糸杉(イトスギ)とは
1 ヒノキ科イトスギ属の総称。
2 フィンセント・ファン・ゴッホが1889年に描いた絵のタイトル。
2の概要
もうずっと糸杉のことで頭がいっぱいだ。ひまわりの絵のように何とかものにしてみたいと思う。これまで誰も、糸杉を僕のように描いたことがないのが驚きだ。その輪郭や比率などはエジプトのオベリスクのように美しい。それに緑色のすばらしさは格別だ。
「糸杉」(Cypresses)は左側に大きく天にのびる糸杉が2本うねりながら燃え盛る炎のように描かれている。アルピーユ山脈の山々、白い雲、青空もゴッホ独特のうずまきが発揮されいている。右上には何故か三日月が描かれている。
ヨーロッパで糸杉は死や喪の象徴とされている。花言葉は「死・哀悼・絶望」である。キリストが磔にされたのも糸杉で作ったという伝説もある。一方で樹齢が極めて長い。そのため生命や豊穣のシンボルでもある。死と生の双方にまたがる糸杉の象徴性にゴッホは惹かれたのだろうか。
2019-2020年の東京と兵庫のゴッホ展でこの「糸杉」が来日した。
ゴッホは「ひまわり」のように糸杉も連作をしていた。「糸杉と星の見える道」
ちなみにこれは耳切事件のあとに描かれた作品である。
「糸杉がぼくの頭を占め続けている。糸杉をひまわりの絵と同じように扱って描いてみたいのだ。なぜなら、驚くべきことに、まだ誰も糸杉を、ぼくが見るようなやり方で取り上げた者はいないからだ。…それは陽射しあふれる風景に飛び跳ねた一筋の黒だが、もっとも興味深い黒の調子の一つであり、想像した通りに描写することがもっとも難しいものの一つだ」
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関連項目
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