RTRTとは、
- 音楽グループ「Mili」の楽曲『RTRT』。
- ウェブサービス「Twitter」で「リツイート(ReTweet)」を意味する「RT」を二つ重ねたもの。
- 2.に関連して、Twitterで自分のツイートをRTした人の直後のツイートを表示するウェブサービス「RtRT」。サービス名は「(Find the) Reference to ReTweet」の略称だったが、現在は閉鎖済み。
- 「real-time release testing」(リアルタイムリリース試験)の略。
- 「real-time tumor tracking radiotherapy」(動体追跡放射線治療)の略。「tumor tracking」の部分は略称に含まれておらず、2つの「RT」のうち後者は「radiotherapy」1語の略である。
- 「real-time ray tracing」(リアルタイムレイトレーシング)の略。
本記事では上記1.の楽曲について記載する。
概要
音楽グループ「Mili」の楽曲。2016年10月12日発売のMiliセカンドアルバム『Miracle Milk』に収録されている。
またアルバム発売と同日に、YouTubeおよびビリビリ動画でフルバージョンが聴ける公式動画が公開されている。
YouTube版とビリビリ動画版で全く同じ動画というわけではなく、YouTube版では映像下方に英語歌詞の字幕があるのみだが、ビリビリ動画版では映像上方に簡体中国語での翻訳字幕が追加されている。
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https://twitter.com/ProjectMili/status/786144527153233921
作詞:momocashew
作曲:momocashew & Yamato Kasai
アレンジ:Yamato Kasai
アートワーク:AO FUJIMORI(藤森蒼)
マスタリング:KIMKEN STUDIO
作曲/アレンジ担当のYamato Kasai曰く、1970~80年代を意識したアナログシンセサウンドが広がるテクノ楽曲[1]。テープレコーダーのシミュレーターがかけてあって、テープの伸び縮みを再現したピッチの若干の不安定さやアナログ感を出してある[2]とのこと。また「隠し味程度に色んなトラックがうねっている」[3]とも。
なお、正式リリースの数か月前に、Mili公式Twitterにて30秒スポット先行公開も行われていた。このバージョンはプリプロ版(Pre-production Ver.)音源ということで、正式リリース版とは少しだけ歌い方が異なっている。
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https://twitter.com/ProjectMili/status/736117633209110528
また、2022年にはMiliの結成10周年記念としてピアノリアレンジアルバム『Key Ingredient』がリリースされ、同アルバムには本楽曲のピアノリアレンジ版も収録されている。
同アルバムにはボーカル無しのインストゥルメンタル版も別途リリースされている。
アートワーク
公式動画のアートワークには「ダイニングキッチン風の一室の食卓で向かい合って中華料理を食べているチャイナドレスの女の子とキョンシーが、部屋の扉を開けた誰かに気付いた瞬間」が描かれている。
歌詞はこの女の子の視点からキョンシーについて語ったものとなっている。また、このアートワークでは影だけが描かれている「部屋の扉を開けた誰か」についても歌詞中で示唆されている。
アートワークを担当したイラストレーターの「AO FUJIMORI」(藤森蒼)のTumblrでは、このアートワークの高画質版も公開されている。
また、Mili公式ブログでは藤森蒼によってキャラクター紹介やアートワークのメイキング画像も公開されている。キョンシーについては「色の白い彼「QC」」、チャイナドレスの女の子については「チャイナ娘「Dr.スズ」」とのキャプションが付けられている。
チャイナドレスを着ている割に「スズ」とどちらかというと和風な名前をしているが、彼女は実は「異文化が大好きな他国人」で、彼女にとってキョンシーは「異文化のモンスター」であるそうだ。だからこそ異文化のモンスターの良さまで理解できたのだと[4]。
「QC」の額に付いている符には、道教の神の名前や秘文が書かれて……はおらず、よく見ると「双島」「工場勤務」と記されている。この「双島」はMiliが楽曲/グッズ/イベント展開などにおいて設定している「双島乳業」という架空の巨大企業の事かと思われるが、詳細は不明。
歌詞について
基本的には英語歌詞の楽曲だが、一部には「イー、アル、サン、スー、ウー、リュー、チー」(1、2、3、4、5、6、7)など中国語も使用されている。英語/中国語の両方で作詞し歌うことが出来るmomocashewならではの楽曲とも言える。
ちなみにYouTube版では「字幕」機能をオンにして「日本語」を選択することで、和訳歌詞の字幕を付けることもできる。
「RTRT」「retort」とは
タイトルの「RTRT」は歌詞の後半で登場する言葉。歌詞の前半で登場する言葉「retort」と同じ発音「リトート」で歌われている。「retort」は日本で言う「レトルト」の意であるが、「言い返し」「やり返し」などの意味もある。
日本語版公式字幕では「retort」はすべて「レトルト」と翻訳されているが、中国語版公式字幕では「retort」が場面によって「曲颈瓶」(「レトルト」の意)・「回应」(「返答」の意)・「报复」(「報復」)と別々の中国語の単語に翻訳されており、そういった点を材料として考察しているブログなどもある[5]。
YouTubeのコメント欄やビリビリ動画に投稿されたコメント、また本記事「関連動画」にあるような派生動画に投稿されたコメントなどでは、この「retort」や「RTRT」という言葉についてそれぞれの視聴者の考えが記されているので、読んでみるのもよいかもしれない。
関連動画
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https://twitter.com/kudou_chitose/status/1138404877854433280
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https://twitter.com/samayuzame/status/1142618478995632129
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https://twitter.com/_nukiki/status/1285945175731101701
関連静画
関連商品
下記リンクからSpotify, Apple Music, iTunes Store, LINE MUSIC, deezer, Amazonなど様々な音楽配信サービスを選択してアルバム『Miracle Milk』を聴くことが出来る。
同じく『Key Ingredient』とそのInstrumentalバージョンは以下のリンクから。
関連リンク
- Mili - RTRT - YouTube
- 【Mili】RTRT_哔哩哔哩 (゜-゜)つロ 干杯~-bilibili
- Mili 公式ブログ - Miracle Milk発売されました! - Powered by LINE
- それは、突然の出来事でした。 (AO FUJIMORI - Tumblr)
関連項目
脚注
- *Yamato KasaiさんはTwitterを使っています: 「ちなみにRTRTはMili初のアナログシンセサウンドが広がるテクノ楽曲。 70~80年代を意識した。」 / Twitter
- *Yamato KasaiさんはTwitterを使っています: 「RTRT音の面に関して RTRTはテープレコーダーのシュミーレーターをかけてあって、 アナログ感(古臭いアレンジ)と、わざとテープの伸び縮みを再現してオケのピッチ感を若干不安定にさせてる。 小技」 / Twitter
- *Yamato KasaiさんはTwitterを使っています: 「RTRTはよーく聴くとわかるんだけど、 隠し味程度に色んなトラックのキーがうねってる。 そういうので少しだけの不安定感を持たせてる。 2Aメロのところが特にわかりやすい。」 / Twitter
- *momocashewのツイートより
- *Miliの「RTRT」が素敵なので歌詞の意味が知りたい知りたい | 中国アニメブログ ちゃにめ!
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