マイナ免許証にしてきました。
- 手続き
- メリット
- デメリット
について、記します。
もくじ
マイナ免許証とは?
運転免許証とマイナカードのフュージョン
悟空とベジータが合体した的な感じで、運転免許証とマイナンバーカードがひとつになります。
絶対しなきゃいけないわけじゃなくて、そのパターンも選べるようになる、ということです。
2025年3月24日以降の、
- 免許更新
- 新規取得
- 再交付
の際に、
- マイナ免許証
- 既存の運転免許証
- 両方持ち
を選択できるようになります。
マイナ免許証のみを選択した場合は、既存の運転免許証は返納することに。
今のところ、Androidスマホの電子証明書はマイナ免許証としては機能しないため、物理カードの携行は必須です。
手続きについて
マイナ免許証にするかどうかは次の免許更新のタイミングで決めることになりますが、あたらしもの好きなので早速手続きしてきました。
福岡在住の私は、福岡自動車運転免許試験場へ。
更新タイミングではありませんでしたが、写真撮影はあります。
切替費用は1500円。
福岡自動車運転免許試験場の受付時間は、
- 午前9時〜11時
- 13時〜15時30分
です。
手順としては、
- 受付機で更新申請
- 出てきた書類を持って更新料納付窓口へ
- 納付後所定の窓口に提出
- 写真撮影
- 撮影後所定の窓口で署名用電子証明書の入力とワンストップサービス申込
- 自宅にてマイナポータル連携
という流れで切り替えは完了しました。
マイナポータル連携をしておかなければマイナ免許証にした恩恵が受けられないので、自宅に帰ってから確実に完了させておきましょう。
“自宅にて”というのは、すぐだと免許センター側での何かしらの手続きが完了していないからだと思われます。
すぐにマイナポータル連携してみたところエラーになりましたが、しばらくしてから行うと無事に連携できました。
マイナ免許証のメリット
住所変更が簡単に
住所・氏名及び生年月日に変更する場合、変更手続は市区町村役場と都道府県警(運転免許センターや警察署など)の両方で行う必要がありましたが、マイナ免許証のみの人は市区町村役場で変更手続を行えば、都道府県警(運転免許センターや警察署など)での変更手続が不要になります。
ただし運転免許証とマイナ免許証の2枚持ちの人は、引き続き都道府県警(運転免許センターや警察署など)への届出が必要です。
住所変更ワンストップサービスを利用する場合は、事前に運転免許センター等でマイナンバーカードの署名用電子証明書を提出しておかなければなりません。※要6桁から16桁の署名用電子証明書暗証番号
オンライン講習で時短
マイナ免許証保有者は優良運転者講習・一般運転者講習のオンライン講習を選択できるようになり、免許センターでの所要時間短縮、講習料が安くなるなどのメリットがあります。
マイナ免許証のみ | 運転免許証のみ | 2枚持ち | |
対面 | 優良:500円 一般:800円 違反:1400円 |
優良:500円 一般:800円 違反:1400円 |
優良:500円 一般:800円 違反:1400円 |
オンライン | 優良:200円 一般:200円 違反:受講不可 |
対象外 | 優良:200円 一般:200円 違反:受講不可 |
ただし視力検査・写真撮影は免許センターで行うため、すべてがオンラインで完結するわけではありません。
オンライン講習を利用する場合は、事前に運転免許センター等でマイナンバーカードの署名用電子証明書を提出しておかなければなりません。※要6桁から16桁の署名用電子証明書暗証番号
更新手数料が安くなる
マイナ免許証のみ | 運転免許証のみ | 2枚持ち | |
新規 | 1550円 | 2350円 | 2450円 |
更新 | 2100円 | 2850円 | 2950円 |
住所地以外のでの更新が迅速化
住所地の都道府県以外の都道府県警(運転免許センターや警察署など)で行う運転免許証の更新手続きが、マイナ免許証のみの更新であれば即日完了します。
2枚持ちの場合、運転免許証は従来通り後日交付となります。
所持するカードが1枚に
マイナ免許証1枚のみでよくなるので、運転免許証とマイナンバーカードの両方を携行している人は、財布をちょっとスリム化できます(笑)
だいぶ脱プラできるんじゃないの?
マイナ免許証がスマホのWalletに登録できるようになり、それが免許携行と認められ、病院や薬局などでの読み取りも可能になれば、カードを持ち歩く必要がなくなり、紛失という概念もなくなります。そんな社会がいち早く実現してくれたらいいな。
マイナ免許証のみにする
デメリットは?
ゴールド感がなくなる(笑)
券面はそのまんまマイナンバーカードなので、目に見える形での色区分はなくなってしまいます。
マイナ免許証読み取りアプリで読み込めば色区分を確認することはできますが…

見た目による色区分の楽しみがなくなってしまうのはつまんないですよね。ゴールドの人がマイナ免許証にしたら『ゴールドマイナンバーカードになるよ!』とかやれば、ノリノリで変えてくれる人も増えそうなのに。マジョリティーやレイトアダプター層を動かそうと思うなら、もっとワクワクするカードにすべきですよね。
券面に運転免許に関する記載なし
運転免許に関する事項、
- マイナ免許証の番号
- 運転免許取得日の年月日およびマイナ免許証の有効期間の末日
- 運転免許の種類(普通、大型、二輪など)
- 免許の条件に係る事項(AT限定、眼鏡、補聴器など)
- 顔写真
- 色区分
はマイナンバーカードのICチップに記録されます。
再発行に原則1週間
市区町村窓口で交付申請後、原則1週間で自宅にマイナンバーカードを届けてくれる『特急発行・交付制度』を開始しているものの、マイナ免許証のみの場合は最短でも1週間運転できなくなってしまう恐れが。
僕個人的には運転免許証を紛失してしまったことは一度もないのでデメリット感はないですが、万が一のことはあるし、とにかくスマホのWalletでOKにしてくれさえすれば紛失リスクがなくなるので、早くそんな社会になってほしい。
というか、マイナ免許証でも即日発行できる体制にしてからサービス始めたらいいのに、とも思う。
免許情報の確認にはアプリ必須
マイナ免許証に記録された免許情報を読み取るには、いちいちマイナポータルにログインするか、マイナ免許証読み取りアプリを利用しなければなりません。
見ればわかる情報だったものが、ひと手間ふた手間かかってしまうなんて、改悪以外の何ものでもないですよね。
有効期限把握がめんどくさそう
- マイナンバーカード有効期限
- 電子証明書の有効期限
- 運転免許証の有効期限
マイナンバーカードに2つの異なる有効期限があるだけでもめんどくさいなぁと思っていたところに、もうひとつ、運転免許証の更新タイミングが加わることに。
1枚に3つの有効期限が存在する上に、運転免許証の有効期限は目視で確認できないなんて不便すぎだろ…
レンタカー・カーシェアが当面利用できない
券面での確認が必要なレンタカーやカーシェアを展開するサービスは、マイナ免許証は利用不可であるとアナウンスしています。
サービスを利用中の人はマイナ免許証に対応するまで待ちましょう。
国外運転免許証、渡航先の国による
国外運転免許証を申請する場合、渡航先の国によっては従来の運転免許証が必要になるかも、だそうです。
渡航先の国次第では従来の運転免許証との2枚持ちなどに変更しなくてはいけない可能性も。
どこの国がどんな対応なのかをまとめたページはなし。
海外で運転する可能性がある人は事前に調べておきましょう。
マイナンバーカードの有効期限が9月までの人は注意
マイナ免許証の一体化した人が、2025年9月までにマイナンバーカードの有効期限を迎え、マイナンバーカードの更新をしてしまうと、免許証の情報が消えてしまうそうです。
その際、再度の一体化手続きが必要になりますが、一体化手続きするためにマイナ免許証オンリーの人が車を運転して運転免許センターや警察署に移動した場合、免許不携帯となります。
マイナンバーカードの有効期限が2025年9月以前の人はご注意ください。
じゃあ9月から始めたらよかったやん、と思う。その間にWalletに登録したマイナ免許証がどこでもシームレスに使える環境を整えたらよかったやん、とも思う。
人柱がいないと
サービスは進化しない。
現状、マイナ免許証にしたメリットは財布が薄くなったことくらいです。※個人の感想です。
が、こんなパラダイムシフト、乗っからない手はないですよね。
心躍る進化・変化ですが、きっとこの先、不便だなと感じてしまうこともたくさんあるはず。
その辺は改善につながるようフィードバックしていけたらなと。(←どこに?笑)
2025年・春にはiPhoneのWalletに入れられるようになるというウワサもあるので、そうなると利便性はかなり高まりそう。
Apple、日本でのAppleウォレットの身分証明書機能の展開を発表、米国外で初
とはいえ、世の中の対応状況がそのスピード感について行けていないと意味がないのですが…
実際に使っていく中でいいところ、改善点が出てくると思うので、そのあたりは逐一ご報告していきます。