越前市(えちぜんし)とは、福井県中部・嶺北地方にある都市である。
越前市(2021年8月1日現在) | |
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面積 | 約230.70km2 |
人口 | 80,488人 |
市の花 | 菊 |
市の木 | 桜 |
隣接 市町村 |
福井県 鯖江市 福井市(一点のみ) 今立郡池田町 南条郡南越前町 丹生郡越前町 |
もともとは「武生市」だったのだが、2005年に隣接する今立郡今立町と新設合併し越前市となった。しかし、北側に「越前町」、南側に「南越前町」が隣接しているため、合併から10年以上が経った今でも紛らわしいとの声が多い。
毎年10月に「たけふ菊人形」が開かれることで有名。たけふ菊人形の時期だけ、武生中央公園は小さな遊園地にして、OSKの劇場に変貌する。
武生駅近くの中心市街地は律令制時代から越前国府の置かれた地にあり、紫式部の父親・藤原為時が越前国司を務めていたことがあるため、紫式部も一時武生に住んでいたことがあるとされている。一方で、戦時中空襲などを受けなかったため、江戸から戦前期の建物も多く残っており、漆喰白壁の土蔵が立ち並ぶ「蔵の辻」などが有名。
市内西部の山間部・白山地区は福井県で最後に野生コウノトリが飛来した地で、「コウノトリの里」としてコウノトリの野生復帰に取り組んでいる。
市内東部の味真野地区は万葉集にも詠まれた歴史ある地区で、それを記念する公園が作られている。また同地にある「御誕生寺」は保護猫を多く飼育し、境内にも普通にいる「猫寺」として話題を集めている。
一方で、今立地区は古くからの歴史を持つ「越前和紙」「越前漆器」の里である。越前漆器は今立町に隣接する鯖江市河和田地区でも生産されることから、主に前者を観光資源として売り出している。越前和紙は福井藩藩札以来、紙幣印刷に使われたことでも有名。古くからの手漉き和紙町内にある古社「岡太神社」は紙漉きの神様を祀っている。旧武生市地域でも、「越前打刃物」が和紙・漆器とともに伝統工芸品となっており、「手仕事の街」を標榜している。
現代でも工芸・製造業は盛んで、市内には武生駅北に信越化学、市内西部に村田製作所やアイシンの子会社工場が立地。村田製作所はコンデンサを、アイシンはAT車のトルクコンバーターを作っており、気づかないところで武生製の製品が役に立っている。また、今立町にほど近いところにはオーディオテクニカのスピーカーを作る工場もあり、精密電子製品産業が盛んな町である。この他スポーツウェアや木製バットを作る工場も市内に存在する。
市内三大グルメとして「越前おろしそば」「ボルガライス」「武生駅前中華そば」がある。「越前おろしそば」は「天皇の料理番」こと秋山徳蔵が行幸した昭和天皇の献立に加え、昭和天皇が「越前のそば」と気に入ったことで、「越前そば」と名付けられたという。「ボルガライス」は項目を参照してほしい。「武生駅前中華そば」は金色の澄み切ったスープが特徴の「中華そば(ラーメンに非ず)」。また、市内の武生商業高校→武生商工高校はフェンシングと吹奏楽の強豪として有名。
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