプラ)会場は開催時間16:30~22:00 ※期間中、日没時間に合わせて開始時刻を変更、札幌駅南口駅前広場会場は開催時間16:30~24:00 ※期間中、日没時間に合わせて開始時刻を変更。2024ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoは11:00~21:00(ラストオーダーは20:45まで) / 料金:入場無料>
■丸々もとおさん
1992年『東京夜景』上梓。日本でも唯一無比の夜景評論家として本格的活動を始める。「夜景」の美しさを景観学、色彩心理学などをベースに評論する等、夜景の本質を浮き彫りにする独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。
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