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夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北斗星2号(B1) 

11/20発の「北斗星1号」で札幌に到着した自分は翌11/21の挙式と披露宴に参加して午後4時からM君と積もる話をしながら2時間軽く飲んで当時定宿だったホテルクレスト札幌にチックインしてから今夜の4列車に乗って帰る仲間をホームで見送る。翌朝は特急「スーパー北斗6号」に乗って登別まで行き、登別の知人と4年ぶりの再会を済ました。札幌駅へ戻る際に南千歳駅で一旦ホームに下車して夕飯の駅弁を購入して後続の快速エアポートで札幌駅に戻り、家族への銘菓を購入してから改札に入り直した。

 

1999年11月22日(月曜日)、 札幌駅5番線の北斗星2号車乗車位置で待っていると札幌駅の駅員が数名待機して事故で大幅遅延でもあったのかと聞いてみれば何と本日「北斗星2号」の5号車が、急遽車両トラブルで車両変更になってるとの事。本来5号車に連結されるオハネ25-550番台は551と552の2両しかなく、過去に検査や不具合・故障すると予備車がないため、オハネフ25やオハネ25-560番台「オールデュエット」が過去に入った事があったけど折角ソロを取ったのに開放B寝台だと嫌だなと思いきや、駅員が本日の5号車はオールデュエット車ですとの説明でホッとした。

 

お客さんは指定券何番ですかと訪ねられたので5号車4番ですとマルス券を見せると13番まではそのまま乗れて個室がない14番から17番のお客は他号車のソロやデュエット等の調整席に案内するらしい。そういえば札幌駅構内放送で北斗星何号とかの車両交換がある旨の案内が聞こえていたけど丁度知り合いから携帯に電話がきて話していたので気が付かなく危ない危ない。札幌運転所を出区して手稲を16:51に発車した回送1列車が函館運転所のDD51重連(1148+????)に牽引されて「北斗星2号」が17:07に到着すると5号車はオハネ25-566で早速乗り込んで4番個室の扉を開けるとデュエットだった。

 

ソロの料金でデュエットに乗れるのはオイシイけどシングルで予約したホテルをツイン部屋を宛がわれた気分と言った具合だろう。取りあえず個室をテンキーでロックしてからホーム売店でサッポロ・CLASSIC缶ビールを購入して車内に戻ると発車ベルが鳴って札幌駅を17:13に発車。噂には聞いてたオハネ25-550番台と560番台の突発的な車両変更だが経験するのは初めてである。車掌が巡回に来ると本日は車両トラブルで所定車両が用意出来なくて台車を使用したお詫びの後に車内改札が終り、北斗星の車両運用を調べて非公開WEBサイトにUPしてる管理者に今夜2レと明日1レの件で情報提供メールした。

 

因み11月24日発の2レから5号車に所定のオハネ25-551が充当されたと後日談になるが聞いている。北海道おかきをツマミにCLASSICビールを飲んでいると南千歳(17:47-48)に到着。南千歳駅で5号車に3人乗ったが自分の個室番号部屋が無くて焦ってる乗客を見かけたがすぐに車掌が対応したが、JR北海道・札幌販売センター経由にて何駅で何番の客が乗ってるか把握している様であった。1999年はこれが最後の「北斗星」乗車となる予定だが1号「2回」・2号「3回」・3号(旧5号)「1回」・5号「1回」の合計7回乗車で2号が一番多くて「北斗星」が1988年3月13日に開業して今年(1999年)が一番乗車した年で驚きである。

 

列車は美々「現美々信号所」、植苗、沼ノ端、苫小牧貨物「日高線との分岐駅」と通過して苫小牧(18:08-09)に停車した。北斗星2号の札幌駅発車以前から日没時刻(16:06)なため、車窓から景色は拝めないけど持参した"MD WALKMAN"で好みのMusicを聴きながら夜景を眺めて今日と昨日を振り返っていた。自分は1999年11月で41歳6ヶ月で一昨日結婚した新郎は30歳で11歳も僕より若いが趣味の世界では年齢は関係なく若い人達とお付合いさせてもらってるが自分は1999年現在で結婚して丸14年が経過してるけど過去を振り返ってこんな自分でよかったのかフト考えてしまう事が稀にある。

 

順風満帆な人生だけどこんな事に金を使うならもっと素晴らしい事が出来ると思ったりするけど仕事が楽しいし、趣味も楽しく家庭も上手く行ってるから結果オーライなのかな?という結論にしてしまった。昼間は旧知の真柄でもある知人と登別温泉に浸かって色々と人生論を語った登別(18:40-41)や東室蘭(18:55-57)に停車する。昼食が遅かったのでやっとお腹も空いてきたのでこの辺で晩酌付きの夕飯にしよう。千歳鶴ワンカップ清酒南千歳駅で購入した日高路(600円)で夕飯だ、本当は軽く食べてパブタイムを予定したのだが土産にお金を使い過ぎてしまったのだ。

 

登別の帰りに虎杖浜駅で降りて虎杖浜のタラコ専門店(松田水産)で毛ガニや前浜産タラコなどを宅配便で送り予算オーバーなのである。2人用B個室に1人で乗るにも微妙な感じがするけど広くて有り難いのだが1人だと寂しい気もしなくない。貴重な経験なので有り難いと思うけど何故JR北海道はオハネ25-550番台の予備車を作製(因みにオハネ25-551と552はオハ14-500からの改造)しなかったのか理解出来ない。全般検査は閑散期の期間で時刻表へ記述すれば開放B寝台・代車投入で済むけど夏のピーク期に運用休止の故障でもしたら大顰蹙である。

 

列車は昨年開通してライトアップして美しい白鳥大橋国道37号線バイパス道」を見上げながら走り、道内の海から一番近い駅としても有名な北舟岡駅を一瞬に通過すると伊達紋別(19:16-16)に停車して列車がS字カーブ区間(有珠~北入江信)差し掛かると揺れと台車の軋み音でそれとなく分かるのだが、北入江信号場を定時通過すると洞爺(19:28-29)に到着した。洞爺を発車すると礼文まで内浦湾の海沿いを走るため、絶好の区間だけど流石に夜だと真っ暗で楽しみは半減するけど個室の照明を全部落とせば何となく車窓が楽しめるのが嬉しい。何気に秘境駅でもある小幌駅の通過も確認したけど一瞬でした。

 

長万部(20:00-00)を発車すると確か弁当と酒があった筈だと探すとサーモン寿司と北の誉カップがあったので夜食とさせてもらいましたが相性がよくて大満足。野田生駅から海沿いを走って八雲(20:24-24)と森(20:52-52)に停車すると列車は駒ヶ岳越の登り勾配区間へ入り、大沼駅を通過すると七飯駅まで直通バイパスする藤代線と仁山駅渡島大野駅(現新函館北斗駅)経由の函館本線の旧線へと分かれる。仁山駅付近で一瞬函館の街明かりが見えて大気の状態によっては函館山津軽海峡の漁り火も見えるのであるがこの日は曇ってて函館山の輪郭や頂上の明かりさえ見えなかった。

 

個室の片側のベッドのみ寝具をセッティングしてすぐに寝れる体制をとっていると列車は函館(21:39-46)に到着したので函館で連結されるED79を確認しにホームに降りてホームにある"よつ葉乳業"の自販機で牛乳を買ってからホーム端へ移動すると青函運転所のED79-2が北斗星のマークを付けて待機してる姿を確認後、車内に戻ってよつ葉牛乳を飲んでベッドに入って就寝した。以降は就寝中の停車駅と時刻・・・泉沢*(22:19-22)・蟹田*(23:39-40)・青森(0:06-13)・盛岡*(2:38-40)・仙台(4:49-51)・福島(5:53-55)「*印は運転停車駅」。

 

目が覚めたのは6時過ぎなので急いで歯磨きと洗顔を済ませて着換えてからロビー室の7号車側の椅子に座ると挙式参加で行きの1レ乗車グループだった顔がそこに居た。開口一番に昨夜の4レ乗車だったよねと聞くと2レの発車15分前に9号車ソロ(555との事)が取れたとの事で乗車変更して2レに乗ったそうだ。昨夜はパブタイムも参加しなかったので今朝になるまで自分も気が付かなかったのであるが、昨夜の1レがEF81-95牽引だったので必然と折り返し2レも95号機である事も初めて聞いた。グランシャリオのアテンダントに呼ばれたので7号車に移動して2人用テーブルに付いて和朝食をオーダーする。

 

いつもの様に美味しく頂いてお茶もお代わりしてから別会計のコーヒーを飲みながら軽く雑談をして会計を済ましてからそれぞれの個室に戻ったが、自分は1号車のオハネフ25にある貫通扉から牽引機を確認するとチェリーレッドのベースカラーに白いストライプが入った機関車が見えてすぐに95号機だと気が付かせてくれた。暫く眺めていると黒磯駅を通過したので5号車に戻ると今日は祝日なので蒲須坂~矢板・氏家~宝積寺の撮影地には95牽引を知ってる情報通の撮り鉄が三脚を立てて撮影している姿を目撃したけど自分なら133号機が入れば撮影に出向くかも知れない「色釜・ネタ釜は興味なし」。

 

列車は宇都宮(8:10-11)に停車すると自治医大~小金井でも撮影している集団を見つけてワシクリやヒガハスでは一大集団を目撃してから列車は大宮(9:12-12)に到着した。大宮駅を発車したので下車準備を済ませてから残り少ないデュエット1人利用を楽しめるのも残り僅かなので車窓を楽しむ。予定では1999年に乗車する最後の北斗星乗車となるので今年の乗り納めになる公算が強いが尾久客車区や田端運転所が近付くと終着駅の上野駅が近く、地上ホームと地平ホームと分かれる分差器を渡って9:35、定刻で上野駅16番線ホームに到着した。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★