2004 年 2004 巻 758 号 p. 11-21
本研究は, 都市高速道路の合流部を対象として, 走行支援情報提供サービスに対するドライバーの対応行動をモデル化し, これと合流部ミクロシミュレーションと統合して, 上記サービスが合流部交通流の運用の改善に与える効果を分析するための評価分析システムを構築することが目的である. 本研究のドライバーの挙動モデルは, 合流部手前区間の挙動と合流車・本線車の相互挙動決定行動を考慮した点に特徴がある. 構築したシステムを用いて簡易な情報提供サービスの効果分析を行い, 対応車両の混入率と情報への信頼度が運用改善に与える効果を試算した.