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〔NY石油〕WTI小幅上伸、69.46ドル(20日) 2024年12月21日 05時56分

 【ニューヨーク時事】週末20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米インフレ圧力の落ち着きを示す統計の発表を好感し、小幅上伸した。この日中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTI2月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.08ドル(0.12%)高の1バレル=69.46ドル。3月物は0.07ドル高の69.02ドルだった。
 朝方にかけては、需要先細りを懸念した売りが先行。ロイター通信によると、中国国営企業の中国石油化工(シノペック)は19日公表の年次エネルギー見通しで、同国の原油輸入は2025年に最大となる可能性があるほか、ディーゼルとガソリン需要減退に伴い、石油消費量は27年までにピークに到達するとの分析を示した。
 一方、米商務省が20日朝に発表した11月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比の伸びが2カ月連続で拡大。ただ、市場予想を下回ったことから、連邦準備制度理事会(FRB)が来年も利下げを継続し、景気を下支えするとの期待が高まり、相場は昼すぎにプラス圏に切り返した。ドルが対主要通貨で軟化したことも、原油の割安感につながった。
 ただ、米政府機関の閉鎖に対する警戒感などから、終盤は値を削る展開。このほか、トランプ次期米大統領が欧州連合(EU)に対し、米国産エネルギーの輸入を増やさなければ関税を課すと警告したとの報も注目を集めた。
 ▽ガソリン=5営業日ぶりに反発。中心限月1月物の清算値は1.88セント高の1ガロン=194.16セント。
 ▽ヒーティングオイル=続落。1月物の清算値は0.60セント安の1ガロン=223.17セント。

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