FictionJunction (フィクションジャンクション)とは、梶浦由記のソロプロジェクトの名称である。なお、FictionJunction YUUKAの詳細については当該項を参照されたい。
元々FictionJunction(以下FJと略する)は、梶浦がソロで活動をする際に使おうと思っていた名前であった。現在のFJは、主に最初から梶浦自身が主体的に曲を作り、そのイメージに合うヴォーカルを選ぶという形で楽曲を製作する際に用いられる名義であると説明されている。
元々ソロでやる時に使おうと思っていた名義ですが、ウタモノにおいても、どなたかの為に作った曲ではなく、始めから梶浦由記主体で曲を作り、こちらでヴォーカルのイメージに合う方を選んでお願いして歌って頂いた曲を中心に現在この名義を使用しています。――FictionJunction.comより
梶浦は長年、通常の活動とは独立したソロプロジェクトの構想を持っていた。そして2003年にいくつかの楽曲を提供した『機動戦士ガンダムSEED』において、『暁の車』を製作した際に南里侑香をヴォーカルとして迎えた「FictionJunction featuring YUUKA」を結成し(後に「FictionJunction YUUKA」と改名、以下FJYと略する)、FJプロジェクトをスタートさせた。
その後は主にFJYを中心に活動が続けられてきた。他にはASUKA,WAKANA,KAORIなどが「FictionJunction (ヴォーカル名)」という名義で活動をすることがあったが、それらはFJYに比べると大きな広がりを見せなかった。またFJYも、2ndアルバムである『circus』のリリース後は目だった活動を見せなかった。
しかし2009年2月に、これまでFJ名義で歌われながらシングルカットなどが無く、サウンドトラックなどにバラバラに収録されていた楽曲と、梶浦がFJのヴォーカリスト以外に提供した楽曲をカバーしたものとをあわせて収録したアルバム『Everlasting Songs』をリリースした。また3月には、Kalafinaも含む梶浦ファミリーの公式ファンクラブとして「FictionJunction CLUB」が始動した。さらに4月、これまで「Yuki Kajiura LIVE」でヴォーカルを務めてきたKAORI,KEIKO,WAKANA,YURIKO KAIDAと梶浦自身を合わせた5人で、FJとして初のシングルとなる『Parallel Hearts』をリリースし、一気に活動を加速させた。
翌年も同じメンバーで『時の向こう 幻の空』をリリースし、前述の5人でFJという形の活動が続いている。
FJは前述の通り、現在ではヴォーカルありきのものである。梶浦自身のライブにおいて、ヴォーカルは歌姫と呼んで紹介している。ここでは、現在公式サイトに載せられているヴォーカリストを歌姫として紹介したい。詳しい説明は、公式サイトのProfileを参照されたい。
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