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矢倉 眞隆

【HTML5 Experts.jp】2015年10月のブラウザ関連ニュース

連載: WEB標準化動向 (6)

Safari 9.0リリース

10月1日にOS X 10.11 El Capitanがリリースされ、先月のiOS版に続きOS X版のSafariも9.0になりました。

Safari 9.0ではWeb Inspectorに力がはいったようで、UIの刷新ほか既存の機能もかなり強化されています。

いくつかの機能は他のブラウザに追いついたものですが、スタイルサイドバーのMatch StylesやJavaScriptの型プロファイルはユニークですね。

また、ES6実装状況についても簡単にまとめた記事が公開されています。

ここ最近になりかなり実装が進んでいますが、Default parametersやArrow Functionsなどは次のメジャーバージョンになるようですね。

Chrome 46リリース

10月13日にChrome 46がリリースされました。新しく追加された機能などはChromium Blogのエントリ…よりもChromiumベースなOperaのブログのほうが読みやすいです。

rel=preconnect はCSSやスクリプトなどで他originのリソースを読み込む際にパフォーマンスを向上させられるかもしれません。詳しい説明や使い方は preconnect が定義されている Resource Hints仕様のEditorであるIlya Grigorikのエントリをお読みください。

DevToolsのUI変更中

そういえば、Chrome 45くらいからUIの変更を含め、DevToolsがいろいろ変わっています。こうした変更点について、Developer AdvocateのAddy Osmaniが行ったトークが公開されています。

また、先月発売されたWEB+DB PRESS 89号でもエキスパートの佐藤さん泉水さんによるChrome DevToolsの解説記事が掲載されています。すこし先の変更(Chrome 47 Canaryでの情報をもとに執筆)とのことで、現時点のChromeと若干違うかもしれませんが、大いに参考になりそうです。

FirefoxがWebKit接頭辞つき機能のサポートを本格化

FirefoxのNightlyで、WebKitの接頭辞つき機能がサポートされ始めました。-webkit-linear-gradient-webkit-radial-gradientといったCSSのグラデーションを始め、Element.webkitMatchesSelector()メソッドなどDOM APIにの実装も行われています。

WebKit接頭辞なCSSのサポートですが、これまでは中国や日本の一部のサイトに限って有効にされていました。

ただ思った以上にWebKit接頭辞のみを仕様していることなどから、やむなくすべてのサイトで有効にするようです。

こうしたマッピングをベンダー独自にやってしまうことで、新たな互換性問題を生んでしまう可能性もあります。このためMozillaのCompatibility Teamが中心となり、互換性のためのドキュメントCompatibility Standardの作業も始まっています。

また、Element.webkitMatchesSelector() についてはまとめやすさの都合からか、標準の Element.matches() エイリアスとしてDOM仕様で定義されました。ベンダー拡張だった機能の標準化はHTML、DOM、XMLHttpRequestなど多数の仕様で行われましたが、接頭辞つきの名前で仕様に定義されるのは、このメソッドが初めてかと思います。

なお、ベンダー接頭辞だけでなく、日本のWebが起こしている互換性の問題については、Compatibility TeamのKarl Dubostが以前に自身のブログに記しています。彼は今月のFirefox Developer Comferenceでも登壇し、互換性の話をしました。とてもおもしろかったので、ビデオが公開されたらチェックしてくださいね。

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