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マーケティングジャーナル
Online ISSN : 2188-1669
Print ISSN : 0389-7265
特集論文 / 招待査読論文
社会的ジレンマにおけるオンラインでのコミュニケーションの効果
― オンラインごみ処理ジレンマゲームの開発 ―
安藤 香織日室 聡仁後藤 晶笹鹿 祐司江島 直也 日本学術振興会 特別研究員(DC2)">安原 彰子
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ジャーナル オープンアクセス HTML

2025 年 45 巻 1 号 p. 32-43

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抄録

環境問題の多くは社会的ジレンマの構造を持つ。本研究では,コミュニケーションの効果に着目し,オンライン上でのテキストによるコミュニケーションでも社会的ジレンマでの協力率を高める効果があるかを検討する。そのために本研究では,社会的ジレンマの構造を持つ,環境問題をシミュレートしたオンラインゲームを開発した。ゲームでは,3名が1グループとなり,排出されるごみのうち何kgを資源ごみとして処理するか(協力行動)を決定する。実験の結果,チャットを行った群ではチャット後に協力率が高まっており,コミュニケーションの効果が示された。また,チャット内で全員がすべてのごみを資源ごみとして処理することに合意したグループは,それ以外のグループよりも協力率が高まっていた。これらの結果より,オンラインでのチャットによるコミュニケーションでも,社会的ジレンマ状況での協力行動を促進する効果があることが示された。

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© 2025 The Author(s).

本稿はCC BY-NC-ND 4.0 の条件下で利用可能。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
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