山の日とは、日本における国民の祝日の一つである。2016年より毎年8月11日に設置されている。
祝日法上での目的は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」とされている。
概要
2014年に新設が決まった祝日であり、現時点では(体育の日がスポーツの日に変わったことを除けば)最も新しい祝日である。
またこれまで祝日のなかった8月に新設されたことで、祝日のない月は6月のみとなった。ただしその後令和への改元に伴って天皇誕生日が2月に移動したため、現在は12月も祝日がない月となっている。
また例外として、2020年は山の日が8月10日に、2021年は8月8日に移動した。これは東京オリンピック・パラリンピックに伴い特別措置法によって日付を変えられたもの。2020年と2021年の祝日が移動されたのは他にも海の日、スポーツの日がある。
経緯
日本山岳会を始めとする山岳団体や登山愛好家などが「山の恵みに感謝し、山の自然を守り継いでいくことを国民が再確認するための日」として祝日化を求めたことがきっかけとなって制定された。制定に際しては自民党から共産党まで幅広い党派の国会議員が議員連盟を結成し、日程などの検討にあたった。
祝日の増加に伴う割増賃金の負担などに経済界が難色を示していたため、元々祝日とは無関係に休業日とすることの多いお盆に設置する運びとなった。当初は8月12日を予定していたが、その日は御巣鷹山に航空機が墜落した日でもあったため遺族などから日程の変更を求められ、前日の11日に改められた。
2014年4月に祝日法改正案として国会に上程され、可決成立した。なお田沼隆志衆議院議員ら日本維新の会の党内右派(旧太陽の党)グループや和田政宗参議院議員らみんなの党の党内右派グループなど衆参両院でそれぞれ十数名が反対に回ったが、これは山の日自体への反対と言うよりは、復古主義イデオロギーに基づいて祝日制度そのものを「宮中祭祀と連動した大日本帝国時代のものに戻すべき」という観点からの反対論だった。
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関連項目
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