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BRI 【Basic Rate Interface】 基本インターフェース

概要

BRI(Basic Rate Interface)とは、ISDN回線の構成の標準規格の一つで、アナログ電話と同じ2線式の銅線通信回線(メタル回線)での利用を想定したもの。1回線通信速度は144kbpsで、日本ではNTTグループの「INSネット64」などの通信サービスで採用されていた。

1本の物理的な通信回線を複数の論理的なデータ伝送路(チャネル)に分割して独立に通信する方法の標準を定めたインターフェース規格の一つで、データ通信用の「Bチャネル」(64kbps)が2本と回線制御用の「Dチャネル」(16kbps)1本の「2B+D」構成となっている。アナログ電話網のために敷設済みのメタル回線の通信線路をそのまま転用できるため、各国で一般家庭向けのISDNサービスに用いられた。

Bチャネルでは通信相手との間で接続を確立してデータ通信を行うことができ、音声通話、FAXデータ通信パソコン通信インターネットなど)を利用できる。2つのBチャネルは独立に使用して音声通話中にインターネットに接続するといった使い方と、2本束ねて128kbpsの高速なデータ通信回線として使用することもできる。

一方、ISDN回線の構成のうち、4線式のメタル回線や光ファイバー回線での高速な通信を想定したものは「PRI」(Primary Rate Interface)という。1.5~2.0Mbpsでの通信が可能で、Bチャネル23本とDチャネル1本に分割した「23B+D」などの構成で用いられる。

(2024.4.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。