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「1日1フム」生活。- フムフムニュース -
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ボクの名前はくまモンだモン!熊本県の営業部長兼しあわせ部長として、ハッピーとサプライズを全国のみなさんにお届けするモン!このコーナーでは、思いをつづってみたり、ボクが参加したイベントをレポートしたり、お宝写真を大放出したり・・・いろんな試みを展開していく予定だモン。ボクの新しい一面を知ってもらえるきっかけになったらうれしかモン☆
 

社会

「くまモン学」を知っていますか? “くまモンが10〜20代女性から人気を得る方法”を大学生が本気で考えてみたら

SNSでの感想
「くまモン学」について語る柳田教授のもとに駆け寄るくまモン。会場はくまモンの登場に騒然!
目次
  • 世界で唯一の「くまモン学」、研究発表会に突撃してみた
  • 若い女性の人気を得るためには「くまモンホスト化」が有効!?
  • くまモンをアニメ化し、初めて「声」をつけてみたい
  • 魅力が多岐にわたるくまモンにとって、「くまモン学」とは?

「くまモン学」という学問があることをご存じだろうか。くまモンについて学ぶの? くまモンの何を学ぶの? 筆者は興味津々で、学び舎を訪ねてみた。

世界で唯一の「くまモン学」、研究発表会に突撃してみた

 くまモン学は、2020年、熊本県と尚絅(しょうけい)大学・尚絅大学短期大学部が「連携協力に関する協定」を結んで始まった新たな学問の分野である。熊本のシンボルとなっているくまモンを研究することから始まり、熊本県における新たな観光の魅力づくりや誇りを持てる地域の創造と人材育成、そして「くまモン」のブランド価値向上に寄与することを目的としている。教えているのは、かつて熊本県庁職員として、くまモン担当課長を務めていた柳田紀代子教授だ。

「マーケティング論、公共政策、観光などをテーマに、フィールドワークの多い講義となっています。くまモンを単なるキャラクターとしてだけではなく、地域資源として大事にしながら、いかに新たな地域の魅力を見つけていけるかを考えていきたい」(柳田教授)

 最初は「くまモン学って、ふざけてるんですか」と尋ねる学生もいたというが、講義が始まって丸2年たち、先輩から後輩へ「楽しいよ」と伝えられ、現在では人気のある講義となっている。なにせ、「世界広しといえども、ここにしかない講義」(柳田教授)なのだ。

 もちろん、くまモン本人も全面協力。それまで身近に見知っていても、実際に目の前でくまモンを見て、くまモンと会話をしていく中で、学生のくまモンへの「熱量」は激変していくという。その結果、くまモン学への情熱も高まっていくのだ。

 2022年7月下旬のオープンキャンパスでは、尚絅大学の受験を考えている高校生に向け、在学生たちによる、くまモン学を紹介する講義を兼ねた研究発表が行われた。

 前提として、くまモンが九州新幹線の全線開通に関するPR活動「くまもとサプライズ」のPRキャラクターとして'10年にデビューしたこと、その後、臨時職員から営業部長に大抜てきされて、熊本のために頑張ってきたことなどのプロフィールが柳田教授から語られた。さらに、現在までに累計1兆円を超える関連グッズを売り上げてきたことや、すでに7年連続で、認知度・人気度ともに日本一の称号を欲しいままにしていることなど、輝かしい実績も説明された。

尚絅大学で行われた「くまモン学」講義でのワンシーン

若い女性の人気を得るためには「くまモンホスト化」が有効!?

 ところが唯一、問題があるという。なんと、10代、20代の女性からの人気だけが今ひとつ伸び悩んでいるのだ。それを解消するべく、学生たちがグループごとにさまざまなアイデアを駆使して、「こうやって若い女性の心をつかむ」方法を発表していった。

 アニメを作る、若者に人気のあるSNS『TikTok』で発信する、Vチューバーとなる、ドラマに進出、くまモン育成ゲームを展開、くまモンデーの制定など、さまざまなアイデアが飛び出した。中には「セクシー路線? 色男になるために女性誌の表紙をジャック」という意見も。それぞれのグループのプレゼンも説得調あり、毅然(きぜん)とした断定口調あり、と個性が出て楽しい。何より、学生たちの柔軟な発想に唸(うな)らされた。

 個人的にいちばん気になったのは「くまモンホスト化計画」だ。若い女性から人気を得るために「ホストになってはどうか」という選択肢を持ってくるところが興味深い。「え、ホスト?」と“常識的な大人”は驚くだろうが、若い女性たちのあいだでは『明日、私は誰かのカノジョ』(をのひなお作/小学館刊)という、ホストにハマる女性が出てくるコミック作品が流行(はや)っていることもあり、ホストという職業そのものへの偏見がなくなっていることがわかる。若い女性をくまモンに「ハマらせる」ためには、ホストになるのもアリということだ。

 東京・歌舞伎町で実際にくまモンにホストになってもらい、20代女性をメインに客を入れる。その斬新なアイデアが「バズる」。求める反響も計算されており、「私も1対1で話してみたい」「くまモンはお堅いキャラクターだと思っていたけど、意外に面白い、親しみやすい」と思われるだろうと予測している。もちろん、ここには「癒やされる」「和む」も入るだろう。20代女性だって、仕事や人生においてストレスを抱えているのだ。ホスト・くまモンに接客されて明日へのエネルギーをチャージできる人も多いだろうと思うと、この妙案に思わず心の中で「GJ」とつぶやいてしまった。

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