女子三段跳び 浜松市立・冨士盛智咲、全国切符を目指す・・・陸上東海高校総体14日開幕
スポーツ報知
陸上の東海高校総体が14日から岐阜・長良川競技場で行われる。全国総体(7月28日開幕・福岡)への最終関門で、女子三段跳びに冨士盛智咲(浜松市立3年)が出場。「本命」の走り幅跳びで東海に進めなかった思いをぶつける。
天国から地獄だった西部総体。初日の走り幅跳びでは、昨年の全国総体で2位に相当する大会新の6メートル06でV。2日目の100メートルでは12秒09で2位。最終日の三段跳びでも、4回目に大会新の12メートル01をマークして優勝したが、5回目の着地で右足首を捻挫した。「終わった、と思った」。目の前が真っ暗になった。
ガチガチにテーピングを巻いて臨んだ約1か月後の県大会走り幅跳びは、5メートル29で予選落ち。100メートルも準決勝で沈んだ。個人で全国を狙える機会は、三段跳びだけとなった3日目の最終日。1600メートルリレーにも出場予定だったが、杉井将彦監督から「競技に集中できるように」と、予選は他のメンバーを起用。周囲のフォローで気持ちを切り替えて、なんとか、2位で東海進出を決めた。
右足首は順調に回復している。「12メートル20以上が目標。(400&1600の)リレーはもちろん、個人でも全国に出たい」。あきらめかけた全国切符を目指して冨士盛が、ビッグジャンプを見せる。(塩沢 武士)
◆冨士盛 智咲(ふじもり・ちさき)2006年10月14日、浜松市生まれ。17歳。曳馬中1年の時に陸上を始めた。家族は両親と姉。166センチ。