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夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 はくつる(Bネ)

1999年9月13日(月曜日)、急な出張案件が発生して始発の飛行機では到底間に合わないので昼休みに丸の内の職場から徒歩圏内のJR北海道プラザで今夜の寝台特急はくつる」2号車下段寝台で12番から14番辺りでリクエストすると2号車13番下段と記された特急寝台券が打ち出されたので乗車券も都区内からお願いする。都内は残暑厳しく風呂かシャワーでサッパリしたいので残業は18時で終らして一旦帰宅してから風呂と夕飯を終らせて自宅を出て上野駅へ向かった。入線15分前に15番線ホームに到着したので「はくつる」2号車乗車位置で待っていると回送11列車が推進運転で入線した。

 

早速2号車に乗車するとオハネ25-148で出張用鞄を寝台に置いてから先頭へ歩くと8号車と9号車は季節減車されて先頭には青森運転所東派出所のEF81-136がはくつるヘッドマークを付けて北へ向けて飛ぶ待機をしていた。ホームの売店カップに入った氷を買って発車前から自宅のウィスキー「角瓶」を薄型のステンレスポケットボトルに入れて発車前からロックで乾杯するが、ツマミは自宅の冷蔵庫から調達したQBBのベビーチーズ4個入り(スーパーの特売で77円との事)。そうこうしていると寝台特急はくつる」は上野駅を定刻22:23に発車して北へ飛び立った。

 

すぐに車掌が回ってきたのでJR北海道で発券してもらった特急寝台券と乗車券を定時してすっかり夜の帳が降りた車窓を眺めながら24系25形寝台車の走行音を聞きながら寝台車の雰囲気に酔いながらウィスキーのロックを楽しむ至極の一時を過ごす。本日の11列車は8~9号車は季節減車してる割にはマルスシステムのルーチンでは最後に発売する号車なので2号車は果てしなく空いている。夏休みも終わったし、秋のレジャーシーズン・紅葉シーズンまでこんな状況が続くのだろうが連休前夜となる金曜日はそこそこ利用が多そうだ。「ルーチン=システム用語では特定の情報処理を行うプログラム命令する際の実行集合体」

 

今夜は飲むピッチが早くて用意してきた5オンス(約148ml)を飲んでしまい、早々に酔いが回って寝具をセッティングしてベッドに横になると大宮(22:49-50)に到着したのは覚えているけどそのまま寝てしまった様である。就寝中の停車駅と時刻は以下のとおり、「*=運転停車」宇都宮(0:01-02)・黒磯*(0:41-50)・郡山*(1:38-39)・福島*(2:13-15)・仙台*(3:15-17)・一ノ関*(4:23-25)・盛岡(5:30-32)・一戸(6:24-25)・二戸(6:30-31)・三戸(6:43-44)。翌朝目が覚めたのは金田一温泉~目時間で時間にして苫米地駅手前で良く寝れたけど少しだけ酒が残ってる感じだ(ウィスキーをロックで飲むと翌日残る)。

 

急いで洗面と歯磨きを済まし、着替え終わると八戸(7:00-02)に入線したので3号車の扉からホームに出て2分停車を利用して自販機のビター缶コーヒー「当時愛飲していたジョージア・ゾット」を購入して車内に戻り、コーヒーブレイク。それにしても「はくつる」に乗るといつも不思議に思うのが黒磯駅での謎の運転停車であり、乗務員交代もないのに何で9分も停車するのか解せない。黒磯駅は下り列車なら1番線・上り列車なら5番線を通れば停車しなくても走行中の運転席から車上切換が可能なのに意味不明である(2018年1月からは黒磯駅より東にデッドセクションを設置して全面地上切換に変更)。

 

缶コーヒーも飲み終わり、三沢(7:18-18)を発車すると時間的にもう寝ている人はいないと思うのでシェーバーで髭を剃っているといきなり583系とすれ違った。今日は臨時「はつかり」の運行はないと思われるため、団体専用臨か臨回電なのだと予測はするけど帰宅後に調べても分からなかった。車窓右手に姉沼が見えて来ると今度は汽水湖小川原湖が見えてきたが姉沼と小川原湖の間は姉沼川にて繋がっているらしいけど詳細は不明であるがやがて列車は野辺地(7:40-41)に到着。そういえば八戸から青森までヒルネとして立ち席特急券でも乗れるが2号車にはその様な乗客は乗って来ない。

 

野辺地駅を発車すると海沿いを走るのかと思えば急に山の中に分け入り、山を抜けると陸奥湾の海が見えて来る自分的には好ましいシチュエーションを走る区間なので青森駅へ早朝に到着する夜行列車を除けば楽しめるこの区間が好きで昔からこの区間を楽しみにしていた。浅虫温泉駅を定時(7:59)に通過して更に青森運転所・東派出や青森信号場を通過すると数多くの分差器を越えて寝台特急はくつる」は定刻8:15青森駅へ到着した。

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★