この記事は 2 月 18 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
昨年、共有ドライブの管理者とマイドライブのオーナーが特定のユーザーに対しフォルダへのアクセスを制限できるようにするベータ機能をリリースしました。このたび、この共有ドライブとマイドライブの機能が一般提供となります。これにより、マイドライブのフォルダへのアクセスを、以下でご紹介する 2 種類のオプションを使用して制限することができます。また、2026 年までには、マイドライブと共有ドライブの
アクセス制限の原則を簡素化し、整合させる予定です。
マイドライブのフォルダとファイルの現在の操作方法(2026 年 2 月まで):
マイドライブのファイルやフォルダへのアクセスを制限するオプションは 2 つあります。
1. アイテムのみを更新する: [マイドライブ] に移動し、特定のユーザーに対してアクセスを制限したいファイルまたはフォルダを選択します。対象ユーザーのロールを変更し([閲覧者(コメント可)] から [閲覧者] など)、[アイテムのみ更新] をクリックします。
2. フォルダへのアクセスを制限する: [マイドライブ] に移動し、アクセスを制限したいフォルダを選択します。オーバーフロー メニューから [共有] をクリックし、右上の共有設定を選択します。[「フォルダ名」へのアクセスを制限] をクリックします。
2026 年 2 月以降のマイドライブのフォルダとファイル:
2026 年 2 月までに、上記のオプション 1 の「特定のファイルとフォルダにおけるアクセス制限の許可」(アイテムのみの更新)を停止し、一貫してオプション 2 の「アクセス制限のあるフォルダの設定」(フォルダへのアクセスの制限)によりアクセスを制限するように変更します。将来的には、上位のフォルダより共有範囲が狭いファイルやフォルダをすべて特定し、それらに対して制限付きアクセスを有効にする予定です。これにより、それらのアイテムにアクセスできるユーザーがすぐに変更されるわけではありませんが、誰かが後でそのアイテムの親の共有を有効化また無効化した場合、その変更はアクセスが制限されたアイテムに適用されなくなります。この処理が実施される前の 2026 年初頭に、最新情報をお知らせいたします。
共有ドライブの場合:
共有ドライブの管理者と共有アクセス権限を持つコンテンツ管理者のみが、フォルダを開いて内容を確認できるユーザーを指定できます。共有ドライブ フォルダに対して通常のアクセス権を持つその他のユーザーは「機密」ファイルまたはフォルダが存在することを確認でき、それらへのアクセスをリクエストできます。これにより、共有ドライブの管理者はさまざまなアクセスレベルに合わせて複数のフォルダを用意することなく、単一の共有ドライブ内で制限付きコンテンツと制限なしコンテンツを柔軟に保持できます。
対象
管理者、エンドユーザー、開発者
利点
マイドライブの場合、アクセスが制限されているフォルダを使うことで、組織の他のユーザーに表示される情報を制御することができます。共有ドライブの場合、アクセスが制限されているフォルダを使うことで、単一の共有ドライブまたは共有フォルダ内でプロジェクトごとにファイルを整理しながら、機密情報へのアクセスを適切なチームメンバーのみに制限できます。
補足情報
ドライブの公開 API
開発者が上述の拡張アクセスに関する変更を簡単に取り入れられるように、ドライブの公開 API を改善しています。これらの更新により、マイドライブと共有ドライブ内のアイテムで動作の整合性が向上するため、開発者の皆様には 2026 年までにマイドライブの拡張アクセスに関する API の新しい動作を有効にしておくことをおすすめします。
制限付きアクセスおよび拡張アクセスを使用するフォルダの管理について詳しくは、デベロッパー ガイドをご覧ください。
「編集者は権限を変更して共有できます」設定
今回の更新を受けて、2025 年 8 月までに「編集者は権限を変更して共有できます」設定が変更されます。
- この設定をオフにすることで、編集者権限を持つユーザーがアイテムを直接共有することを防げるのは変わりませんが、オーナーがそのアイテムを共有フォルダに置いた場合、上位のフォルダのアクセス権が変更されると、そのアイテムにも変更が適用されます。以前は、これらの変更はアイテムのオーナーがフォルダのアクセス権を変更した場合にのみ適用されていました。
- 2025 年 8 月までに、この設定がオフになっているアイテムに制限付きアクセスが適用されます。制限付きアクセスのため、既存のアイテムを共有できるのは引き続きオーナーのみとなります。2025 年 8 月以降、設定がオフになっているアイテムには制限付きアクセスは適用されません。
ご利用にあたって
- 管理者: エンドユーザーがこの機能を利用できるように、管理者は組織の共有ドライブを設定する必要があります。アクセスが制限されたフォルダについて詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
- エンドユーザー:
- 共有ドライブの管理者またはマイドライブ フォルダのオーナーの場合は、共有ドライブまたはマイドライブ フォルダに移動してアクセスを制限するフォルダを選択し、オーバーフロー メニューの [共有] をクリックして、右上にある共有設定 > [「フォルダ名」へのアクセスを制限] を選択します。
- アクセス制限のあるフォルダを開けるのは、そのフォルダに直接追加されたユーザーのみです。共有ドライブまたは共有フォルダへの一般的なアクセス権限を持つユーザーは、ドライブ内の制限されているフォルダを表示できますが、開くことはできません。
- アクセスが制限されているフォルダは、共有ドライブとマイドライブの両方で使用できます。
- 共有ドライブの管理者は、アクセス制限のあるフォルダに常にアクセスできます。
- フォルダのオーナーは、マイドライブ内にあるアクセス制限のあるフォルダに常にアクセスできます。
- アクセスが制限されているユーザーの場合、フォルダ名は表示されますがフォルダはグレー表示されます。
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- アクセスが制限されたフォルダについて詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
リリース スケジュール
アクセス制限付きのフォルダ:
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様、Workspace Individual 登録ユーザー様、個人の Google アカウントをお持ちのユーザー様
関連情報