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Stability AI、画像を1秒で3Dモデル化する「Stable Point Aware 3D」を発表、リアルタイム編集も可能

画像を点群→メッシュ→3Dと段階的に変換、商用・非商用を問わず無料

Stability AI、「Stable Point Aware 3D」を発表

 英Stability AIは1月8日(現地時間)、新しい3D生成AI「Stable Point Aware 3D」を発表した。正確な点群サンプリングと高度なメッシュ生成を組み合わせた世界初のアーキテクチャーを採用することで、3Dアセット作成においてこれまでにない制御を実現しているという。

 「Stable Point Aware 3D」(SPAR3D)は同社の「Stable Fast 3D」をベースにした大規模な再構築モデルで、アーキテクチャーを以下の2段階に分けることで処理を改善している。

  • 特殊な点拡散モデルにより、オブジェクトの基本構造をキャプチャーした詳細な点群を生成
  • トライプレーントランスフォーマーでこの点群を元の画像の特徴とともに処理し、高解像度のトライプレーンデータを生成。このデータをもとに最終的な元画像の形状、テクスチャー、照明を正確にキャプチャーする

 これにより、点群を直接編集できる高い制御性を備えつつ、オブジェクトの背面など通常は隠れている部分も含め、完全な360度ビューの正確なジオメトリとディテールを予測できる。

2ステージ構成のアーキテクチャー

 また、最新の「GeForce RTX 50」シリーズGPUを搭載したRTX AI PCならば、単一の画像から1秒以内に編集可能な3Dオブジェクトを得ることができる高速性も魅力。これはNVIDIAとの提携によるものだ。

 「SPAR3D」は「Stability AI Community License」に基づき、商用・非商用を問わず無料で利用可能。モデルは「Hugging Face」などからダウンロードできるほか、Stability AI Developer Platform APIを通じてアクセスできる。