クソアプリ作って転職活動した話
久しぶりにブログ書きます。
この記事はクソアプリ Advent Calendar 2015 9日目の記事です。
みなさんこんにちは。
私は今年、地方のIT企業から都心のスタートアップ企業に転職しました。
ポートフォリオ作成がてらクソアプリを作って持って行ったら、そこそこウケて(クソアプリとの因果関係があるのかは定かではありませんが結果的に)転職できました。
作ったクソアプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/o-jie-duan-dengri-zuo-rino/id956171342?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
お階段登りとは
- iPhoneで擬似的に階段を上ってその高さを競うゲーム
- 階段は一段づつしか登れない
- 自分の位置を有名な建築物、山などと比較して表示する。(キャプチャ付きで共有できる)
- 課金すれは自動で登り出す
- 他のユーザーの到達点に達したらすれ違える。
- 他のユーザーをタップするとメッセージが出る。
紹介動画
ちゃっかりこんなのも作りました。
レビューもしてもらいました
お階段登り 〜昨日の俺とは数段違うぜ!〜 | アプリレビュー | iPhoroid│脱出ゲーム攻略!国内最大の脱出ゲーム総合サイト
現在の1位
もちろん私です。
(ユーザー数は300人弱くらい...)
クソアプリを作った動機
iOS Developerとして転職したかったのですが、前職がMacのドライバとかWindowsアプリ開発だったので業務でのiOS開発経験がなく、とりあえずストアに出そうということで細々と活動をしていました。
何本かアプリを出した後にそろそろゲームを作ろうということでSpriteKit(2Dアニメーションとかガシガシ作れるフレームワーク)を使ってゲームを作ろうとしました。 その時は正月休みだったので、正月休み中完成を目標にやっていたのですが、絶対に終わらないことがわかりました(2015/1/1)。 一つのゲームをちゃんと作ろうとしたら時間がいくらあっても足りないなあと。ゲーム制作を完全にナメていました。
当時は1本のゲームを作りきることが目的だったので、じゃあどうしようかなあと考えていたところ、↓の記事を読みまして、すっげえシンプルでくだらないクソゲーだったら自分でも作れそうだ。ってことで、新しくまた作り始めたのがお階段登りです。
開発
アプリの基本機能は、スワイプイベントを受け付けて、階段のパラパラ漫画をアニメーションして段数をカウントするっていう誰でもできる実装です。 結構開発前の構想通りに作れた気がします。
ですが、以下のような機能的には超どうでもいいけど色々実装頑張りました。
- アプリ内課金
- すべてカスタムUIで作る
- サーバー構築(他のユーザーとすれ違うため、ユーザー情報をWebに上げる)
一方で、どうでもいいと思った細かい作り込みとかは「クソアプリだからそんなこと知らん」っていうスタンスで結構手を抜いています。
例えば、積み上げた段数はアプリをアンインストールすると復元できなません。(もう一回0からやり直し)
同僚は30000段以上登ったのに、機種変したがために0からやり直しになりました。
転職活動に持っていった
上記の通りiOSの業務は未経験だったので、自分にはポートフォリオだけが武器でした。そのポートフォリオの中でも真面目に作ったアプリよりも不真面目気質で作ったこのクソアプリをアピールに使いました。
幸いこのアプリは良くも悪くもシンプルで、どんなアプリかすぐに伝えられるので、すぐに「何それw」ってリアクションしてもらえてアイスブレイクにはもってこいでした。
アイスブレイクした後に、無駄に力入れた箇所を説明することで技術話にシフトしやすかったです。「なんでその技術を使ったか」がクソ機能と紐付いているので個人的には話しやすかったなあと思います。
- お金払ったら自動で1000段登らせるってことがしたい → アプリ内課金を実装
- チープな世界の中になぜか他のユーザーがいるっていう状況を作りたい → サーバー作って他のユーザーの情報を表示する
無事転職できた
転職後も「クソアプリを面接に持ってきたやつ」として、覚えてもらえました。クソ機能を一緒に考えてくれる同僚もいて楽しいです。
まとめ
- クソアプリは実生活上でクソの価値しかなくても、何かのネタにはなる
- クソアプリは作りやすい。
- クソアプリはリスクが少ない(都合が悪かったら大抵「これクソなんで〜^^」でどうにかなる)
- クソアプリを転職に持っていっても速攻落とされたりしない(企業によります)
→ みんなもクソアプリ作ろう
最後に
半年以上前に似たような内容書いていたのでそれのリメイクでした。