カザミ(ガンダムビルドダイバーズre:rise)とは、ネット配信アニメおよびTVアニメ「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」の登場人物である。
CV:水中雅章
本記事では彼が使用する「ガンダムジャスティスナイト」や「ガンダムイージスナイト」についても解説する。
概要
本名は「トリマチ・カザミ」。アメコミヒーローのような屈強な容姿のアバターを使うGBNダイバー。GBNの動画共有サービス「G-Tube」の有名配信ダイバー:キャプテン・ジオンに憧れており、自身のミッション攻略動画を配信している。「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの特にアスラン・ザラに思い入れがあるらしく、使用するガンプラはアスラン由来の機体、ネーミングもCE風であるほか、アスランの名台詞を使用したりすることも。
1st Season
フォースメンバーを集っていた際に、ヒロトやパルヴィーズと出会う。
その後、称号や動画閲覧数目当てでレアミッションを探していた際に偶然「フレディのミッション」を発見。その場に居合わせたヒロト、パル、メイと4人でミッションにエントリーし、そのまま成り行きでフォース「ビルドダイバーズ(BUILD DiVERS)」を結成する。
ビルドダイバーズのリーダーを自称するが、残念ながらその言葉に実力が追いついていない。
ただでさえバラバラのビルドダイバーズのメンバーの中でも、特に未熟さや欠点が強調されており、放送当初は冷ややかな印象を抱く視聴者も多かった様子。
具体的には、有名フォース関係者だと嘯いてフォース勧誘したり、カッコよく決めようと先走って撃墜されたり、挙句の果てには失敗しても「こんなのはオレじゃねぇ」と現実逃避。かつて所属していたフォースからは「まるで成長していない」扱いされる始末。
「フレディのミッション」では村人の説明を話が長いと切り上げようとしたり、楽しそうに戦いの話をしてマイヤに睨まれたりと、いい加減な面が強調されることが多かった。
もちろんこれらはカザミが成長していくための意図的な描写(まず欠点を挙げて、それを克服させるのは成長を描く定石)であるのだが、本気で嫌悪感を覚える視聴者も多かったらしく「カザミを受け入れることができないから視聴をやめた」というような意見も珍しくない。
一方、彼の思い切りの良さや行動力には光るものがあり、行き詰った状況を打開する上で重要なファクターとなることが多い。状況によって良くも悪くもなるワイルドカードといったところだろうか。
だが、徐々に難易度が上がるフレディのミッションや事前の練習ミッションを通じて、自身の立ち回りや自機の使い勝手などを学習し、連携が取れるように成長していく。
フレディの村で行われた宇宙渡しのお祭りには、わざわざお祭り用に「ジャスティッガイ」を用意して参加するなど、なんだかんだフレディのミッションを楽しんでいた。
1st Season終盤、もうすぐクリアできると意気込んで月の衛星基地へ乗り込むが、そこにいたのはわけのわからないことをリピートする謎のホログラム:アルス。ここでカザミの不満がピークに達してしまい、レジスタンスや住民が集まっていた水上都市「セグリ」という名をうっかり口走ってしまう。
結果、隠されていた衛星砲がセグリへ照射され、ジェドを含む多くの命が消えてしまう。
地上で泣き崩れる村の人々、失敗したはずなのになかなか終了しないミッション…カザミたちは、この状況が「ガンダムらしくない」というレベルを超えて異常であると自覚し始める。強制ログアウトされ現実に戻ってみると、大規模な通信障害が発生していた。
メイに召集されたカザミは、現実世界で初めてビルドダイバーズのメンバーと邂逅する。
そして「フレディのミッション」の舞台「エルドラ」がゲームではなくリアルであることや、GBNからエルドラへ向かったまま意識が戻らないダイバー:シドー・マサキの存在を明かされる。GBNで活躍してヒーローになりたかった。ただそれだけなのに、下手すれば意識が戻らなくなるような戦いを繰り広げていたことにショックを受けるカザミだったが、これまでのミッションで出会ったフレディやマイヤ、何よりビルドダイバーズたち「他者」への思いやりが恐怖を上回り、再びエルドラへ向かうことを決意する。
2nd Season
エルドラに到着したものの、ジャスティスナイト(とヴァルキランダー)は武器しか転送されなかったため、被災した住民の救助や避難の援護を行うことになる。その最中、自身の過失でジェドたち多くの命が失われてしまったと、頭を下げてマイヤに謝罪する。これ以降は「もう誰の命も奪わせない」ために戦う覚悟を決め、生身でアルスに啖呵を切ったり、満身創痍になりながらも避難所を死守するなど、決死の戦いを繰り広げていく。
戦いの中で力不足を痛感しつつあったカザミは、新機体のビルドを試みる。ふと脳裏に浮かんだのは、お祭りの屋台で売られていた「コレクションシリーズ イージスガンダム」を父に買ってもらったという何気ない思い出だった。
カザミはビルドダイバーズに相談し、新たなガンプラ「イージスナイト」を作成する。盾役としての防御力だけでなく、敵を引き付けるための機動力や攻撃力を備えたこのガンプラは、ゼルトザームと打ち合っても傷一つ付かないという堅牢な機体に仕上がった。さらに、彼は「あるアイディア」をヒロトたちに打ち明ける。
アルスとの最終決戦前、マギーからカザミの配信が人気を得ていることを告げられる。これはマギーの計らいによるものだが、当の本人は配信の閲覧数や評価をすっかり忘れるほどエルドラのために尽力していた。彼の配信を通して、攻略のアドバイスが次々と寄せられてくる。さらに、アルスとの決戦を想定したロータスミッションにはビルドダイバーズ(BUILD DIVERS)やAVALONを筆頭に、数多くのダイバーが終結した。歴戦のダイバーたちと刃を交え、チームとして強くなっていくビルドダイバーズ。図らずもキャプテン・ジオンとのフラグが建つ。何度も何度もリトライを繰り返し、ついにカザミの提案した切り札でロータスミッションをクリアする。
ガンダムジャスティスナイト
インフィニットジャスティスガンダムをベースに「正義の騎士」をイメージした機体。リアルタイプ版騎士ガンダムっぽいデザイン。ベース機のリフターや豊富すぎてアスランぐらいしか使いこなせない武装の大部分はオミットされている。シンプルで扱いやすくなったが、それ故に使い手の技量がダイレクトに反映される機体に仕上がっている(つまり序盤で足を引っ張っていたのは、ジャスティスナイトが弱いのではなくカザミが未熟なためであり、事実彼の成長に合わせてジャスティスナイトも真価を発揮できるようになっていく)。甲冑を着たような見た目通りかなり頑丈。武器は「ガンダムF91」に登場するショットランサーをCE風にアレンジした「KT-E03R ライテイショットランサー」と西洋騎士風の実体剣「KT-S02Eガラティンロングソード」、円形のシールド「CS-1202 サークルシールド」。
ショットランサーとサークルシールド、背部のナイトウイングを組み合わせて「サポートマシン」に組み替えることができる。
余談だが、インフィニットジャスティスガンダム発表当時の名称は「ナイトジャスティス」だったりする。
ジャスティッガイ
プチッガイをジャスティスナイト風にアレンジした機体。お祭り用に用意したガンプラで、腕から花火を発射できる。マントついてるからちゃんと空も飛べる。
ガンダムイージスナイト
2nd Seasonで新たにビルドした、イージスガンダムをベースとするガンプラ。実際の商品はジャスティスナイトつまりインフィニットジャスティスベースだが細けぇことはいいんだよ! ベース機の独特な強襲形態への変形はもちろん、戦闘機のような高速巡行モードやコア・ファイターとしての分離機能が追加されている。さらに、ある機能も追加されているようだが...
武器は「KT-E05R ライテイショットランサー改」と「KT-R01B レーヴァテインビームレイピア」、サークルシールドを改良した「AS-1215 イージスシールド」。
これら3つの武器と左右腰のバインダーを組み合わせることで「KT-HBS06GW ケラウノスハイパービームソード」にすることができる。
なお、これらの複雑な分離・変形・合体機構にはヒロトのコアガンダムが大きく影響している。
強襲戦闘モード
イージスガンダムから踏襲した形態。ファンネル。四肢の先端からビーム刃を出して敵を拘束し、胸部からビーム(スキュラに相当するが、具体的な名称は不明)を発射する。
高速巡行モード
高速で移動し、敵の注目を引き付け逃げ回るための形態。ウイングガンダムなどにみられる所謂寝そべり変形。
キングモード
ケラウノスハイパービームソードを使う際の形態。頭部に折りたたまれていたアンテナが展開、胸部からクリアパーツがせり出す。が、この変形は機能的な理由があるわけではなく、あくまでただの演出である。カッコイイからだ!
リライジングガンダム
ビルドダイバーズの4機が合体した形態。イージスナイトは胸部装甲、背部装甲、肩アーマー、前腕を担当する。詳細はヒロト(ガンダムビルドダイバーズRe:RISE)の記事で解説。
コア・ファイター
イージスナイトの胴体と武器(要はリライジングガンダムへの合体した際の余剰パーツ)で構成される形態。
ジャスティス・カザミのリライズニュース
次回予告の後にある、おまけコーナー(ネット配信版のみ)。その回の振り返りを前置きにしつつ、ガンプラ新商品やスマホ向けアプリ「ガンダムブレイカーモバイル」、イベント情報などを、カザミが配信動画風に紹介する。コーナー終わりにはご丁寧にガンダムチャンネル登録ボタンを出してくるこだわり用。重い展開の2nd Season中盤では唯一の癒しになっていた。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
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