アルトリア・キャスターとは、スマホゲーム『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの1騎である。
CV:川澄綾子 原画:武内崇 彩色・仕上げ:こやまひろかず 彩色:縞うどん 背景:下越
Fate世界におけるサーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)を参照されたし。
「やったぁ、ついに出番ですね!キャスター・アルトリア、できる範囲で頑張ります!」
『Fate/Grand Order』5周年記念で先行実装されたキャスタークラスのアルトリア。これにて基本七クラス全コンプである。アルトリア族第13の刺客。ファンの間では縮めて『キャストリア(”キャス”ター・アル”トリア”)』と呼ばれている。周年記念で実装されるサーヴァントは「既に登場しているものの未実装」という法則があったが、キャストリアは登場より先に実装された例外である。
今まで猛威を振るってきた諸葛亮、玉藻前、スカサハ=スカディのサポート能力を全て持つ生物兵器のような性能を誇り、彼女の登場はスカディの再来を想起させるほどの革命をもたらした。システムを構築すれば多くの高難易度が消し飛ぶし、周回性能も高く、彼女の登場により評価が上がったサーヴァントや概念礼装までいるというまさにやりたい放題であった。
本格的な登場を前に実装されたため、彼女の正体について様々な考察がなされた。どういうわけか「選定の剣を抜かなかった世界線のアルトリア」である。その結果、国王としての教育も治世者としての威厳も、“ペンドラゴン”の家名を名乗ることもなく、村娘時代のセイバー・リリィの精神性そのままに成長。ごり押し大好きな性分も相まって、野山を駆けまわり、適度にサボり、研究はフィールドワークが中心の元気な実践派の魔術師となったアルトリアである。カルデアに来た彼女は王となった世界線の自分のサーヴァントを認知できない状態にあるという。インタビューで「魔術を志してもまどっころしい手順に日に日にストレスを募らせて半年で辞める」という回答があっただけに、いったい如何なる世界線なのであろうか?
アルトリア軍団のキャスター枠だが、ところどころ違いが見られる。彼女は軍団員共通の竜属性が無い代わりに星属性を持ち、またヒト属性が無い。リヨ氏が描く『マンガで分かるFGO』においてアルトリア軍団は全員仏頂面だが、キャストリアのみ笑顔を見せるなど明確に違う存在として描写されている。作者が持っていない影響もあるかもしれないが。本格的登場の前に実装されたため、彼女の正体について様々な考察が飛び交った。
メインシナリオでは第2部第6章『アヴァロン・ル・フェ』にて登場する新米魔術師。本章は彼女が行う巡礼の旅に焦点が当てられている。物語開始時の年齢は16歳。舞台となる妖精國ブリテンは女王モルガンの圧政に苦しめられていたが、モルガンを倒しうる存在が現れる事を鏡の氏族エインセルが予言。「選定の杖」に選ばれた予言の子こそがアルトリア・キャスターである。女王の居城であるキャメロットへ至る過程の姿。表情差分は驚異の38種類。オベロンですら15種類しかないのに…。
第二再臨までは妖精國で共に旅をした姿で登場。マスターの事は遠すぎず近すぎず絶妙な距離感を保つ「頼れる友人」と認識している。汎人類史における同一の存在であるアルトリア・ペンドラゴンを視認できない特性を持つ。マーリンを魔術の師としており、カルデアに彼がいるのが分かると散々迷惑を掛けられたであろうマスターに同情してくれる。彼女曰く、召喚される前の事は「分からない」らしい。妖精騎士ガウェインやモルガンのバレンタインイベントに顔を出すなど関係者に色々とちょっかいを出している。妖精騎士ガウェインに対しては「頭オーロラ」というとんでもない暴言を叩きつけた。背の低さを気にしているらしく、聖杯に願って身長を伸ばしたいと考えている。妖精國でゲスト参戦するキャストリアと自軍のキャストリアとでは宝具の演出が微妙に異なっており、前者は妖精國の黄昏の空、後者は青空になっている。
第三再臨以降は突如として凛々しい姿に変身。誰だお前。その姿は女王モルガンを想起させる。マスターの事を「私の命ですが、他に何か?」と言い切った事から、二次創作等ではマスターを「我が命」と呼ぶネタが定着している。汎人類史では姉妹の関係にあり、異聞帯においても姉妹と言える間柄のためかマスターを「我が夫」と呼ぶモルガンとよく張り合う。また自身を剣、マスターを持ち主と認識しており、所有物だと思っている節も見受けられる。マーリンに対する感想は第二再臨以前と違って最低であり、「次に会う時は斬首する」(原文ママ)と夢魔を殺せる魔術を編み出して殺意を滾らせる。というのも彼から「じゃ後はまかせた」とキャスパリーグを押し付けられ、そのまま逃げたらしい。第二再臨以前と記憶が違っているようだが…。なお、カルデアのマーリンは「選定の剣」の世界線の人物であると理解しているので凶行に及ぶことは無いのでご安心(?)を。以前のキャストリアのようなお転婆ぶりは無くなり、王のような毅然とした言動を取るが、そのせいか主人公からは身構えられており、「もっと気安く接しなさい」と懇願している。ただ根本はキャストリアのままなので食い意地を張っていたり、負けず嫌いだったり、ピクニックと聞いて心躍らせるなど面影が残る。よく見るとセイントグラフで彼女は背伸びをしており、相変わらず背の低さを気にしているのが分かる。バトル時も背伸びしていて、身長154cmながら162cmのスカサハ=スカディより高くなっている。誕生日限定のボイスでは、アヴァロンの高台で食事に誘ってくれる。どうやら彼女の手にかかれば簡単に行けるらしい。
第三再臨姿では、グランドキャスターの素養である時間や場所の制限なく知覚を得る“千里眼”に目覚めているような意味深なコメントをしている。
筋力:B | 耐久:D | 敏捷:B | 魔力:A | 幸運:B | 宝具:A++ |
きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)
ランク:A / 種別:対軍宝具 / レンジ:0~50 / 最大捕捉:100人
『選定の杖』によって開放される、アルトリアの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。その名前の由来を、たとえ本人は知らずとも。(ゲーム中再現はされないが本来はアルトリア・キャスター本人にはバフが入らない)
1・2臨と3臨でボイスとモーションが大きく変わる。
バリバリのArtsサポーター。
宝具の対粛正防御は「無敵貫通を無効化する無敵」だと思えばいい。オーバーチャージによりバフ回数が増えOC5で5回使える。アルトリア系列の中で唯一「竜」属性と「王」属性そして「ヒト科」属性を持たない。
特に『スキルを最大成長させれば1人50%、他のメンバー30%のNP加算』という諸葛孔明を上回るNP増加能力は多くのプレイヤーの目を惹いた。特に30%のNP保証は、限界突破済み☆4礼装『虚数魔術(凸済)』でも宝具起動水準に到達できるほか、多くの自前でNPを補充できるスキルを持つサーヴァントと併せれば☆3礼装『龍脈(凸済)』でも宝具を開幕からぶっ放せる。また、Artsカードの強化スキルを有しているため、Artsを持つ全体攻撃宝具によるリチャージ・連発を主眼とした周回メンバーへの適性が非常に高かった。キャストリアシステムの記事も参照。結果、とりあえず各カルデアの固定周回要員として新たな過労死枠NP供給要員として連れまわされるのは良い方で、Arts全体宝具と一緒に非道いことをする奴とセットで運用されるという境遇が待っていた。
一方の防御面は回復や防御バフを持たない事、目玉の『対粛清防御』が安定させ辛いOC依存である事などからあくまで速攻向けであり耐久は不向きとの評価が目立っていたが約二カ月後、宝具で味方のOCを強化出来る卑弥呼が実装されたことにより状況は一変。定期的に味方全体に対粛清防御5回を展開し続けながら、大量のバフを乗せたクリティカルで殴り続ける異次元の耐久編成が実現可能になった。Arts宝具サポーターとしての攻撃的な動きとは全く異質な運用を要求され、また極端に編成を選ぶ敷居の高さはあるものの、扱いを誤らなければイベント高難易度やメインシナリオの難所をノーコンティニューどころか無傷で完封し得るポテンシャルを秘めている。強化解除や即死は勘弁な。
なおキャラそのものの強さとは関係ないが、育成ハードルはかなり高め。特に巷で脚光を浴びるキャストリアシステムは基本的にスキルレベル最大が大前提となるが、配信時点の最新エリアである第二部5章でしかドロップしない素材を2桁単位で要求するため進行状況によってはスキルが育てられない。最大性能を発揮さえ出来れば攻守のどちらにも桁外れの力を見せてくれるが、代わりにそこまでのハードルも相応に高いのが欠点と言えば欠点か。
2部6章をクリアすることでスキル2・3の名称変更、クラススキル「妖精眼」追加、「妖精」属性追加、全プロフィールの更新等される。
HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 2112/14406/15782 |
ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1629/10546/11544 |
COST | 16 |
コマンドカード | Quick/Arts/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、星属性、中立属性、善属性、人型、女性 特別な星の力、アーサー、アルトリア顔、円卓の騎士 妖精(2部6章クリア後追加) |
保有スキル | |
---|---|
希望のカリスマ:B (CT8→6) |
味方全体の攻撃力をアップ[Lv.](3T) &NPを増やす[Lv.](20→30%) |
湖の加護:A アヴァロンの妖精:A (CT7→5) |
味方単体のNPを増やす[Lv.](10→20%) +味方全体のNP獲得量をアップ[Lv.](3T) |
選定の剣:EX 聖剣作成:EX (CT8→6) |
味方単体のArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) &人類の脅威特攻を付与[Lv.](3T) &無敵状態を付与(1T) |
クラススキル | |
対魔力:A | 自身の弱体耐性をアップ |
陣地作成:EX | 自身のArtsカードの性能をアップ |
独自魔術:B | 自身のArtsカードのクリティカル威力をアップ |
妖精眼:A▲ | 自身の被クリティカル発生耐性をアップ |
アペンドスキル3 | |
対セイバー攻撃適性 |
きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン) 真円集う約束の星(ラウンド・オブ・アヴァロン) |
|
---|---|
カード種別:Arts | ランク:A |
味方全体の攻撃力をアップ[Lv.](3T) &弱体状態を解除 &対粛正防御状態を付与(無敵貫通を無視して攻撃によるダメージを0にする/1→5回・3T)<OCで回数増加> |
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は「躍動」を聴きながら突っ走ってください。 |
第二部六章『アヴァロン・ル・フェ』における実質的主人公であり、異聞帯のアルトリア。妖精國ブリテンが異聞帯になった原因を取り除くのに必要な聖剣を作るため、星の内海にあるアヴァロンから派遣された「楽園の妖精」。女王モルガンもまた同じ使命を帯びた楽園の妖精だったが、彼女はブリテンを愛していたが故にブリテンを消す事になる楽園の使命を捨ててしまっていた。つまりアルトリア・キャスターは楽園から遣わされた二番目の使者である。
本編開始の16年前にあたる女王歴2001年、赤ん坊の姿で選定の杖とともに北部の湖水地方へ流れ着いたアルトリア・キャスター。戦いを好まない穏やかな鏡の氏族に拾われるが、未来予知が出来る彼らは近いうちに自分たちが滅ぼされる事を悟っており、予言の子を巻き込まないよう、氏族長エインセルの判断で沢山の宝物とともに舟へ乗せられ、今度はティンタジェルに流れ着く。そしてエインセルは「女王モルガンを予言の子が倒す」という予言を行う。モルガンの圧政に苦しんでいた妖精たちはこぞって真贋問わず予言の子を育て始め、ティンタジェルでも流れ着いた彼女を予言の子として育て始めた。
しかし他の妖精と違って魔力が低く、体も成長するといった異質な要素を持っていたため、キャストリアは育成されながらも村では差別されていた(なおブリテンの妖精達は本能的に楽園の妖精を異物として嫌う傾向がある)。キャストリアは妖精眼という悪意や嘘を見抜ける能力を持っていた。この能力により村人が胸の内に秘める悪意まで知ってしまい、限りない憎悪は嵐のような悪夢となって彼女の心を蝕む。女王軍の目から隠匿するためとはいえ馬小屋を家にあてがわれ、冬場の凍傷により足の指を2本ほど失うなど身体的にも損傷が増えていく。
女王歴2007年、選定の杖からマーリンの声が聞こえて来た事で彼から魔術のいろはを学び始める。マーリンとの会話は彼女にとって数少ない癒しであったが、その関係も1年ほどしか続かなかった。彼女の友人だった妖精が選定の杖と会話するところを密告し、杖を取り上げられてしまったからである。後に杖から聞こえて来た声の正体はマーリンを騙ったオベロンだと判明する。女王を倒すために予言の子を利用しようと自身の知識を分け与えていたのだ。
女王歴2012年、グロスターでプリンセスコンテストに参加。結果は1回戦敗退という惨敗であったが、この時に北の妖精を束ねる女王ノクナレアと出会って互いをライバルと認め合う関係となる。妖精は楽園の妖精を異物として排除したがるが、ノクナレアは「はじまりのろくにん」と関係ない妖精だったためキャストリアに対する偏見や差別が無く、コンテストでも決勝でぶつかるものと確信するなど高評価していた。翌年のある日、ティンタジェルの片隅に住む鍛冶師エクターの家へおつかいに行った際に彼と知り合いとなる。エクターは気難しい職人気質な性格だったが、彼自身が外の世界から流れ着いた存在だったためキャストリアを差別せず、彼女もまた心を開いて鍛冶の技術を学ぼうと家を出入りするようになる。女王歴2014年、エクターの店へ特注の鎧を受け取りに来た妖精騎士ガウェインと遭遇。鎧に刻まれた真名を見た事で彼女がバーゲストだと知る(身長差がありすぎてバーゲストからはキャストリアの顔が見えなかった)。
そんな中、村人から元女王の親衛隊だったエクターを殺害して予言の子である事を証明するよう命じられる。彼女はナイフを片手にエクターの家へ向かったが結局殺せないまま戻ってしまう。これにより村人たちは彼女を偽者と断じ、地下牢に放り込まれる。更に女王派の村人が討伐軍を率いるウッドワスに通報し、ティンタジェルに女王軍の魔手が迫る。一応予言の子を信じる妖精もいて村ぐるみで差別されていた訳ではない様子。
ところが女王軍が到着する前に、越冬に備えて口減らしをする目的で村人たちが同士討ちを開始。村が炎に包まれる。助けに来たエクターによって脱獄に成功するも、エクターは既に重傷を負っていて逃避行についていく事が出来なかった。形見代わりに目くらまし用の帽子を貰い、身を隠している森から脱出。こうして彼女は行くあても無く村を放り出され、以後ほそぼそと救世主としてあちこちを回っていたがうまくいかず、予言の子としての自信を失っていく。やがて彷徨い歩くうちにブリテン南西にある名無しの森へ向かい、その時に主人公達と出会った。記憶を失った彼らなら予言の子の重責を押し付けてこないだろうと思い、ついていく事を決意する。
救世主としてのスタンスは「皆の期待を裏切ると怖いから頑張ろう」と非常にネガティブ。実力もなく選定の杖から聞こえるマーリンの声に教わった魔術もほとんどが低い魔力でも使える小手先のものや、火薬を使った錬金術系の物ばかり。良くも悪くも精神面は「どこにでもいる少女」であり、汎人類史における自分(アルトリア・ペンドラゴン)のように全てを投げうって王の使命に殉ずる事は出来ないと考えている。このような過酷な立場になってもなお使命を捨てなかったのは、「憎悪の嵐の中で小さく輝く星の光だけは裏切りたくない」と考えていたからだった。この星の正体は分からなかったが、それでも彼女の支えとなり続けた。
主人公やオベロンの助力を受けながら、予言の子としての責務を果たすために6つの鐘を鳴らす巡礼の旅に出るキャストリア。しかし彼女は無名の存在な上、鐘を鳴らさせる事はその氏族の長が反乱分子である予言の子を認めるのと同義のため女王軍に取り潰される危険もあった。ゆえにどの長も簡単には鐘を鳴らせてはくれない。無論女王モルガンもキャストリアの動きを把握していて、「もし鐘を一つでも鳴らしたら敵対者と見なす」と脅しをかける。まさに巡礼の旅は苦難の旅だった。そんな彼女の支えとなったのが主人公たちの存在である。特に主人公は「一般人なのに世界を救う重責を背負わされている」というキャストリアと似た境遇だったため、差別と憎悪にまみれた人生の中で初めて出会った友達と言えた。こうして彼らと紡ぐ楽しい思い出は春の記憶として彼女の中に積もっていく。ケルヌンノス戦の直前で、グロスターの街を主人公と一緒に歩いた事を「生まれてはじめて、好きなヒトと、大通りを歩いたのです」と語っていた事から少なからず恋情を抱いていたようだ。
鐘を鳴らすたびにキャストリアは予言の子としての力が解放されていき、全ての鐘を鳴らし終えた時には「モルガンを倒せるかもしれない」と希望を抱けるほど強大な存在と化した。彼女一人で円卓軍の兵士のバックアップを担えるなどティンタジェルにいた頃とは比較にならない強さを得ていたが、対するモルガンは巡礼の旅を何度も行っており、鐘を6回鳴らした程度では彼女の指先ほどの力にしかならなかった。
6つの鐘を鳴らし、女王モルガンを打倒し、エディンバラの長ノクナレアが新女王に就任した事でようやくブリテンが平和になる…と思いきや、戴冠式でノクナレアが刺殺されて再び混沌の渦へ叩き落とされる。更にモルガンが対処していた大厄災が立て続けに発生し、ブリテンは死の淵に立たされる。中でも祭神ケルヌンノスの脅威は凄まじく、この化け物を倒すにはロンゴミニアドに代わる神造兵器が必要だった。キャストリアは「1万2000年前に作られるはずだった聖剣/エクスカリバー」を作るのに必要な材料を集める集積装置であり、これまでの旅は材料となる彼女の記憶を集める事も兼ねていた。6つの鐘を鳴らし終えた彼女には既に必要な材料を持っており、あとは星の内海アヴァロンへ帰還して自らの命と引き換えにエクスカリバーを鍛造するだけだった。マーリンの手引きでアヴァロンへ帰還した彼女はエクスカリバー鍛造を行って消滅する運命にあったが、千子村正(fate)がその役割を引き継いで消滅し、少しだけ延命。出来上がった聖剣をストームボーダーに持ち帰った。決戦が秒読み段階に入る中、キャストリアはこれまで旅に付き合ってくれた主人公に恩返しを決意。楽園の使命とは妖精國ブリテンを糾す事であったが、偽のブリテンであっても救おうとした主人公たちと一度だけ目的を同じにし、一時的に使命を投げ捨てた。そして主人公やマシュとともに祭神ケルヌンノスに挑む。戦闘の最中、キャストリアは甲板からキャメロットに降り立ち、モルガンが貯め込んだ魔力がある冬の玉座と接続してロンゴミニアド12本をケルヌンノスに撃ち込むも威力不足により倒せず。次はロンゴミニアドの砲身に聖剣を装填し、自らの命をも魔力にして発射。ケルヌンノスの神核を露出させて勝因を作るとともに、魔力を使い果たして消滅。彼女は使命を果たして楽園に戻り、永い眠りについた。彼女が持っていた選定の杖だけを玉座に残して。
しかしケルヌンノス打倒により封じられていた終末装置オベロン・ヴォーティガーンが出現し、カービィの如く全てを吸い込む奈落の虫によってブリテンの大地ごとストームボーダーが飲み込まれてしまう。奈落の虫の中は脱出不可能かつ永遠に落ち続ける空間であり、主人公以外の仲間は全員眠らされて夢の中という絶望。それでも臆せずたった一人でオベロンと対峙する主人公。オベロンはブリテンを滅ぼすだけでは飽き足らず、外の世界の汎人類史さえも滅ぼそうとしていた。その主人公の前に舞い降りた一筋の閃光、それは『星を脅かす脅威に対抗する』人理補助装置兼聖剣の騎士としてサーヴァントと化したアルトリア・アヴァロンであった。
「おまえは―――おまえは!」
「『異邦の魔術師』との契約に基づき、召喚に応じ参上しました。」
「ブリテンを諫めるのではなく、世界を救う戦いであれば。」
「たとえ時の果てであろうと、この剣は彼の手に。」
使命を果たして眠りについたキャストリアであったが、ブリテンを終わらせた彼女には今まで以上の怨嗟と憎悪が襲い掛かり、何億もの責める声が希望としてきた小さな光る星すら見えなくしていた。失意の中、彼女は嵐から誰かが庇ってくれている事を知る。それはコーンウォールの村で出会った名無しの妖精だった。キャストリアは名前を忘れてしまった妖精に自分の名前を与えており、その恩義で死した後もキャストリアを庇っていたのだ。妖精の本当の名前は希望を意味するホープ。その光景に奮起した彼女は「幼い自分(今までの自分)」と決別。ここで終わる選択肢もあったのに、守護者として永遠に頑張り続ける事を選び、人理補助装置に昇華して守護者の英霊となる。そして主人公が与えてくれた幸福に報いるため、恩返しをするために一度だけ召喚に応じ、時空や空間を切り裂いて降り立ったのだった。アルトリア・アヴァロンとなった彼女はブリテンで起きた事を全て把握しており、オベロンの生い立ちや使命を語ったのも彼女である。星の脅威となったオベロンを倒すべく、アルトリアの力で目覚めたマシュとともに終末装置に挑む。ラスボスであるオベロン・ヴォーティガーン戦はマシュとアルトリアが固定枠となっている。戦闘中にスヤスヤ眠るアルトリアかわいい。
苦闘の末にオベロンを倒した後、彼女は自身を「アーサー王ではなく聖剣の騎士の概念が形になった者」「聖剣の担い手」だと語り、聖剣に選ばれた者もしくは聖剣を使う者にのみ力を貸すという。本来であれば主人公は彼女の力を使える資格が無かった。したがって今回は特別サービスであり、恩返しのために一度だけ召喚に応じた訳である。戦いを終えた事で彼女は別れの言葉を残して英霊の座に還り、主人公もまた「さよなら。ブリテンの、大切な友人」「……さよなら。自分によく似た、なんでもない女の子」と返すのだった。
カルデアに召喚されたアルトリア・キャスターは、妖精國で一緒に旅をした彼女とは別人。第一及び第二再臨は彼女の春の記憶(楽しい記憶)をエミュレートしただけの存在である。ただアヴァロンでの描写によると春の記憶は存在していないので、矛盾が生じる。一方でオベロン・ヴォーティガーンが「巡礼の旅は、ここで終わりだ」と言っていた事からアヴァロンに行った時点では旅は完結しておらず、故に春の記憶が無かったとも考えられる。オベロンを倒して退去するまでが巡礼の旅だったのだろうか。
第三再臨まで進むと真の姿である人理補助装置『アルトリア・アヴァロン』となる。キャストリアの延長線上にある存在のため、王の風格こそあれど人格や趣味は彼女のまま。召喚に成功=聖剣に選ばれた事らしく、星に脅威を与える異星の神に立ち向かう主人公を手助けする。謎のヒロインXXとアルトリア・アヴァロンしか持っていないレアスキル「人類の脅威特攻」を持つ(宝具を含むとエルキドゥも)。
王の姿をしているのは、幼い頃にキャストリアへマーリン魔術を教えた師匠マーリン(のふりをしたオベロン)の願いが根元にある。今は邪険に扱われていても、いずれ彼女は楽園の妖精として多くの妖精を率いる事になる。その時に備えて「誰もがそう在ってくれと願う都合の良い空想の救世主」「世界の中心ではなく端っこにいる無名の王」「最果てにある灯台のように、そこにいるだけで人々の希望になる兆し」「希望のきっかけになる星の光。そんな王様に、私はなってほしいなあ」「どんな異邦の地でも、どんな時の終わりでも。城壁の上から、人々を鼓舞するような、ね」と無名の王になるようキャストリアに勧めた。そして彼女は守護者になった事でその望みを叶え、ラスボス戦において主人公の希望の光となり、皮肉にもオベロンの前に立ちふさがって王になった証明をするのだった。
キャストリアはケルヌンノスを倒すため、自身の記憶を集積して造られた聖剣エクスカリバーに身を捧げて消滅した。その結果、聖剣と一体化して守護者に昇華した姿がアルトリア・アヴァロンである。自身が「剣」であるならば主人公を「持ち主」と称し、主人公を我が命とまで言い切る。まさに主人公専用の聖剣。遠坂凛曰く「伝説上に現れる聖剣、魔剣は、ほとんど魔法(不可能を可能にする魔術以上のモノ)の域に近い」との事で、空間を跳躍して瞬間移動できるサーヴァントも希なので如何に彼女が規格外の存在なのかが分かる。守護者である彼女にとって地球に生きる生命は平等で、本来であれば汎人類史も異聞帯も特異点も等しい存在に過ぎない。にも関わらずカルデア(汎人類史)にだけ肩入れするのは、主人公たちと一緒に妖精國を旅した記憶があるため。このように絶対の忠誠を誓っており、星に仇なす命令以外は完遂する意気込みを語る。キャストリアと同一人物のため主人公への恋慕も健在で、主人公と語り合う事を「これ以上の贅沢はちょっと思いつきません」と答えている。姉とは別のベクトルで愛が重い。
人々に期待されるだけの『希望のカリスマ』、生命を祝福し様々な汚れから自身の運命力を守る加護『アヴァロンの妖精』、作るもの全てが剣になってしまう『聖剣作成』、あらゆる嘘を見破って真実を見通す『妖精眼』を持つ。キャストリア時代は『妖精眼』によってもたらされる悪意の嵐に苦しんでいたが、カルデアにはフォウ君の覚醒が阻止されるほど善い人々しかいない上、汎人類史の人類が滅亡しかけているのもあって苦しんでいる描写は無い。英霊になった事で悪夢も見なくなったと思われる。虫が嫌い、周りに浮遊する謎ファンネルがモルガンの宝具に出てくる槍と同一、エクターから「おまえさんは、あの方(モルガン)にそっくりだ」と評される、攻撃方法も似通っているなどモルガンと似た要素が見受けられるため、「アルトリア・アヴァロンは次世代のモルガン」と考察する見方がある。
宝具『ラウンド・オブ・アヴァロン』は黄昏のキャメロットを建城し、その城壁の上から味方を鼓舞しながら円卓の騎士のギフトを与える。効果自体はアラウンド・カリバーンと同一。宝具使用時に流れる専用BGMは妖精國の終盤で流れる『希望の地:アヴァロン』をアレンジしたもの。存在自体がネタバレのため、ネタバレ防止機能をONにしているとアルトリア・アヴァロンの姿にしていても他ユーザーからは第二再臨までのキャストリアにしか見えなくなる。マテリアルを開放するには第2部6章をクリア&絆Lv5という厳しい条件を達成しなければならず、自身の名前が出る「アルトリア・アヴァロン、出るぞ」という台詞も第2部6章をクリアしないと開放されないなど徹底して伏せられている。オベロン戦での名前表記はアルトリア・アヴァロンだが、自分で召喚した場合は第三再臨以降であっても何故かアルトリアとしか表記されない。
「私には、全ての記憶が備わっています」という台詞から「カルデアに召喚されたキャストリア」「妖精國を共に旅したキャストリア」「ありえざる存在のアルトリア・アヴァロン」の3人の記憶を有している。彼女曰く第二宝具と第三宝具を有しているらしいが、詳細不明。別個体のアルトリアの記憶を持っているためか、魔術と剣術を組み合わせた戦い方を好む。始皇帝(fate)のようなワープ移動もお手の物。分かっているだけでも下記の装備を保有している。どうやらエクスカリバーは持っていないようだが、それは自身がエクスカリバーだからと思われる。
『アヴァロン・ル・フェ』のプロットではアルトリア・アヴァロンがグランドセイバーになる予定だったという。どう見てもキャスターには見えない容姿はその名残と思われる。実際にはグランドセイバーにならなかったためユーザー間では「没設定になった」と言われていたが、第2部7章『ナウイ・ミクトラン』にてグランドセイバー役で登場し、没設定が生きていたとユーザーに衝撃を与えた。
二部後半OP「躍動」はアルトリア・キャスターを主題にしたもの。
真円集う約束の星(ラウンド・オブ・アヴァロン)
ランク:A++ / 種別:対軍宝具 / レンジ:1~999 / 最大補足:味方全て
『ブリテンの守護者』となったアルトリアの宝具。黄昏のキャメロットを顕現させ、共に戦う者に『円卓の戦士』のギフトを与える。(ゲーム中での効果的にはアラウンド・カリバーンと同じ)
夏休み休暇として特異点ハワトリアを訪れた主人公に同行したアルトリア・キャスターが霊基を変えた姿。
バトルスタイルはダンス系。特異点調査では探偵役を買って出た。本来着るはずだったパーカーを誰かに盗まれ、下に着る用の水着で行動している。よくやったオベロン。
また第三再臨はA・A・Aとして分離して別行動。BBの管理するハワラリアに発生した大気の精霊「ワンジナ」の嘆きを危険視。管理権を奪い取りハワトリアに改名し、ついでにモルガンと協力してノクナレアをサーヴァントとして召喚した。
筋力:B | 耐久:C | 敏捷:B | 魔力:A | 幸運:B | 宝具:A+ |
宿願接ぐ希望の剣(ホープウィル・キャメロット)
ランク:A+ / 種別:対神宝具 / レンジ:1~90 / 最大捕捉:1体
かつて妖精國ブリテンは罪都キャメロットに建造された護国の槍、ロンゴミニアド。その術式を再現した対厄災粛正宝具。異聞帯ブリテンにおいて、呪いの厄災を祓った術式。エクスカリバーとロンゴミニアドの重ね技。本来ならその魔力量から爆発は広域に及ぶものだが、あくまで対象は『1体』と限定し、他に被害を出さない結界魔術でもある。『混沌』『神性』『人類の脅威』に特攻。この宝具を扱う時ばかりは夏の陽気に浮かれていない、純度100%の『予言の子』であり、『聖剣の守護者』となる。
イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!」にて実装。
限定星5魔猪の氏族。
HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 1862/12696/13909 |
ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1875/12134/13283 |
COST | 16 |
コマンドカード | Quick/Arts/Arts/Buster/Buster |
所持属性 | サーヴァント、星属性、中立属性、善属性、人型、女性 特別な星の力、アーサー、アルトリア顔、円卓の騎士、妖精 夏モード バニー系(第二再臨) |
保有スキル | |
---|---|
春の鼓動:EX (CT8→6) |
自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T) &スター集中度をアップ[Lv.](3T) &NPを増やす[Lv.](30→50%) |
夏の妖精:B (CT8→6) |
味方単体のNPを増やす[Lv.](10→20%) &宝具使用時のチャージ段階を2段階引き上げる状態を付与(1回・3T) +味方全体のNP獲得量をアップ[Lv.](3T) |
聖剣操縦:A (CT8→6) |
自身のArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) &毎ターンスター獲得状態を付与(3T・10個) &無敵状態を付与(1T) |
クラススキル | |
狂化:A | 自身のBusterカードの性能をアップ |
対魔力:B | 自身の弱体耐性をアップ |
道具作成:E | 自身の弱体付与成功率を少しアップ |
妖精眼:? | 自身の被クリティカル発生耐性をアップ |
アペンドスキル3 | |
対プリテンダークリティカル発生耐性 |
宿願接ぐ希望の剣(ホープウィル・キャメロット) | |
---|---|
カード種別:Arts | ランク:A+ |
味方全体に対粛正防御状態<無敵貫通を無視して、攻撃によるダメージを0にする状態>を付与(1回・1T) +自身に〔混沌〕特攻状態を付与(1T)<OCで効果アップ> &〔神性〕特攻状態を付与(1T)<OCで効果アップ> +敵単体に超強力な〔人類の脅威〕特攻攻撃[Lv.] &クリティカル発生率をダウン(3T) |
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掲示板
195 ななしのよっしん
2024/04/23(火) 14:43:32 ID: NSs8HGnMZ6
>>194
それならそれでバスターパでも使えばいいのにな
コヤンスカヤも嫌い!とか言ってんなら知らんが
196 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 14:53:10 ID: lQ1WnQrvdZ
キャストリア、嫌いじゃないしむしろ大好きだけどさぁ…
だから最近の性格悪く見える様なセリフを言わせるのやめて欲しいなぁ…
一昨年のバレンタインシナリオでも思ったけどさぁ、バゲ子に対して「頭オーロラ」とか言ってるのとか言ってるのマジで謝れよって思ったわ。普通に侮辱の言葉なんよアレ。もちろん悪意が無いのは分かるけども、にしたってネタとして見るのにも限度があるわ。
197 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 23:09:43 ID: 1K6nEq5ZrW
メリュ子が夏イベで「オーロラよりひどくない!?」って言ってるようにオーロラってそう大層に扱うような存在じゃないんだわ
キアラと同列に見てる人も少なくないんだろうがアレは汎人類史じゃ全く思い通りにできない小物だし
「頭オーロラ」は後先考えずに大見得切ってたあの瞬間のバゲ子に使うのは間違ってもなかったので普通に妖精冗句の範疇でしょ
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最終更新:2024/12/26(木) 09:00
最終更新:2024/12/26(木) 09:00
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