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「クセのあるライダーが好き」「もう神じゃなくなった葛藤があった」「デネブに代わる緑の相棒ができた」歴代オールスターならではのパンチラインが飛び出した『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.7』先行上映スペシャルトークショーレポート

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取材・撮影・文●キャプテン住谷

東映特撮ファンクラブ(TTFC)のオリジナルスピンオフとして、『仮面ライダーゲンムズ』から発祥した物語『仮面ライダーアウトサイダーズ』。最終章の第7弾まで紡がれてきた本作のフィナーレを記念した先行上映イベントが、2024年12月21日(土)にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて行われました。


この日、劇場にて『ep.7 アウトサイダーズと最期の戦い(デザイアロワイヤル)』を見終えたばかりのファンたちの前に、鈴木福さん(ジーン役)、天野浩成さん(橘朔也役)、松島庄汰さん(ブレン役)、岩永徹也さん(檀黎斗役)、桜木那智(現・那智)さん(天津垓役)、濱尾ノリタカさん(ジョージ・狩崎役)、中村優一さん(桜井侑斗役)らキャスト陣と、シリーズを通してメガホンを執った柴﨑貴行監督が登壇。豪華な顔ぶれがスペシャルトークショーを披露しました。


MCに呼び込まれ、登壇したキャスト陣がそれぞれに挨拶する場面では「最高だよ、アウトサイダーズ!」と、自身が演じるジーンのセリフを引用して勢いづける鈴木福さん。仮面ライダー好きであることで知られる鈴木福さんですが、最初の話題はそんな鈴木福さんが仮面ライダーを見始めたのは『電王』からだという内容に。楽屋でもその話になり、中村さんは『電王』放送当時は鈴木福さんが3歳だったということを聞き、「なんだか親戚のおじちゃんみたいな気持ちになっちゃって……」と親近感がわいたエピソードを披露し場を盛り上げます。


主役ライダーよりもクセの強いライダーが好きだと鈴木福さんが話すと、壇上のキャスト陣の目線は一気に天野さんへと集中。そんな客席からも自然と笑い声が漏れるやりとりがありつつ、「クセがあるといったらブレンでしょ」と、ターゲットが松島さんへと移ります。「本当に(主役以外が)好きなんですかぁ~?」と疑ってかかる松島さんは、「じゃあ僕の名台詞言ってみてくださいよ!」と鈴木福さんを挑発。鈴木福さんがフリーズする一方、誰が言ったか「ほら、海辺で……」と小声でヒントが送られると、鈴木福さんは合点がいった様子でした。


同じく仮面ライダー好きとして、ファンの間では『仮面ライダークウガ』放送年に誕生したことで知られる濱尾さんにもスポットライトが当たります。『アウトサイダーズ』に出演したことで感慨深かったエピソードについて聞かれると、「(『リバイス』の)オーディションの準備をするために『ゼロワン』を見ていたので、那智と同時変身できたのは嬉しかったですね」と、お祭り作品である本作ならではの思い出も。


仮面ライダーゼインの変身者として、本作では台風の目となった中村さんへと話が振られると「『剣』の放送が終わったくらいのタイミングで『響鬼』のオーディションがあったので、(天野さんの)演技をしっかり見て、目に焼きつけてから準備をしました」と、自身にとって『仮面ライダー剣』が特別な作品だったことに言及。それを受けた天野さんは「あれはオーディションの前に見る作品じゃないよ!」と自虐(?)回答で笑いを誘いました。また先ほど、『電王』から仮面ライダーを見始めた鈴木福さんは、『剣』放送年に生まれたことも話題に。「ぼく『剣』世代なんですよ(鈴木福さん)」「『剣』世代って言うんだそれ……(天野さん)」と、和気あいあいとしたやりとりが続きました。


最終章直前の『ep.6』にて、天津垓・檀黎斗・ブレンの共演シーンがあったことについて話題が振られると、「黎斗が新しいガシャットを授ける時、どうやってプレゼントしようか考えてたんですけど、今までは“神の恵みを受け取れ!”って言えたのに、もう神じゃなくなっちゃったじゃないですか。そこの葛藤がありました」と岩永さん。岩永さんがその胸中を吐露する言葉を向かい合いながら受けていた松島さんは「変です!!」と率直な感想を叫び、客席からはドッと笑い声があふれました。


一方の松島さんは、「辞めていった(東映の)プロデューサーが、『やっと3大変人キャラがそろった!これを楽しみにしてたんだ!』って言ってました」と、『アウトサイダーズ』のプロデューサーとしてもクレジットされている大森敬仁さんとの思い出を共有。柴﨑監督が「でも垓は(黎斗とブレンに比べたら)大人しい方だよね」とパスを出すと、「垓は語り部として、あのシーンでは抑えようと思いました。引き締め効果を狙って……」と那智さん。『ゼロワン』放送当時はコロナ禍だったこともあって、ファンの前に出られる機会がなかなかなかったという那智さんは、どこか緊張した様子ながらも本イベントに参加できたことの喜びを語りました。


『ep.7』の最後では、『アウトサイダーズ』に登場したキャラクターたちの「その後」についても少し触れられているとのこと。天野さんは自身が演じる橘さんについて「また騙されてたな……俺いつもそうだよな……」と思ったとのこと。ゼロライナーに乗って旅立つ侑斗については「帰る直前までブレンと一緒にいて、なんか(アウトサイダーズで)ずっとブレンと一緒にいるなと思って。騒がしいし、今回はデネブがいなかったけど、なんか緑色の新たな相棒ができた気分でした」と松島さんに歩み寄ります。中村さんからラブコールを受けた形の松島さんですが、「ハート様がいるので、あなたにはもう興味ないです!」とキッパリ拒絶。またしても客席から大きな笑い声を引き出しました。



 
トークショーの終盤では「僕は定期的に侑斗を演じる機会をいただけているので、僕自身、侑斗ととしての人生を歩んでるような気になります。最後はゼロノスとして変身できて幸せでした」と中村さん。岩永さんは「僕たちが死んでしまった後も、キャラクターは残る。後世の子どもたちが『アウトサイダーズ』を見た時に、“かっこいい”と思ってもらえたら」とコメントしました。最後は登壇者全員を代表して、鈴木福さんが挨拶。「仮面ライダーは終わらない、これからも愛し続けましょう!」とエールを送り、イベントを締めくくりました。


DATA

仮面ライダーアウトサイダーズep.7 アウトサイダーズと最期の戦い(デザイアロワイヤル)

  • 2024年12月22日(日)TTFCにて配信開始
  • 出演:鈴木福(ジーン役)/萩野崇(浅倉威役)/天野浩成(橘朔也役)/松島庄汰(ブレン役)/岩永徹也(檀黎斗役)/桜木那智(天津垓役)/砂川脩弥(滅役)/濱尾ノリタカ(ジョージ・狩崎役)/青島心(ツムリ役)/並木彩華(ベロバ役)/家中宏(アークオルフェノク声)/鶴嶋乃愛(仮面ライダーゼロスリー声)/速水奨(仮面ライダーゼロスリー声)/内山昂輝(デザスト声)/金尾哲夫(仮面ライダーエボルX声)/古谷大和(エコル役)/高橋ヒロム(ジョゼフ・乱堂役)/中村優一(桜井侑斗役)
  • 原作:石ノ森章太郎
  • 監督:柴﨑貴行
  • 脚本:高橋悠也
  • プロデュース:大森敬仁、谷中寿成(東映)


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